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堕天使と悪魔
???「皆ごめん・・・。これが俺の・・・覚悟だから!」
そう言って、一人の堕天使が天界より堕ちた。
一人の悪魔の少女と共に。
???「ごめんね・・・。でも、ありがとう。」
少女は詫びた。
でもそれは、彼の事が好きだから。
???「気にするな。俺は寧ろ、後悔なんてしていない。」
青年はそう言って、優しく微笑んだ。
腕の中に大事に抱えてる彼女に向って。
???「これから・・・どうしようね・・・?」
少女が呟く。
それはきっと、不安ではなく、これから始まる旅立ちの想いから。
???「どうしようかね~・・・。でもまぁ・・・」
青年は困ったような、しかし、楽しむような顔をして、こう繋げた。
???「なんとかなるさ・・・!」
???「・・・うん!」
二人は笑う。
これから先に、どんな物語が待っているかを考えながら・・・。
それは、悪魔に恋した一人の天使から始まる、交わることのなかった運命達が集まり、それぞれの想いを刻んで行く、真実を追求していく物語の序章に過ぎなかった・・・。