僕と一緒に行くかい?
別にサボってないです!狐に全力出してただけですから!はい、すいません。
それとは別に主人公の名前作った意味あったのかな?なーんて思った。
流石に寄り道し過ぎたよね。何とか道らしき所にでたけどここからどうすりゃいいのか....寄り道したときに加護の効果を確認したり、美味しそうな果物は取ってきたから空腹は大丈夫、なはず。タブンネ!
「そういえば寄り道してたときにこの獣耳とか確認してなかったけど、何か特殊な効果があったりしないのかな」
耳が良いとか嗅覚が良いとか、そういう今の所感じてないんだよね。うーん、もしかして自分から意識してやんないと駄目なのかな?
「ふむ、ちょっと試しに......! 早速何か聞こえるな。って、あれ? なんか争ってるような」
耳に意識してみたら早速声が聞こえた。とりあえず何度も意識してやれば、慣れで無意識にでも聞こえそう。多分だけどね。
それで聞こえた声というのがだね。女の人と男の人の声で二人かな?
「なんかこっち来てるような...いや、もう普通に馬の足音聞こえるし!」
えーっと、とりあえず隠れる!そんで様子見だ。彼らが去った後に道なりに進めばその内町とかに着くよね?
「待て!いい加減止まれ!」
「くそ、くそ!しつこい奴だ!」
「それこっちのセリフなんですけ、ど!」
えっと、追われてるのが商人みたいな男の人で、追いかけてるのが女の人?台詞とかで考えるなら、男の人が悪さか何かして、それを追いかけてる女の人。みたいな感じかな?
とりあえず、二人とも俺が隠れてる直ぐ近くで止まったみたいで、下手に動けなくなってしまった。
「さっさと捕まってもらうから」
「こうなったら、これでも食らえ!」
「あのさぁ、ボクに効くわけないじゃん」
男の人が何か爆弾みたいなのを女の人の足元もとい地面に投げたけど、女の人全然動じてないし効いてないな。でもあの爆弾なんだろ?地面にぶつかったら、まるで炭酸みたいにバチバチしてたけど。
「逃がさないよ。ハァ!」
「ぐはぁ!?」
あ、終わった。女の人が投げた物が、男の人の頭に吸い込まれるかのようにして当たった。凄い。痛い。え、痛いってなんだ。
「あれ?こいつさっきの炭酸みたいなやつ」
いつの間にこんなところに? あそこからこっちに移動してきたのか。というか爆弾じゃなかったのね。
おおお。なんかプルプルパチパチでちょっと可愛いかも......って、ちょちょちょ!?足から上ってくんな!
フガーーー!!!
「ふぅ、後はこいつを協会にでも、つき...出せば。あれ?さっきのスライムはどこに......うん?何かあそこの草むら動いてる?」
こ、こいつ人の体を何だと思ってやがる!くすぐったいっての!くふふ...!うわ口の中に入ってきやがった!?へ、ヘループ!女の人ー!
「あれ?君はって、ちょっと大丈夫かい!?」
「はふぁ......!」
「さっきのスライムか。待ってて今回収するから...痛っ!?このスライム普通じゃない...ねぇ!大丈夫!?」
はははは!もうだめだ、無理!!こいつずっと、体くすぐってきて、口閉じらんねぇ!も、もう無理...飲んじゃう!?
「んぐ...!?」
「わああ!? の、飲んじゃった!?」
「うへぇ......おぇ゛。」
「ちょっと、大丈夫!?平気?何か変なところない?」
あぁ、女の人......お姉さんでいいか。お姉さんに「多分大丈夫...」とだけ伝えて、体にくっついたままのスライム?とやら掴む。やい、こいつめ。結構飲み込んでしまった気がする。しかも何か味がジンジャーエールみたいで、微妙に美味しかったのが腹立つ。
「えっと、本当に大丈夫かい?」
「あ、はい。今の所何も無いですけど...」
お姉さんは「そっか」とだけ言うと、俺の手を握ってお姉さんが乗ってきた馬に、俺を乗せた。
あのぉ、これは一体......?
