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間章



懐かしい夢を見た。


本当に、本当の意味で幼かった時の話。


まだ無邪気で無垢で、人生という物語しか知らなかった時のお話。


父親がいて母親がいて、祖父も祖母もいる、ちょっと裕福なくらいの家庭。


悲しいことも辛いこともあったけれど、それでも人並み以上に幸せな家庭。


そんな環境で育ったからかも知れない。


いつか世界に対して、



興味を持った。


疑問を持った


ニュースや新聞で語られる世の中の不幸のなんと多いことか、



なぜみんなは、喧嘩をするのだろう


なぜ奪い合って、幸せを遠ざけるのだろう


少年の人格ができあがる頃にはそんな疑問はすでに胸の内にあった。


そんなことを思っていたから、


たまたま他人より無邪気でちょっとおバカだったから


魔術なんてものに染まったのかも知れない。


魔術なんてものに気づけたのかも知れない。



図書館から、本屋から、あらゆる魔術の載った本を探し、実践し、改定し。


魔術の家柄に産まれた者が見たらショックを受けたかも知れない。


そんなレベルで少年は魔術を修めていった。


誰にも話さず、否、話そうと思わないほどにのめりこんで。


これで世界を救える。


無邪気に、無邪気に、無邪気に、



そんなことを考えていた…




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