邪神はすぐそこに
今回書いていたら、ふと新しいストーリー思い付いたので、そっちに変更してます。遅れてゴメンね。
今回は何事もなくホーマという町にたどり着いた。前回の襲撃の時にあれだけ暴れたから、今回は様子見だったのかな? 俺の狼の耳と鼻が、誰かが隠れているのを感知してたからね。
取り敢えず町についた俺とグエンは、クロノを預けてから、ヒフミとやらを探す。何もない町っていうのは本当なのか、外に出ている人の数は少なかった。
まぁそんな感じだけど、ある程度進んだところで、グエンが食堂を見つけた。
「うん、あそこみたいだね」
『カナメ、気を付けなさいよ。何か、とても嫌な予感がするの』
「うん? 分かってるよ」
『そうじゃないのだけど......いえ、気にしすぎかしらね......』
嫌な予感なんていつもの事、な気がするんだけど、取り敢えずジンジャーの言うことを聞いて注意だけはしておこう。でもグエンもいるし大丈夫だと思うけどな。
「うへぇ、酒臭いよぉ......!」
扉を開けて中に入ると、まず酒の臭いがした。これはキツイ、そして臭い。過去に何回か匂いを嗅いだことがあったんだけど、うん。最っ高にダメだったよね。
「獣人は人より鼻が優れてる場合が多いかね。魔力を顔の回りに流せば匂いは軽減出来るよ」
『私もこの匂いはちょっと苦手ね。任せるわよ』
分かってるよ、急かすなっての。つかこれ、獣人は大変だよなぁ。とりあえずまずは、顔の回りに魔力を流す......お、匂いが収まった。魔力便利。
地球だったらスッゴク役に経ちそうだよね。あーでも、服に付く匂いは軽減出来ないのかな?
つーかこの食堂、人少ないな。辺りをキョロキョロ見回してると、それらしき人物を見つけた。
「ヒフミ! あの時以来ね」
「ああ、そうだな。元気そうで良かった」
チート転生、なのかな? 顔を見た時に気づいた。確かに日本人顔だけど、所々この世界の特徴がある。それでも日本人顔には変わりがない。懐かしくなってきた。目元が熱い気がする。
あれ、ジンジャーどうしたの? すぐに入れ替われる様に準備しといてって言われても、準備なんて無いような......あー、分かったからそんな怒んないでよ。
すると突然、ウロボロスが喋り出した。
『......おい。貴様、あの時のか』
「ん? ウロボロスか?」
「そうそう。色々あってねぇ」
「そうか。それよりカナメだったよな? もう知ってると思うけど、ヒフミ・ソクラテス・アルティエリだ。よろしくな」
ごめん。長いです。名前。
まぁとにかく、グエンから初めて名前を聞いた時は、多分嫉妬か何かで凄く嫌ってたんだけど......こうして会ってみると、少しだけ落ち着くと言うか、懐かしくなると言うか。
「初めまして。よろしくです、ヒフミさん」
「ヒフミでいいよ。それよりここから離れよう」
「何か来てるの?」
「そんなところだ....ってかグエン。お前そんなポンコツだったか?」
「.........はぁ?」
あれ、グエン怒ってないですかこれ?
何か来てるならさっさと移動した方がいいんじゃないの? とりあえず扉の方まで言って待機してようかな。
「ん......?」
「どうしたの、カナメ?」
「何かあったか?」
「今一瞬、見られてた様な気がしたんだけど......」
「もしかして」
「ああそうだな。思ったより危険かもしれない。行こう」
グエン達に手を引かれて外に出る。
いや、確かに俺身長小さいけど、自分で出来るよ!?
え、あれ? 急に意識が、遠のいて......
◆ ■ ◆
「カナメ!?」
「おい嘘だろ? 来るぞ!」
『気を付けろ。嫌な気配がするぞ』
そんなこと分かってるよ、ウロボロス! それよりはまず、ここから離れないと。
「ぅぅ......!」
「カナメ、大丈夫?」
「貴女にはこれが大丈夫に見える?」
「ジンジャー? ならカナメは今」
「来るぞ!」
あぁもう、うざいなぁ。
「オリヴィア!...じゃない! ジンジャー、来い。ここはグエンに任せよう。先ずはお前を避難させる」
「分かったから落ち着きなさいよ...。つぁ! カナメ、悪夢でも、見せられてるのかしら? 入れ替わるの、遅かったかもね」
二人は離れたみたいだね。ヒフミなら安全な場所まで送ってくれるでしょ。私の相手は......
「おい、いたぞ」
「他は? 逃げたか?」
「そのようだ。だが後でも良いだろう」
邪神の配下って所かな?
「やぁ、こんにちは。僕は勇者、君達を殺す者だ」
「面白い。少し遊んでやる」
「遊びすぎて目的を忘れるなよ」
「時間を掛けすぎなければいいさ」
勇者相手にその余裕ね。何か隠してると見ていいかな。まぁでも、私に勝てるとは思わない事だね。
何してるんだろうか、私は。




