旅の目的を更新します!
スライムの正体を探る為の旅なのに、夢の中で神様とお話した結果、1日で終わった。これに気づいて静かに慌てました。
スライムのジンジャーが、魔王のメッセージを勇者のグエンに教えたことで、スライムを調べる必要が無くなった。
さて、ここで俺の正直な気持ちを言うとな?早すぎるわ!!こいつの正体1日で分かったぞ!?旅の目的終了じゃん!
「まぁ落ち着いて?まだ気になる所もあるからね」
「え?何かありました?」
「うん。スライムは何処に居たかな?」
何処にって、そりゃ確かあの男の所だよな?そんで俺は爆弾みたいと言った。遠目で見たところ丸かったのは覚えてる。色も銀色だったから爆弾だと思ったけど、実際は違ったし、俺に近づいて来たときも丸じゃなかった。となると、もしかしてビンにでも入ってたのか?
「ビンの中、とか?」
「正確には水でできたビンだけど、正解だね。魔王はそんなことしないでほったらかしにするから、誰かが入れたんだろうね」
水でできたビン?だから音もしなかったし、水が乾いて後がなかったのか。でも問題は、ジンジャーを誰がそこに入れたかだよな。
邪神かなとも思ったが、魔王を操って世界を滅ぼそうとするような奴だ。きっと違う。邪神の手下か操られた人のどっちかなんだろう。
「さて、そこで問題があるんだ。カナメが狙われる可能性がある」
「スライムが一緒だから?」
「他にも色々とあると思うけど。まぁ今回は自分の身を守れるくらいには特訓しようか」
特訓する前に、王様に追加報告しに行くから、それまで好きにしてていいよー。とか言われたけど、何をどうすればいいのやら。
「魔法で大剣を振り回す...か」
外の兵士が特訓したりする場所に俺はいるんだが、ちょうど大剣もあるしためしにやってみるか。
「はぁ!......微妙に動いてる?」
適当にやってみたらすこしだけ大剣が動いた。これなら行けるかもしれん!もうちょっと全力でやってみるか。両手を大剣に向けて上に持ち上げるようにしてみると、連動して大剣も上に持ち上がった。
「これでどうすりゃいいんだ?手に持つ振りすればいいのか?......あれ?駄目だ。上手く出来ない」
何度かやってみたけど全然だめだ~!持ち上げることなら出来たのに!するとグエンが戻ってきた。その手に持っている物はなんだ?いや、まさか...ハルバードか?
「カナメー!王様から良いもの貰ってきたよ!」
「本当!?ありがとう!」
あれ?でも重たいんじゃないかと思ったんだが、ちょっと持ってみると意外と軽い。俺より大きいのに軽いのは何だろう。魔法的なのかな?見てみよ。
「カナメ、耳動いてる。可愛い♪」
「へ?え、あぁ?!そんなまじまじと見ないでよ!」
不覚!!まだこの体に完全に慣れてる訳じゃないから耳とか尻尾の事とか忘れてた!もしかして、気づいてないうちに動いてたりしてた...?
「うん!可愛かったよー?」
「グハッ!」
ハルバードを手にもって、訓練道具相手に叩いてみたり刺してみたり斬ったりしながら、大剣を魔法で振り回すことについて話してみる。
因みに何で練習しながら話をするかと言うと、さっきジンジャーが出てきたときにハルバードを試しに使っていたのだが、俺より上手かったのだ。同じ体なんだから俺だってできるはずだ!という訳だ。
「確かスライムがいるから色々と出来ることが多いんだよね?」
「悔しいけど、そういうことになります、ね!」
スコン!と気持ちいい音を立てて練習道具が完全に真っ二つになる。とりあえずこれでハルバードはいいかな。
「考えは間違っていないよ。でもカナメは魔法の扱いに慣れてないから、上手く行かないんだと思う」
言われて気づく。確かに最初は魔法を使うつもりなんて無かったから、大剣やハルバードなんて重たい武器の能力とったんだよね。
「尻尾下がってるよ~」
「その尻尾で叩きましょうか!?」
狼の尻尾を思いっきり逆立てて怒る。なんでこんなに俺の耳や尻尾の事をいちいち報告してくるんだ!?
「ごめん、自重するよ。こうやって仲間と喋るのは久しぶりだったからね。ま、それは置いといて魔法の練習するよー?」
「ハイ。なるべくお手柔らかにお願いします」
「宜しい。魔法の出し方は詠唱するのと術式の2つあるんだけど、それはいいや」
「え?」
「武器を魔法で動かすなら詠唱も術式もいらないからね。だからこれはまた今度」
だからまずは、魔法に慣れる事から始めるべきだそうだ。どうやってやるかというと、俺がさっき大剣を動かしたように、もっと小さいものを動かしていく。これがスムーズに出来るようになったら次のステップへ。
「ナイフを魔法で動かして的の真ん中に当てる事。これができたら長剣や短剣を、魔法で自分の思う通りに動かせるかをやるの」
何となくポルターガイストみたいなのかな?と思いつつ、夕方になるまで続けることになった。魔法が何とかなっても、体力が少ないなぁ...!
5月の30日から6月の1日まで、投稿できるか分からないです。ただ、時間が出来たら書くので、もしかしたら?ということもあるかもしれません。