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留年医学生バトルロワイヤル 解説編  作者: 医学史という名のスプラッタ
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01 医学史はスプラッタだ!

1.「」と『』の使い分けについて

「」が日本語で『』は実際にはラテン語です。

2.装飾過多

基本的に貴族は派手です。

3.瀉血

当時血は悪いものという概念があったので頻繁に血を抜いてきます。

風邪引いた?じゃあ瀉血な?腹が痛い?瀉血しよっか!失神した?じゃあ瀉血だ?え、今日も元気?じゃあ瀉血で決まりだな!!・・・冗談抜きでそういう世界です。

貧血とか失血死とかいう概念はありません。

そして謎の男女差別?があり男はナイフで、女は昼で血を抜かれます。

4.ヒル

環形動物門ヒル綱または環帯綱ヒル亜綱(学名: Hirudinea)に属する生物の総称。

そして、中世で血を抜くために使われました。

ナメクジとミミズとシャクトリムシとイモムシを足して4で割ったような外見です。

吸血します。なので瀉血要員です。

5.聖年

ローマンカトリックの風習です。現在も残っています。要は神聖な年のことです。

当時は50年ごとに(50の倍数の年に)ありました。現在は25年ごとです。

6.迷走神経緊張症

単純に言うと失神ですね。

7.包帯というかボロ布

はい、汚いです。これは何も中世に限った話ではなく19世紀までこのザマです。

8.ライプアルツトやホーフメディクス

神聖ローマ帝国の称号で侍医と宮廷付き医師です。侍医の方が上。皇帝しか見ません。

基本的に貴族です。要はおえらいさん。

9.梅毒を始めとする新大陸系の感染症

大航海時代、アメリカ大陸からは梅毒が持ち込まれました。これが血液感染するやつです。

ヒルを使いまわしたせいで感染ったという話もあるとかないとか。

そして逆にヨーロッパからは天然痘が持ち込まれます。

コロンブスがやらかすのは1492年ですのでまだ先です。

10.ワイン

現在より糖分が高く低アルコールです。当時は真水がヤバすぎたので水代わりでした。水を飲むのは酒を手に入られない下層階級です。ふつう貴族は飲みません。

11.糞便を窓から投げ捨てる

お城には落下式のトイレ等もありましたが大部分の建物にはトイレがなかったので「水に注意」の掛け声とともにタライに入った糞尿を窓から道にぶちまけます。これは17世紀になっても続きます。

12.「痛みこそ正義」なパラダイム

痛いほどよく効いている/治っていると本気で信じられていました。この思想のせいで麻酔の発見が遅れたんじゃないかと勝手に思っています。

13.錬金術

アルケミー。化学の前身です。本気で信じられていたので貴族も医者も普通にやってました。

いかがわしい戯言と思うなかれ。金は見つからなかったけれど金を見つけようとしたその試行錯誤がのちの化学になっていきます。

14.騒がしい銀

クイックシルバー。ドイツ語で水銀の意味。表面張力が高く丸まってあちこちに転がることから。

15.ゴム手袋も貫通した

これは中世の話題ではなく結構最近の話です。これは水銀単体ではなくより毒性の強い有機水銀の話ですが。手袋に垂らしただけなのに水銀中毒で亡くなった化学者がいます。

16.メルクリウスと一生を共にする

これもオーパーツネタです。おもにルネサンス時代に使われた言い回しで正式には

「ビーナス(ローマ神話の愛の女神、梅毒の別名)と一夜を過ごし、メルクリウス(ローマ神話の伝令の神。足が速いとされる。水銀のこともこういう)と一生を共にする」といいます。

梅毒治療に水銀が用いられたことから来ています。

17.薬にもなる、軟膏にもなる。

当時は水銀の毒性などは知られていませんでした。

18.緊張が解けたことで副交感神経が優位になり排尿が促進される

高校レベルの生物知識。医学生が偉そうにいうことじゃない。

19.「早すぎたブラントごっこ」として煮詰めてリンでも取り出すか?

ヘニング・ブラント。16世紀の神聖ローマ帝国の錬金術師。尿を煮詰めた結果、現在で言うところのリンを見つけた。

20.賢者の石

伝説上の石で、卑金属を金に変えることのできる触媒らしい。ブラントはこれを求めた結果リンを見つけた。(こいつは最後まで賢者の石だと信じていた)

21.神聖ローマとフランス

フランスの方がよりトイレが杜撰

22.当時の神聖ローマ帝国ならラテン語とフランス語話せれば生きていける

より素晴らしい(あくまで比較級)トイレを持っていたのになぜかフランスにコンプレックスがあって王侯貴族はフランス語しか使わなかったし、学者はラテン語を愛用した。

23.清貧

キリスト教の思想の一つ。簡単に言うと「貧しいことはいいことだ」。美徳の一つとされたがやりすぎると嫌われた。

24.黒パン/白パン

黒砂糖を使ったから、とか麦芽も混ぜたからとかではなく、材料が違うために黒い。

黒パンはより荒れ地でも育つライ麦でできている。故に酸っぱく硬い。庶民の食べ物。

25.麦角中毒

ライ麦に存在するカビが原因で起こる病気。幻覚と激痛を伴う。麦角とはそのカビが作るアルカノイド。

26.そのような汚らわしい仕事は我らの仕事ではありません。

当時の医師のヒエラルキーはこんな感じ。下に行くほど地位が低い

侍医:最高位。皇族しか診ない。

宮廷付き医師:まあ上位。ほかの貴族とかも見る。ビンゲンとブラントはこれ。

内科医:中の上。血に触れないから偉い。

外科医:今から考えると信じられないが内科より下。

理髪外科医:外科医ですらやらない雑務担当。理髪師と兼任。

当時の社会情勢からすると最高レベルの地位の宮廷医師が最下位の理髪外科医のような真似をすることは好ましくなかった。とはいえ様々な事情から宮廷医師だろうと侍医だろうと刃物(メッサー)を振るうことはあったので全くの非常識というわけではなかった。

27.馬上槍試合

馬に乗って槍で刺し合う試合。貴族の嗜み。落馬もザラで死傷者多数。

28.焼きごてを用意しろ

とりあえず傷を塞げばいい、というオワコン思想。

普通に行われた。

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