表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/39

第5話 危機一髪!!!(色んな意味で)

ブクマが10超えました。これからもよろしくお願いします。


※飲酒は二十歳になってから


うちのダンジョンは神様が来やすい立地なのだろうか。それともいつの間にか神様ホイホイなんてトラップが設置されていたのだろうか。


……まぁ、それはいい。というか言っても仕方ない。


「くはぁーー!!!うめーなぁ、酒サイコーだぜぇ!お前もそう思うだろ?」

「俺飲んだことないんで分かんないですね。」

「はぁ!?おま、こんな旨いもん飲んでねーなんて人生の99,9999損してるぞ!」

「俺が楽しんでるは0,0001ですか。」


…誰かこの飲んだくれの相手を代わってください。

酒臭いしウザいし面倒くさいし酒臭いし酒臭いし…酔っ払いの面倒見るのって大変なんだな。タチの悪い上司に絡まれた気分だよ。

父さん、上司との飲み会から帰ってきた後酒クセェ失せろ、と言ってしまったこと謝ります。…元気にしてるかなぁ…。


「何、しみったれた顔してんだよ、お前も飲みやがれぇ!こっちの鬼はいい飲みっぷりだぞ!」

「俺未成年なんで。」

「……みせいねん?」

「俺のいた国では20歳にならないと飲酒しちゃいけないんです。俺今17なんで。」

「ケチくせぇこと言ってんじゃねぇよ!いいから飲め飲め、今時酒ぐらい飲めねぇと舐められるぞぉ!」

「あんたは親戚のおじさんか。」


どうしよ…この酔っ払い。


俺だってすぐに追い出したいさ。天コル(天界コールセンターの略)さんに連絡して。実際しようとした、んだけど。


「あの、いい加減返してください。俺の心臓なんですよ、それ。」

「返したらオメー天界のうるせー奴らに連絡すんだろ。」

「…………………しませんよ。」

「かなり間があったぞ?」


人質?コア質に取られた。

さすがは獣の神と言うべきか目にも留まらぬ速さで掻っ攫って行ったよ。

奪い返そうにもレットさんを握り潰そうとするので何もできない。

現在レットさんはビースティッド様の小脇に抱えられ、(._.)を表示している。…レットさん、顔文字打ったりすんだね。


「…でも、レットさん無いとお酒買えませんよ?」

「レットさん?お前コアに名前つけてんのかよwww」


む、何が面白いんだ。レットさんはなレットさんでレットさんなんだぞ!(←意味不)


「どうするんですか?買わなくてもいいんならいいですけど。」

「…ち、しゃーねーな。ただし、連絡したらタダじゃ済まさねーぞ?例えば一生動物に無条件で嫌われる呪いとか掛けるからな?」

「神様が呪いかけんで下さい。分かりましたよ、親睦会が終わるまでは連絡しませんから。」

「最初っからそーすりゃいいんだよ。」


やっと返してくれた。

レットさんは助かりましたっ…!(;´༎ຶД༎ຶ`)と表示した。お前感情豊かだなー。


「よし、レットさん、酒樽10個だ!」

『え、でも…』

「いいの、いいの。まだオーガットたちそんなに飲んで無いし。」

『分かりました。』


ゴン、ゴン、ゴン!と音を立てて木で出来た酒樽が出てきた。

鏡開きとかでしか見たことねーわ。

ビースティッド様はすぐさま飛びつき踵落としで蓋を叩き割った。すげー。

しかも酒樽の淵に口をつけてそのまま飲んだ。…ス○ちゃんも真っ青なワイルドさだな。


「ほらほら、オーガット達も沢山飲みな!みんなも!」

「そうだぞぉー!宴会は騒いでなんぼだからな!」


ビースティッド様が来て一時騒然となったものの、再びみんなでワイワイしだす。

いや、静かだと俺がビースティッド様から離れ辛いんだ。今はオーガットと飲み比べしてる。


「イアン、神様、初めて見ました…。」

「そうか。俺、2人目だわ。」

『実際は3人目ですね、グローリア様を迎えに来たあの方も神様です。』


あーノイジィ様だっけ。苦労人ぽかったな〜。


ふさっ


ん?なんかほっぺに……葉っぱ?


