異世界転生って、俺女の子かよ!?
基本、視点は女勇者と狼少女の、この二人のどっちかです。
ぐだぐだ進行&細かい確認ほぼ無しでPON☆PON☆投稿する予定 (ここ大事!)なのでよろしくお願いします!
俺の名前は!俺の名前は!!
諸星要!
良い名をくれた親に感謝して生きてきた!
だが俺は、暴走したトラックに引かれて死んでしまった。この日本で暴走トラックとかめったに起きないと思ってたんだがな。その時俺は、たまたま近くにいた子供達を庇ったんだ。最後にはっきりと見た映像だと、あの子供達は助かったんだと見て大丈夫だろう。
「あの運転手捕まるだろうな。死者が俺だけで済んでるといいが......」
かなーり派手に暴れていたからな、あのトラック。最後は俺を巻き込んでビルに突っ込んだから。
まぁ今となっては、もう終わったことだしなぁ。両親は悲しむだろうな、すまん。でも貴方達の息子は未来ある子供達を守りましたよ!
「なぁんてな......そら勿論、死にたくなかったけどな」
なんてため息混じりに呟くと、何か声が聞こえてきた。今の今まで突っ込まないでいたが、ここどこだ?どこ見ても一面真っ白でヤバい。主に上下感覚とかが。自分の体は見えてるからマシだが。
「あの、聞いてます?」
「え?誰ですか?」
「気づいてなかったの!?」
おうおう、何だか凄く綺麗な人ではないか。
で、俺が考え事してる間に何かあったようだ。考え事してると、外の音を遮断する癖を直さないとな。
「私はこの世界の神です。あなたはもう一度人生をやり直すことが出来ます」
「やり直すことが出来る......」
おや?これはたまーに読む、異世界物の本と似た展開ではないか?すげぇじゃん!もしかしたら別のファンタジーな世界でとか、ありなのか!?
「それってファンタジー的な世界でも良いのか?」
「それはゲームやアニメ等に出てくる、剣と魔法の世界、ですか?」
「そうです!それでどうでしょうか?」
「まぁ、可能ですよ」
ゲームとかアニメって、意外にも詳しいなこの女神。でも、まぁってなんだ?それは良いものなのか悪いものなのか、どっちなんです?ちょっと不安になりますよ。
「そうですね...この世界でもう一度人生をやり直す場合は、他の人より優れた状態になります」
「なるほど。それが天才ってやつですね?」
「そうです。では別の世界となるとですね?分かりやすく言うならば、神様の加護ってやつです」
異世界転移や転生でたまにあるやつじゃないですか!異世界では魔法の天才になれるとか、相手のステータスを確認できるとか、そういうのだ。後は人間か、エルフか、獣人か、とかの種族選択とか。
ん?これってキャラクタークリエイトって言った方が分かりやすいのか?ちょっと頭がこんがらがってきたな......。
「それでどうしますか?」
「はい!異世界でお願いします」
「分かりました。それと、大体なら姿を選べたり出来ますが、これはどうします?」
「女神様のお任せって、良いですか?」
「大丈夫ですよ。ではこちらを渡すので、加護を選んでおいてください。複数選べますが、欲張りすぎないように」
元気よくはい!と言うと、回覧板みたいな物を渡された。ただ色々と項目があって、それをタッチするとさらに詳しく見れるようだ。
例えば攻撃を押したら、剣か魔法か弓か。補助を選べば、速さとか隠れるとか。何となくTRPGっぽい気がするな。いや、違うか。
「まぁ、こんなもんでいいだろう」
俺が選んだのは......いや!これは異世界についたらでいいか。とすると、後は女神様だけなんだが。お?来た。
「これを持って行ってください」
「え?これ、ハーモニカですか?」
「はい!色々と役に立つと思いますよ?では、異世界に行く準備は出来ましたか?」
「はい。もう大丈夫です、お願いします」
そういって、さっき渡された回覧板を返す。
目を瞑ってくださいと言われたので、その通りにする。最後に行ってらっしゃいと声をかけられ、俺の意識は落ちた。
ーーーーー
「んぅ~......ここは?」
目が覚める運動をして辺りを見回してみる。
取り敢えずどこ見ても木ばっかだ。そして直ぐ近くに、底の浅い泉っぽいのがある。これは......森か?
「森からのスタートかぁ......ん、へ?」
なんだ?何か今声が、高く......女の声みたいなのが。取り敢えず体を起こしてみると、これまた視線の高さが低いような。これは?まさか?急いで泉に顔を近づけると、これは!?
「か、可愛い。流石です女神様.....ってあれ?耳がある」
耳があるのは当たり前だって?そうじゃなくてだな。頭に犬耳みたいなのが生えてるんだよ。これ完全に人じゃないよね。ということは?恐る恐るお尻辺りを覗いてみると、こ、これ!尻尾おおお!!
「あ、あぁ~!?これ見たことあるぞ!犬じゃなくて狼か!」
もう一度泉に顔を覗いてみると...うん、これ完全に女です。しかも可愛い。でもこれどうしようか。なんで女なの?どこ行けば良いんだろう?なんてこれからに頭を悩ませていると、声が聞こえてきた。デジャヴ?
『大丈夫ですか?』
「あ、女神様ですか?」
『はい。あなたに渡したハーモニカは、私とこうして話すのに必要ですから、大事に持っていてくださいね?』
これが!?もっと別になかったのか?
『そのハーモニカを吹けば、この森から出る方法も分かります。これは今回だけですからね?』
「分かりました。それとですね」
『はい?何でしょうか』
「なんで女の子になってるの俺!」
『ええ、私の気分です。別にいいでしょう?可愛いですし』
ええ.....何その理由。文句の一つ言ってやろうと思ったら、では。とか言って女神様の気配が消えた。多分帰ったんだろうね。もういいや。とにかく試しにハーモニカを吹いてみる。すると面白い物でどっちに行けばいいのか何となく分かった。
「うん、これは楽しい。寄り道しつつこの森を抜けよう」
そうして森を抜けた頃にはもう夕方になっていた。流石に寄り道しすぎたかもしれないね.....。
深く考え込まずにいた方がいいのかな?
もう自分で自分が面倒くさくてやってらんないよ。なんで私はこんな面倒な性格してるんだろうか。
まぁいいや!!\(^^)/