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宝石の剣

6年前___西の大陸。


「騎士団長!兵士が魔族の軍によって100人余りが死んだのですぞ」

「あなたが戦場に出ていれば。。。」

兵士は田中に向かって怒鳴り込んだ。

田中はため息を吐いた。

「研究をしていたから無理だ、前に言ったろう。。。」

「___!!」

「あそこであなたが戦っていれば、みんなも。。。」

「死んだのはあいつらのせいだ、それに。。。」

「どの道短い命だ、戦力が整っていい機会だろ」


兵士は顔を伏せ震えた。

「許しませんぞ。。。」

兵士は歯を食いしばり怒りの表情で顔を上げた。

「今回の言動、王様に全て報告します。。。」

「ふん、勝手にしろ」

____


「騎士団長 田中よ!今日をもって騎士団の名誉を剥奪し、そして追放とする」

「王様が私に言うとはな、理由を聞かせてはもらえませんか」

あいつだな。。。

「確かにお主の功績は大きい。。。が」

「お主の傲慢な態度に気に食わん者が多くてな、このままでは騎士団の体制が崩れかねんのだ」


。。。。。。


これだから弱い者は嫌いだ。

自分らの弱さを他人に押し付け、集団で追い込み居場所を奪う。

その力を、その団結を。

もっと戦いに活かせば被害を減らせたはずなのに。

弱いものは嫌いだ。

きっと私があの時行っても貴様らは死んでいた。



いや。。。初めから貴様らは死んでいたのだ。



他人任せで苦労を恐れ、他人を責めて苦労を語る。


努力も出来ない貴様らはとっくに死んでいる。


そんな奴らのため騎士団長をやったつもりは一度もない。

こっちから願い下げだ。

私は騎士を辞め、剣を鞘に閉まった。


_____


6年ぶり。。。


田中は鞘から剣を出した。

その剣は傷一つ無い綺麗な剣だった。


「そんな剣、ぶっ壊してやる」

たかしの拳は今会心拳によって強力だ。壊すのは簡単だろう。

「いけーたかし!ぶっ壊してやれ」

たかしは田中に向かって走り出した。

「貴様の攻撃はなぜか避けれる気がしない、なら」

田中は高速で飛び出した。

たかしの拳が当たる前に田中の剣はたかしを攻撃した。

だが、たかしの拳もその後すぐに命中した。

たかしは720ダメージ与えた。

田中は800ダメージ与えた。


あいつの攻撃、殴れたから軽傷で済んだが。。。

あれはやばい、攻撃してなかったら死んでた。


二人の間には数メートルの距離が空いている。

これ以上近づけば間合いに入る。

緊張の間だ。



よし、技で行こう、技なら速度で勝てる。

たかしは田中に向かって走り出し、三回攻撃を放った。


この速度、今度こそあの剣を。。。


たかしは剣を構えていた。間に合っていないみたいだ。

たかしの拳が剣を狙うその時。



「何だ。。。これ?」



田中の剣は不格好な灰色の鉱石を纏っていた。

拳の攻撃は全く効いていなかった。

鉱石は光を透き通し、中で反射した光は鉱石を白く染め、輝きを生み出していた。

「魔法とは知識と魔力で再現できるものだが、技は本人しか生み出せない再現不可能な技術だ」

「貴様の技は才能であり個性である」

「そしてこれが私の技、宝石の剣(ダイヤモンド ソード)だ」

田中は鉱石を纏った剣でたかしを攻撃した。

田中の攻撃はとんでもなく速い。たかし、やれるのか。

「ウォー!」

たかしは拳を高速で放った。

その攻撃は運良く田中の剣を防いでいた。


超集中の効果で当たっているのだろう。

だがこのままでは効果が切れて負けてしまう。


剣と拳は拮抗している。

「お前の技、切れ味落ちてるみたいだぜ」

「私の技は悪く言ってしまえば石を纏うだけ、攻撃も金棒や棍棒に近い」

「だが。。。」


田中は後ろへ飛んだ。


「この技を使えばその心配は無くなる」

田中は剣を下に構えた。


そして___


白銀色の流星(ダイヤモンドウェーブ)

田中が剣を振り上げると床から斬撃が飛んだ。

「やべっ!」

たかしが斬撃を避けた。


その瞬間。。。


田中はたかしに迫って剣を振り上げた。


たかしは場外に飛び出し、地面に転がった。

2700ダメージ受けた。


「たかしーー!!」

たかしは息をしていなかった。

たかしは死んでいた。


「たかしよ、誇りに思え。。。」

830ダメージ受けた。

田中の足に大きな打撃の痕が見えた。


たかしは攻撃される直前に攻撃を行っていたのだ。


田中の足はまともに動かない。

田中の速度が下がった。

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