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最強の魔術師

白い光が空間を包む。強い意志を感じる音楽が流れる。

メッセージが下から飛んできた。

「師匠が出現」


ついに始まった。


師匠の殺気を纏ったオーラが空間に広がる。


現在、帽子女ことアビスがパーティーに加わっている。



師匠の杖から赤黒い炎が燃え上がる。

「ヘルファイア」

炎がカナに向かって放たれた。


「アイス」

カナは炎に対抗するため、冷気を帯びた球を放った。


球と炎は衝突した、球は炎に包まれ、激しくぶつかり合う。

やがて炎はその場に柱を立てるように燃え上がり消滅した。


俺はその間に師匠に向かって剣を振るった。


590ダメージ与えた。


魔術師は魔法を使う分、近接戦闘は苦手なはずだ。

このまま距離を詰めて、一気に攻める。

俺は更に剣を放つ。


「アークシャインボムズ」


振り上げたその時、

周囲に複数の魔力の球が発生した。


610ダメージ与えた。


同時に魔力の球が爆発した。


6000ダメージ受けた。


だが近距離で放ったんだ、あっちもダメージを受けている。


「ヘルファイア」


師匠の杖の先に赤黒い炎が発生する。

しまった、この近距離!

炎が俺の体を直撃し、瞬く間に全身が燃え上がった。


4000ダメージ受けた。


____


「あんな簡単に。。。」

トンコロコロは死亡した。


距離を詰めれば、回避は困難になり、ダメージは免れない。

逆に距離を取れば、相手の魔法に翻弄され、一方的に押されることになるだけだ。


。。。。。。


ええい!こんなの俺の役じゃないだろ!

どの道俺は近接だけだろ。


たかしは師匠に向かって走り出した。


「ヒール」

師匠は体を癒やした。

HPが2000回復した。


その時、たかしの拳が放たれた。


730ダメージ与えた。


そしてたかしはすぐに距離を開けた。


「まともに攻められないのがきついな」

「カナ、俺が攻撃している間に蘇生してやってくれ」

「分かった」

トンコロコロのためにも俺が蘇生の時間を稼がないと。

「あの、私も手伝います」

「おう、アビスは何ができるんだ」

「一応、魔法が使えます」

「なら俺の援護できるか」

「ハイ、やってみます!」


「おしゃべりに付き合うつもりはないわよ」

師匠の杖に紫の魔力が収束した。


悪魔の円舞曲(ダークハートワルツ)


すると紫の魔力は広範囲に放たれた。


「なんだこれ」

「ダークハートワルツ」


アビスは手を伸ばし広範囲に紫の魔力を放った。


「!!」

「(いつ私の魔法を)」


悪魔の円舞曲とダークハートワルツはぶつかりあい、互いに相殺した。


「今です!」

「おう」

たかしは再び師匠に向かって走り出した。

「会心拳」


730ダメージ与えた。


たかしはクリティカル確定状態になった。

「オラオラァ!」

たかしは師匠に連打した。

「うざったい!」


6300ダメージ与えた。


「リーフトルネード」

「二つ同時に!?」


杖から悪魔の円舞曲とは異なる魔力を発生させた。

旋回する風はたかしに向かって放たれた。


4500ダメージ受けた。


「おわっ!」

たかしは風によって吹っ飛んだ。


「ハイリターン」

カナの手から光が放たれ、その光はトンコロコロのもとへ届いた。

すると、焼け焦げた体は少しずつ元に戻っていった。


そして___


「復活!」


死ぬまで食らったからな、TPは十分!

俺は必殺技画面を開き超大振りを選択した。


力が漲る、剣は師匠に向かう。


「超大振り」

「しつこいわね!」

「クリーチェストーン」


師匠が杖を向けた方向に、岩が生え出した。


岩と剣は衝突する。

魔力を帯びた岩が、剣を強く押し出している。


「硬ぇな。。。」

俺の超大振りをここまで押し出すなんて。


こいつ、力が強い。

これ以上は配分を上げられない。


だがしかし!


やばいかも。。。

力は完全に押し負けている。


「ちょ、もう限界。。。」


その時、アビスのダークハートワルツは悪魔の円舞曲を押し出した。


「チッ、負けたか」

アビスのダークハートワルツは師匠に向かう。


魔力でカードすれば。。。


「俺を忘れんじゃねえ!」

魔力は弱まり岩は簡単に砕けた。

そして俺は超大振りを師匠に放った。


「グッ!」


5880ダメージ与えた。

師匠の体は吹っ飛び魔力のガードが解けた。

そして、ダークハートワルツは師匠に降りかかる。


4500ダメージ与えた。


メッセージが下から飛んできた。

「師匠は獄炎状態になった」


獄炎によって1000ダメージ受けた。

そして獄炎は解除された。


「その魔法、やはり私の」

師匠の顔は怒りに歪んでいた。


「師匠はすごいです」

「こんな魔法、普通考えられません」

「これは師匠に憧れて再現した魔法です」


「そう、だったら」

「その憧れで殺してやるよ」


「なんなんだこの丸いの」

「。。。!!」

最初よりも数が増えている。

俺はすぐさま師匠から離れた。


無数の魔力の球が周囲に出現した。

同時に紫の魔力が収束した。


「アークシャインボムズ」

「悪魔の円舞曲」


無数の魔力の球は次々と爆発した。

そして紫の魔力は周囲に広がった。


防御でなんとかなる威力じゃねぇ!

「みんな、逃げろ!」


「シルドー」

カナは皆に防御魔法を掛けた。全身に黄色いオーラが発生した。


私が今できることは補助に回ること。。。

一人でも生きていればまた戦える。


今は託すぞ!


同時にカナは爆発に巻き込まれた。


19000ダメージ受けた。


「カナ!!」

たかしと俺は爆発から逃げている。

しかしこのままではあの魔力に捕まってしまう。


カナは俺達に託したんだ。

なら俺も!

「トンコロコロ」

「なんだ?」

「って、うわっ!」

たかしは俺を持ち上げて遠くへ投げ飛ばした。

「これなら魔力にも追いつかれねぇだろ」

「あとは任せた!」

たかしは魔力に包まれた。

たかしの体は焼け、刹那、爆発が容赦なく襲いかかる。


23000ダメージ受けた。


俺は投げ飛ばされアビスの所に落下した。

「あれじゃもう。。。」


どうする俺。

今の俺にできる事、技、魔法、必殺、どれも対抗できない。


今の俺に。。。いやアビスなら。

俺はセレクト画面を開き、アビスの魔法を見た。


こいつで行くしか無い。

俺はアビスの魔法を選択した。


その瞬間、アビスの本が自らページをめくり、まばゆい光を放ち出した。

「(口が勝手に)」


「天地の始まりより生まれた風の精霊よ」

「全てを震わせ豹変せしその風よ」

「我らに風の恩恵を与えたまえ」

「精霊ウィンドレイブ」


すると、アビスの背後にひとりでに精霊が召喚された。

その精霊は手にした袋を前へとかざし、中から風を解き放った。


風は大きな音を起こし、全てを押し出した。

「あの魔法。。。!!」


魔力はすべて、精霊の放った風によって消し飛ばされた。

爆発も、浮かぶ魔力の球も、その風に押し流されて吹き飛んだ。


「そんなの、ありえない」


風はさらに勢いを増し、唸りを上げて吹き上がる。

大地を削り、岩をも砕くその烈風が、ついに師匠を襲った。


8000ダメージ与えた。


戦いは続く__

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