「え?何これ、イアン?」

「ますたぁ〜、なんかふわふわしますぅ〜」


イアンが手に持っていたグラスの中には透明な液体。…もしかしなくても、日本酒だよねー(汗)


「お、おい?すっごい速度で植物が育ってるんだけど?その毒々しい赤色のデカイ花っぽい何かがこっち向いてきてるんだけど?」

『正式名称【真紅鮫花クリムゾンシャーク】。別名赤い鮫として恐れられている花ですね。生き血を養分とするのが特徴です。』

「長々と解説ありがとう。つまり?」

『食人魔植物です。』

「その分類初めて聞いたわ!!!逃げろーーー!!!」


イアンが酒が回ってダウンするまで鬼ごっこは続いた。

根っこを足のように操り追いかけてきたのだ。

それだけでなく蔦を体に刺し水分、血を吸い取る【毒蚊蔦モスキートアイビー】、種を放ち体から花を咲かせて植物の一部にする【悪魔芽デヴィルスプラウト】などなどの大分危険な植物達を差し向けてきた。

今後の迷宮での活躍を期待しよう。

うちのモンスターを襲わないように教育してもらわねば。

この日イアンに酒NGというのが共通認識となった。



「いっやー、お前んとこのモンスターやベーな!あいつドライアドだろ?ドライアドは本来あの手の植物は育てないんだけどなぁ。新種か?」

「…………」(←返事する余裕が無い。)

「他の連中もやたら知能たけーし、お前本当に新人かよ?」

「…………」(←なんであんたは平然としてるんだ…と言いたい。)

「よし、決めたっ…!!!俺ここに住むわ!」

「……っ!?うげっごほごほっげほっ!」(←大声あげようとして咳き込んだ。)


こ、この人今なんて……?


「あの、今なんて?」

「あん?だからここに住むって。」

「そうですよね、神様がここに住むなんて……え?」

「よろしくなぁ。アサヒ!」

「……いやいやいやいや、何言ってんですか。ビースティッド様は神様なんですよね?」

「まあな。」


なんで普通に返答してるんだ?

なんだ、俺が可笑しいのか?(錯乱)


「立場的な問題とか、そーゆーのあるでしょう!?仮にも神様がこんな所にいて言い訳がっ…!」

「かてー奴だな、アサヒは。いいんだよ、別に。テキトーで。」

「いや、ほら、俺ダンジョンマスターで神敵ですよ?一緒にいたらまずく無いですか?」

「それはあのダラけ女神んとこのだろ?俺関係ねーし。」


ダラけ女神ってあんたが言うのか、駄獣神っ…!

ちくしょうっ、どうしたらこのトラブルメイカー追い出せるんだ?

嫌だ、この男をこのままここに居させたら絶対面倒なことになる。後、賞金首を匿ってたら天コルさんに怒られてしまう。


………よし。


「では、せっかくですし歓迎会と行きましょう、レットさん、酒追加で10!」

「おーそれでこそ男だぞ!アサヒ!」


潰してしまおう。


ひたすらガバガバ飲ませた。そして何故か俺も飲むハメになった。

気持ちよく飲んでもらうために俺も付き合ったからだ。

時間とともに積み上がっていく屍。空っぽの酒樽。

まずオーガット達が、次にゴブ達、ヴァイ、トリス。

……俺はお前らの屍を超えていくっ…!見ててくれ!勝つから!(酔ってます。)

最終的にビースティッド様との一騎打ち。

俺って酒強かったんだな…もう体中熱くて訳分からなくなってるけど。


相当飲んでるはずだ。なのに…だってのに…


「ギャハハハ!あんだよ、アサヒィ、お前強いじゃねーかよぉ!」


なんでこいつこんなに元気なんだよぉ(泣)


