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最終試練

「私が田中だ」

目の前に高貴な騎士がいた。騎士は高潔なオーラを放っている。

いつのまにか音楽も高潔で勇ましい感じになっている。


こいつが田中か。


「あのー田中s」

「10分だ」

「はい?」

田中はため息を吐いた。

「倒した時間が10分も掛かっているのだと言ったのだ」

「はぁ?あの機械を10分以下で倒せってのかよ」

「3分もあれば十分だ」

こいつの言っていることが本当か嘘かは俺には分からない。

「貴様らは発行パスワードをもらいに来たんだろ」

「ああ、だから発行パスワードを」

「まだ無理だ」

「まだ?」

「貴様らが信用に値するかをこれから決めるのだ」

「受付の奴と違って私は甘くない、残念だったな」

「んじゃ、その信用ってのは」

「試練だよ」

試練?あー、あのドラゴンや道の事ね。

「でも、ついさっき終わったじゃn」

「たわけ、今までのは私が話を聞いてやるための最低条件だ」

あれが最低条件?

それにあいつなんて言った。話を聞いてやるための。。。

訪ねる側とはいえ、こいつ。。。

「これから貴様らは私と戦ってもらう」

「勝てば貴様らを信用してやる」

「なーんであんたと戦うんだよ」

「私は強い人間が好きだ、そして弱い人間が嫌いだ」「これでいいか」

分かった、つまり強いやつが好きで弱いやつが嫌いなんだな、うん。

「戦って勝てばいいんだろ?簡単じゃねぇか」

たかしはウズウズしている。こいつは戦うのが好きだったな。うん。


「では、中に入れ」

田中は管理上の扉を開け、俺達を歓迎した。

____


管理場の中には大量のワームホールがあった。

それを管理する機械、コンピュータがずらりと並んでいる。

管理場はワームホールの管理するところだった。


「ここでワームホールを管理している」

「穴はありとあらゆる場所に繋がっている。。。あと迂闊に触ると吸い込まれて粉々になるから気をつけろ」

「え、」

たかしは伸ばした手を引っ込めた。


田中は宙に浮かんだホログラムのキーボードを操作した。

田中がエンターキーを押した途端、目の前に大きなワームホールが現れた。

「さぁ入れ」

田中はワームホールに足を伸ばし、吸い込まれるように落ちていった。


俺も後からその穴に入った。


穴から落ちると大きな闘技場に着いた。

闘技場の周りは道路と同様に殺風景の荒野が広がっていた。

この荒野、まじでどこにあんだよ。

「ルールを軽く説明する」

「この試合は一対一(ワンオンワン)の3ポイント制で行う」

「この闘技場より外、すなわち場外にでた時その時点で相手の勝利、また相手が死んだ場合も同様に勝利だ」

「無論私を倒せば、その時点で3ポイントで貴様らの勝利だ、やれるな?」

「いいぜ、負ける気無いし」

「うむ、よろしい」

「では最初の相手を決めろ」


田中は闘技場の端に移動した。

「でも、待ってあの機械と戦ってまだ回復も」

メッセージが下から飛んできた。

「HPが回復しました」

え?

「これでいいだろう、早くしろ」

いつの間にか三人の体力は満タンになっていた。



「俺がやる」

「いいのか」

「おう!一番最初が一番全力で戦えるからな」


たかしは闘技場に登壇した。


たかしは田中と目があった。

どちらも真剣な眼差しだ。


「加減はしない危なかったら、すぐ降りろ」

「誰が降りるかよ」


たかしは拳を構えた。

田中は剣を取り出し構えた。


。。。。。


沈黙が続く。


「では、参る」


白い光が空間を包む。厳粛な音楽が流れる。

メッセージが下から飛んできた。

「田中が出現」


たかしは床を蹴り、勢い良く田中に迫った。

田中は構えたままだ。


拳が当たるその時。


たかしの前に田中はいない。

「なっ。。。」

田中はたかしの背後にいた。瞬間たかしの体に痛みが伝う。

たかしは攻撃を食らっていた。

「この!」

たかしは振り返り拳を放つ。

だが拳は田中に当たらない、代わりに拳は剣に当たっていた。

「加減はしないんじゃなかったのか」

「貴様が弱すぎて使えんのだ」

田中は鞘を抜いていない。手加減していたのだ。

「俺が弱い?。。。クソ!」

たかしは高速で拳を放った。

だがどの攻撃も剣で弾かれ、逆に攻撃を食らった。

「もう退場させて(出して)いいか」

田中は拳を弾き、剣でたかしを攻撃した。

剣でたかしを複数回打った。


たかしは1800ダメージ受けた。


たかし、このままやられるのか?


「俺が弱いか。。。」

たかしはニヒッと笑った。

「だったら使わせてやる!」

「俺がその剣、出させてやるよ!」

たかしは三回攻撃を放った。

一瞬田中は反応が遅れ、攻撃を受けた。

その勢いで田中は後ろへ滑った。


1480ダメージ与えた。


「その速さだ、そうでなくてはつまらない」

田中はたかしとの距離を開け、闘技場の端まで飛んだ。

「今度は当たらぬぞ」

田中は剣を構え、たかしに向かって飛び出した。

たかしは向かってくる田中に攻撃した。

「当たらねぇ」

たかしの攻撃は当たらない。そして田中はたかしに強烈な一撃を与えた。

2000ダメージ受けた。



再び田中は距離を開けた。


「やばいな、全く当たらねぇ」

このままじゃ、俺どころか二人まで負けちまう。

なんとかしてやつのスピードを落とさないと。


「(深呼吸。。。?)」

たかしは深く息を吸い込んだ。

「ふぅ〜。。。」

すると、たかしの体からオーラが発生した。

たかしは超集中を行ったのだ。

たかしは必中状態になった。


たかしは田中に向かって走り出した。同様に田中もたかしに向かって走り出した。

「会心拳」

たかしの拳は田中に向かった。

「(避けられないな)」

田中は剣で拳を防いだ。

「まだだ」

止まらずたかしは三回攻撃を放った。

「(弾ききれない)」

拳は剣を弾き田中を襲った。

3000ダメージ与えた。


田中は吹っ飛び闘技場の端まで飛んだ。

田中はギリギリのところで止まる。

「いい一撃だ」



そして___



ついに田中は鞘から剣を引き抜いた。

「今度は加減無し(本気)でやらせてもらう」


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