同行
視点が変わります。
第三者視点です。
「私たちは、田舎の小さな村に住んでいました。」
彼女の話は始まる。
「私は半妖で、虐げられて来たけれど、それでも両親は私のことを愛してくれました。それに、リグルも。」
少年の方を向き、微笑む少女に、リグルと呼ばれた青年は顔を真っ赤にする。
(ああ、この子に気があるんだな)
クラウリアはすぐに理解する。
「そして、あの女の人が現れて、昨日言ったようなことを言って、姿を消したんです。
それで旅をしていて、魔物にやられそうになったところでこの方々に助けてもらったんです。」
そもそも田舎のなにもわからない子供が出てきていきなり魔物を倒せるのか?と思ったクラウリアだったが、少し気になった。
「終わり?」
「はい、終わりです。」
「あ、そう・・・」
(しっかし、心配だなぁ。・・・そうだ。)
五神のみんなと陛下に耳打ちすると、こう言う。
「それがね、私たちもただで協力するわけにはいかないのよね。・・・わかるわね?」
「はい、これでいいですよね?」
と言われてお金をすぐ差し出す彼女に、その場にいた皇女とリグル、少女 (メアリ)以外がため息をついた。
「いや・・・ちょっとぐらい話聞こうぜ・・・」
呆れ果てて言うログレス。
「そうだな。・・・とりあえず言っておく。今のは嘘だ。」
「えっ!?」
陛下の言葉に純粋に驚く少女。
「そんなんじゃすぐ騙されるわね・・・相手の言葉をよく聞きなさい。そうじゃなきゃ今みたいにお金を騙し取られて旅費がなくなって終了よ。」
プレステアに言われ、しゅんとなる二人。
「なら、鍛えてみるか?」
「そ、そんなことできるんですか!?」
「まぁできるが・・・ツワモノ揃いじゃぞ?」
言うジャイロとレグニア。
「?」
(あ、あれか!)
「ライアーゲーム、よね?」
直訳すると、嘘つきの遊び。
互いに騙し合い、目的を達成するゲーム。
「前やったときはクラウに完敗だったからな、俺たち6人の中からはクラウだけを出そう。それならどうだ?」
「あら楽しそう。」
「やってみてもいいんじゃないかな。」
(うおっ!?)
影が薄かったのかスレグリスが居ることに気がつかなかったクラウリアが驚く。
それじゃあ、
「ライアーゲーム、スタートッ!!」
やけにハイテンションなレグニアによりルール説明が開始された。
ライアーゲーム・・・書いたけどなんも考えてないで(゜o゜;;




