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老成転生~少年ボディで箱庭スローライフ~  作者: うどん五段
第二章 マニキュアや他の商売も軌道に乗るんじゃがの?
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第56話 新たな雇用の調理師たちと、外への外出は中々にハードルが高いんじゃ

ブックマーク、評価、感想、誤字脱字報告ありがとうございます。

 小さい子供を持つ〝調理師〟達には、早速みっつのグループに別れてもらった。

 ひとつは、【丼物部門】で、そのグループには、後に店舗を任せるつもりじゃ。

 ひとつは、【魚屋部門】で、そのグループには、同じく店舗を任せつつ、魚料理について勉強してもらう。

 そして最後のひとつは【チョコレート部門】で、ジャガルーとワシの箱庭で取れるカカオを使い、チョコレートを専門に作ってもらう部門じゃ。



「さて、ここにおるグループには、それぞれ覚えてもらうことは山ほどあるが、各自に手渡した本は外に持ち出すことは禁ずるぞい」



 そう言って、各自には〝ロストテクノロジー〟で出した調理本を手にしている。

 全てが専門書でもあり、箱庭の外に出すことは禁じたんじゃ。

 無論、中身を外に漏らさないと言う魔法契約も行っておる。

 所謂、門外不出にしたのじゃ。



「丼物部門と魚屋部門には、後日ムギーラ王国で店を任せる事になる。その為、シッカリ技や味を取得して貰いたい。チョコレート部門は外に出ることはないかと思うが、貴族が、こぞって買いに来るような店を用意する予定の為、シッカリ覚えて欲しい」

「「「「かしこまりました!」」」」

「うちで働いてもらっておる間は、子供たちは幼少ならば保育園へ。保育園を卒業したら勉学を教える小学校に入れる。スキル次第では、将来的にこちらに就職することも可能じゃぞ」



 そう告げると母親たちは歓喜の声を上げた。

 ムギーラ王国の給料よりは、ワシの元では少し色をつけて高い為、かなり喜んでおるようじゃ。

 


「初めてさわる食材も多かろう。そのため、取得のために駄目になった魚などは持ち帰って構わんぞ。チョコレートは形が崩れたくらいならば持ち帰っても構わんが、故意に形を崩さぬようにの? ちなみに、焦げたチョコレートは食えたもんじゃないから気をつけるように」



 そう苦笑いを浮かべると「わかりました!」といい返事が返ってきたので安心じゃろう。



「出来上がった料理が多すぎる場合は、皆で持ち帰ってもらって構わん。それでも余るようなら、箱庭の皆に食べてもらう為、どんどん作ってほしい」

「かしこまりました!」

「味見はしてもらっていいが、食べ過ぎぬようにな?」



 笑顔で口にすれば、母親たちは「食べ過ぎたら太っちゃうわ」とクスクス笑っておったが、旨い匂いを前にすれば、味見したくなるのが人間と言うもの。

 食べ過ぎには注意じゃぞ。

 

 その後、グループごとにリーダーを決めてもらい、何かあればリーダーが連絡をワシかマリアンにするように告げると、皆いい返事をしてくれたわい。

 羽織が目印だからすぐに分かるじゃろうと告げると「確かに目立ちますからね」と行ってくれて少し嬉しかった。



「では、各自勉強会に入ってくれて構わんぞ。ワシも仕事をしてくる」

「「「かしこまりました」」」

「マリアン、絵師の方はどうなっておる?」

「絵師様の方でしたら――」



 場を離れながらマリアンと今後の話も詰めていく。

 絵師は集まったようで、マリアンがそちらは面接をしてくるそうじゃ。

 人数に制限はつけぬが、それなりの絵師を雇ってほしいと頼んでおいた。

 

 その後ワシは自分の仕事場としている異世界テレビ……ではなく、池の前に陣取り、宝石を投げ入れて外の情報を得ながら作業をしていく。

 マニキュアを大量にボックスに入れつつ、コットンに除光液も沢山用意しておけば問題はない。


 仕事としてマニキュアを使っている者たちも、仕事が終われば【マニキュア専用アイテムボックス】から、各自必要なものを自分のマニキュアボックスに入れ込んでいるため、減りはそれなりに多い為、都度チェックしながら追加していく。


 次に高級店のアイテム作りを行い、それが終われば布の追加と、かき氷のシロップも忘れず作ったりと、慌ただしく動いていくのがワシの日課じゃ。

 細々とした仕事じゃが、大事なことでもあった。

 

 その他の、我が箱庭で保護している者たちが仕事をこなし、それらもコツコツと一般部門の店などに卸したり、マリリンの店に卸したりしているのはミアとテト達に任せておる。


 ワシの目的は、あくまで箱庭の中でのスローライフ。

 表舞台に出ることのほうが珍しいのじゃ。

 

 何より、色々と仕事を手広くしている手間、誘拐されると言う危険を考えると、護衛も兼ねておるマリアンがいなくては外出は難しいというのもある。

 ワシは戦闘スキルを貰っておらからのう。

 アンジュと一緒に出かければ心強いが、ウッカリ相手の首を落としそうで厄介じゃ。



「ウッカリと相手の首を落としたりしないにゃん♡ 再起不能にするだけにゃん♡」

「それが怖いんじゃよ……」

『女神の加護を持っているハヤトは、何かと寝割られやすいのはありますからね』

「はぁ……ありがたいが困ったものじゃのう」

「ザシュッとされる方が悪いニャン!」

「それはその通りじゃがな?」



 心強い護衛のアンジュがいれば外を歩けるが、流血沙汰は御免じゃ。

 それに、出来ればマリアンと出かけてデートを楽しみたい気持ちもある。

 なかなか外には出られんが、出かけられる時はデートを楽しもうかの。



「さて、そろそろエルフ王国と獣人王国からマニキュアを習うために人が来るはずじゃが、難航しておるのかのう?」



 そう思い、エルフ王国と獣人王国を見るべく、宝石をニ個ほど泉に投げ入れて様子を見てみると――。

 

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