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1.星が散る夜

昔々、宇宙に星の守護者が住んでいました。


その守護者は星を守るため、休むことなく星たちと会話しながら過ごしていました。


羊、雄牛、双子、カニ、ライオン、乙女、天秤、サソリ、弓使い、ヤギ、水瓶、魚。


十二の星があり、守護者はずっとその星たちを守り続けていました。


「ねぇ、お母さん!今までずっと守っているの?本当に?」


「うん、そうだよ」


「すごい!ぼくも大人になったら守護者になりたい!」


「あら、うちの息子はいい夢を持ってるのね」


――一方その頃、宇宙では――


十二の星座が、守護者のそばに静かに集まっていた。


「守護者様……」


牡羊の星が、小さく光りながら言った。


「今日も休まないのですか?」


すると、双子の星も心配そうに瞬いた。


「もう長い間、ずっと私たちを守ってくれています。

 少し休んでもいいのではありませんか?」


しかし守護者は、やさしく微笑んだ。


「大丈夫だよ。」


その声は、宇宙の静けさのように穏やかだった。


「君たちが夜空で迷わないように。

 地上の誰かが星を見上げたとき、ちゃんと光が届くように。

それが、私の役目だからね。」


星たちは何も言えず、ただ静かに輝いた。


その光は、遠く遠く、地上まで届いていった。


その夜。


一人の少年が、窓から夜空を見上げていた。


「お母さん、見て。」


少年は指をさした。


「星が、いつもよりきれいに光ってる。」


母は空を見上げて、やさしく微笑んだ。


「きっと、誰かが守ってくれているのよ。」


少年はしばらく星を見つめていた。


そして、小さな声でつぶやいた。


「いつか…ぼくも、星を守る人になりたい。」


遠い宇宙で、守護者はふと空を見上げた。


まるで、その願いを聞いたかのように。


その時だった。


宇宙に、小さな歪みが走った。


次の瞬間――


夜空の星たちが、突然バラバラに崩れ始めた。

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