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旅の目的とグエンの仲間

謎のプレッシャーを感じる...!

「はぐれないように手繋ごうか?」

「お、おお、お願いします!」

「緊張しすぎだよ?ほら、リラックスリラックス♪」


待って待って。回りの奴ら身長高すぎて怖いんだってば。俺今小さいんだぜ?まぁグエンがもう目の前だから頑張ってと言ってるし。男として、いや元男か?我慢しようではないか。にしても予想してたより、精神が体に引っ張られるの早くないか?何でだ?


「はい、ついたよ?大丈夫かい」

「う、うん。それで王様の所に行くの?」

「王様...そうだね。ちょっとお話に行こうか」


うん?今何か間があったような。何でもないよとだけ言ってグエンは城に向かった。ここにつく前にも思ったけど、本当に近くで見ると大きいな...頭真上に上げなきゃ見えないぐらい。首が痛くなる。あ、グエン待って待って!


「王様!勇者です!」

「おお、久しぶりだな。グエン」


んんん?王様って言うと髭の生えたお爺さんみたいなイメージだったんだけど...グエンと同じくらい?結構若い王様なんだね。それに今グエンの事呼び捨てにしてた。どんな関係なんだろう。そういえばグエンって幾つなんだ?


「あのさ。ここでは王様と勇者でしょ?」

「そういやそうだったか。まぁ元気そうでよかった。それで、何のようだ?勇者よ」

「......はぁ。今日はこの子、カナメについてです」


グエンがそういうと王様は俺をじっと見てくる。俺も何かいった方がいいのか?いや、下手に何か言わなくても王様とグエンが何とかしてくれそうだ。それとあまり見ないでほしい。


「実はスライムらしきものを飲み込んでしまいまして」

「ブハッ!?スライムを飲み込んだって?見てみたかった...!」


おい。グエンには聞こえてないかも知れないが、俺には聞こえてるぞ。お前この耳が見えんのか、変態め。一気に好感度ダウンだ。お馬鹿。


「ゴホン!それで、そのスライムについて知りたいって所かな?」

「そうです。色は銀色でバチバチしてた...だよね?」

「は、はい!」


味は美味しかったー!なーんて言えるわけもないので黙っておく。王様は今の話を聞いて色々と考えてくれてるけど、あのスライムの言うことを聞くなら、神様と魔王じゃなきゃ知らないっぽいよね。


「すまない。全く分からないな」

「そうですか。とりあえず今日は宿でも取って休むことにします。カナメも疲れてると思いますし」

「それなら一部屋貸してやるから、ここで休むといい。図書館もここにあるし、お前変身したんだろう?」


え?グエンがここからドラゴンに変身したのは結構遠かった筈なのに、どうして知ってるの?とにかくグエンはそれじゃあここで休みますと言ってから俺の手を握って連れてってくれた。後ろを振り向いてみたら、王様がニコニコ笑いながら手を振っていた。......バイバイ。


「くぅ~!かわいいなぁ~!」


......やっぱ変態だな。




「ねぇグエン!王様とはどんな関係なの?」

「元パーティーメンバーだよ。魔王退治の時の」


は?え、どう言うことだ?ヤバい。分からないことが多くなってきた。まず王様が元パーティーメンバーって言うのは分かった。ならその、魔王退治の時ってなんだ?それなら今の旅はなんだろう。


「ねぇ。お、私もこれから一緒に旅する仲間な訳だし?本当の目的って教えてくれたりしないの?」

「そうだね、もう教えてもいいか。まぁ色々とあったんだけどね?魔王は既に倒してるんだ」

「え!?」


えぇっと?勇者であるグエンは、元仲間達と共に魔王を倒している?もうそれだけでビックリなんだけど?そんな俺に更にビックリする事を教えてくれた。


「さっきの王様もそうだけど、今の魔王もボクの元仲間なんだよ。魔族の心を捨てた僕の仲間」

「魔族の心?」


魔族の心とは持っているだけで、悪の心に染まってしまう物らしく、魔族は皆持っているそうだ。にしてもそれって捨てられるものなのね...。あれ?魔王が元仲間なら倒す必要ないんじゃないの?


「それがねぇ。魔族の心をつけられたみたいでさ。それをつけた相手を倒すのが僕の本当の目的なんだよ」

「んぐ...そいつの名前は、わかってるの?」

「名前があるのか分からないけど、邪神って言うやつだね」


邪神?なんだそれ?勇者と魔王しか知らないんだけど。神様ってばどのゲームやアニメを見たんだろうか。でも何となく分かった。窓から外を見ると大分暗くなってきた。なら最後に一つ聞きたいのがある!


「最後に一つ良い?グエン」

「うん?成る程もう暗いのか。分かった、良いよ」

「それじゃあ昼間のドラゴンについて教えて!」


そう言って上目遣いで聞いてみた。効果は余りないように見える。あ、でも少しだけ顔が赤くなってる。

ちょっとだけ顔を俯かせてからこっちを向き治して教えてくれた。


「私のお爺ちゃんがさ、カナメに『厄介な奴に憑かれたなぁ』って言ってたでしょ?あれね、私も言われた事があるんだよ」


へ?それって俺みたいに何かに憑かれたって事だよね。そういえばスライムがウロボロスが云々って言ってたけど。もしかしてこれの事かな?


「もしかして、ドラゴン倒したら憑かれてしまった。とか?」

「惜しいかな?倒したドラゴンを吸い込んだら、そのドラゴンが私の体を操っちゃってね」


はぁ!?吸い込むってなんだ!

しかも操られたってそれ大変だったんじゃないのか?でもグエンを見てみると、何だかそこまで大変でもなかったのかもしれない。


「まぁその後は元仲間の1人に協力してもらって助かったんだ。それ以降、自分で変身出来るようになったんだ」

「やっぱり大変だったんだね...」

「結構長く話したね。今日はもう寝ようか」

「あれ?もう外暗くなってる!いつの間に...」


一緒のベッドで寝るかい?と聞かれたからはい!と即答した。パジャマとかも王様とかが用意してくれたのか、直ぐに着替えてお休みなさいと言ってから布団に入った。

何だかんだ言ってもやっぱり自分は書くのが好きなんだなって思いましたね。もう少し自分に自信を持っても良いのかもしれない。

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