「そうっすかね…。」

「そうだぞ!俺とここまで飲める奴ぁドワーフぐれぇなもんだ。誇っていいぜ。」


何処に誇るポイントがあるんだ。ねぇわ。

……あかん。これはあかん。頭ん中変な事になってきた。ハゲのおっさんが花畑でスキップしてる。

なんかいいものは……あ。


「さぁ!もう一杯だ!」

「じゃあ、賭け事しません?」

「いいねぇ。何すんだ?」

「これです、黒○危機一髪。」


パーティーゲーム用に買っていたのだが、こんなことになろうとは。


「この剣を穴に刺して黒ひげを殺した人が勝ちです。」(※酔ってます。)

「殺すって貫通させんのか?」

「違います、飛んでった黒ひげを木っ端微塵に砕くゲームです。」(※酔ってます。)

「なるほどなぁ…俺が勝ったら酒樽毎日提供しろよ?」

「俺が勝ったら10万DP払ってください。…レットさん…穴の場所分かる?」

『はい。一番上の列のマスターから見て正面です。』

「よし、では、俺がここを指します、反対側にビースティッド様がせーので刺してください。」

「分かった。」


「ふぅ…せーの!」


サクッ ポン!


軽快な音ともに黒ヒゲが飛ぶのがやけにスローモーションに見えた。

もちろん、反射神経でビースティッド様に勝てるはずが無い。だから、足止めをさせて貰おう!


「行けぇ!ジョ○ズ!!!」


「いっ!?な、こいつはぁ!!!」


【真紅鮫花】がビースティッド様に噛み付く。実は食人魔植物はモンスターと同じくくりで支配下に置く事に成功。ビースティッド様の後ろで待機させていた。

その隙に黒ひげを半分にへし折る。すまんっ!勝つためなんだっ…!許せ!


「そりゃぁあああ!!!!」


「ああああ!!!」


バキィ!ベキベキベキ!!!


「はぁ、はぁ、はぁ、か、勝った……」

「ちくしょう、負けた…」


やった、やったぞ、みんな。俺やりきった。


「約束守って下さいね。10万DP払ってください。」

「なあ?高くねーか?」

「ビースティッド様ともあろう者が約束を反故にするなんてありえませんよね?」

「ぐっ…しゃーねーな、ほれ。」


『10万DP獲得しました。』

「ありがとうございます。あ、お迎えが来たみたいですね。」

「は?…あ?な、な、なんでファングが!?」


多分、ビースティッド様の部下のケモミミの生えた男性が立っていた。

賭け事に集中している最中にレットさんにメールを出して貰ったのだ。前回天コルさんから来たメールに返信する形で。


「おい、アサヒ!お前、チクんねぇって!」

「あぁ、親睦会終わるまではって言ったじゃ無いですか。もう、みんなダウンしてるんですからお開きですよ、お開き。」

「じゃ、じゃあ、歓迎会は!?住んでいいって!」

「新入りのイアンの歓迎会ですね。俺はビースティッド様の、とは言ってませんよ?住んでいいと許可を出した覚えもありません。」

「ぐぬぬぬ…。」


神様との約束破ったり嘘吐いたりしたら祟りに合いそうだしな。俺は一回も約束を破ってないし、嘘も吐いてない。呪われる筋合いなんて無いね。


「帰りますよ…ビースティッド様…。」

「嫌だぁーーー!!!俺はここでアサヒに養ってもらう」


今なんつった、ビースティッド様。養ってもらうってなんだ。


ああ、でも、10万DPも貰えたし…ラッキーだったな。もう二度と会いたく無いけど…。



次の日俺は人生初の二日酔いで大事な準備期間の1日を潰した。



獣の神とか絶対嘘だっ…!厄病神だっ…!



アサヒ「俺昨日マジで何してんだよ…黒ひげ砕いてどうすんだ…ゔぅ…頭いてぇ…」



自分でも何書いてんだろーなって思いながらぽちぽち打ってました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