「町に戻るんだよ。君を放っては置けないしね」
「......なら、ありがとうございます」
「うん! ついでにこいつを協会に届けなきゃいけないしね?」
しっかりと私の馬にしがみついててね?とだけ言うと、お姉さんは男の人が乗ってた馬に乗って、その馬の背中に男の人を乗せて走らせた。
お姉さんの馬もそれに続いて勝手に走ってくれる。馬に乗るのは初めてだけど、風が気持ちいいな! もっと言うならお姉さんと一緒が良かったけど......。
「名前! 言ってなかったね」
「あ、はい」
「ボクはグエンドリン・エンフィールド。グエンでいいよ」
「えっとおれ....っ、私はカナメです!」
「カナメちゃんかな?いい名前だね」
咄嗟に俺から私に変えた時に、ついカナメと言ってしまっただけなんだけど。まぁ考えてみればそりゃそうだよな。まだ前の、地球でもう少し生きたかったって言う思いがあるから。
そして馬に乗って走ること数十分、町についた。通りが広くて屋台なんかも沢山ある。あ、あっちは商店エリアかな?何売ってるんだろう?見るだけでも楽しそうだな。
お姉さん...えっと、グエンはあの男を協会とやらに持っていった。俺はこの後ろにある噴水の所で待っててだと。自分でも思ったが、やっぱり俺はめちゃくちゃ可愛いみたいで、色んな奴が俺の事を見てくる。
ちょっとしたイタズラ心でニカーっと目があった人に笑いかけると、その人は顔を赤くして去っていく。男も女もな!あてっ!?
「グエン!」
「通行人にイタズラしちゃダメでしょ?カナメ」
「うぅ、バレてたのね。ごめん」
「よろしい。じゃあ行こうか、診療所に」
グエンに連れられて診療所に向かう途中、何だか凄く良い匂いがした。後でグエンに言えば連れてってくれるかな?でも俺達ってまだ会ってからそこまで時間たってないんだよね。そうこうしてると診療所にたどり着いたみたいだ。
「どーも!」
「はいはい、どーもね。今日はどうしたんだ?」
見た感じと雰囲気だと、めちゃくちゃ優しいおじいさんみたいだ。更にさっきのやり取りを考えると、ノリも良いのかな?
「それが、この子がスライム飲んじゃって。それを見てほしいんだけど」
「ほー?スライムねぇ、そりゃ大変......スライム?」
「そう。スライム。しかも何か普通のとはちょっと違う感じの」
おい、じいさん黙っちゃったぞ。大丈夫かこれ?
「お嬢さん。名前は?」
「カナメと言います」
「ほう。そのスライムを飲んだ後何か体に変化はあったか?」
「今の所何も無いです」
ふむ。グエンはあの後直ぐに男の人捕まえてたから、俺がスライムについて言わなきゃいけないよな。見た目はメタルスライムにも見えたけどね。
「確か最初、肌に触れた時ビリってして痛かったかな。何だかプルプルしてて、バチバチもしてました」
「なるほど、これは......グエンよ。これは王様に報告した方が良いかもしれん」
「そっか、お爺ちゃんでも分かんないか」
「役にたたなくてすまんな。両親によろしく頼むよ」
「うん、お爺ちゃん!」
あれ?このじいさんグエンのお爺ちゃんなの?言われてみれば確かにそんな感じの雰囲気もあるな。って、あれ?何だ?声が、でない。
「この子の中は気持ちいいね」
「うん?どうしたの、カナメ?」
「それにリアクションも可愛いし、私好みかな?」
「っ!この気配、こいつ魔物か!」
「え!?でもお爺ちゃん、この子は!」
勝手に喋ってる!?てか気持ちいいとか可愛いとか私好みって何なんだ!どういう感想だよ!てかこいつ、あの時俺の中に入ってきた、というか飲み込んじゃったあいつか!
「私の事は秘密だよ♪さて、そろそろ私は休むから、また明日ね?」
「待って!」
「あ、あのやろ!」
「む。気配が消えた?いや戻ったのか」
「カナメ!大丈夫かい?今のは一体?」
わー!大丈夫だから!近いって!とりあえず今のはあのスライムみたいな奴だろ?まさかいきなり俺の体の主導権を奪うとは...。
一刻も早くこいつの正体を調べなければ!何が私の事は秘密だよ♪だ!この。
「あふん♪...!?」
「なんとも厄介な奴に憑かれなぁ、お嬢ちゃん」
「こうなったのは私の不注意だから......」
「いや、あの時あそこに隠れてた自分が悪いので!」
「と言っても...そうだ!僕と一緒に来ないかい?」
へ?来ないかいって、どこに?
「実は僕、勇者なんだよ。それで旅をしてるんだけど、その旅で君が飲み込んじゃったスライムの正体を調べるっていうのはどうかな?ってね」
「なるほど!お、お願いします!」
前書きや後書きは書かないといけない気がする。そうでなくても書きたい。内容がどれも愚痴な気がするけど...(笑)