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3話:お誘いと作戦

ここ数ヶ月非常に忙しく新作を投稿出来ませんでしたが、昨日それらが終了しました。

なので本日は用事終了の記念も含めた新作投稿をさせていただきます。


感想と評価、ブックマークの設定をしてくださった方々、ありがとうございます。非常に励みになります。

これからも頑張って投稿していきたいと思いますので応援よろしくお願いします。


「明日は部活発表を兼ねた新入生歓迎会があります。

授業は明後日からだけど来月末には試験があるので各自勉強はしておいてね。

では今日はこれでおしまい。みんな気をつけて帰ってね。さようなら〜」


「「「「「「ありがとうございました」」」」」」


先先生の挨拶に続き、生徒全員が挨拶をする。


「葵〜、帰ろ〜」


「うん」


帰り支度を終えた美乃が葵の側に来る。

それを見て葵は急いで帰り支度を済ませる。


「ねぇねぇ」


真新しい学生鞄に荷物を詰めていると不意に誰かから話しかけられる。

声のする方を見ると一人の女子生徒が立っていた。


「あ、どうしたの浅雲さん」


声を掛けて来たのは浅雲由里香(あさくもゆりか)

ダークブラウンの髪をショートカットにしており、大きな目から明るく活発な印象を受ける。


「もう私の名前覚えてくれたの?米谷くん凄いね!」


「葵人の名前覚えるのめっちゃ早いからね」


由里香の言葉になせが褒められた葵ではなく美乃が誇らしげに言う。

二人はこう言うが、由里香はクラスの出席順は1番だ。しかも先ほどの自己紹介で盛大なボケをやらかしていたので嫌でも印象に残り名前と顔を覚えてしまう。


「それで、どうしたの?」


「あ、そうそう。これから何人かで集まって親睦会としてカラオケ行こうってことになったんだけど、良かったら2人も来ない?」


葵の問いに由里香が答える。

由里香が来た方を見てみると何人かの生徒が集まってこちらを見ていた。


「あ〜ごめん。今日家族が久しぶりに揃うから入学祝いの会をやるんだ。だから早く帰らないといけないから参加できないんだ」


「あたしも葵んチの入学祝いに出席するから参加できない」


「あぁそうなんだ。用事があるなら仕方ないね。じゃあまた今度行ける時に参加してね。米谷くん、これから一年よろしくね。それじゃあ」


そう言って由里香は2人の元から去っていく。


「うん。じゃあね」


「……」


「じゃあ、支度できたから帰ろう」


「……」


「美乃?」


「……あ、ごめん。じゃあ帰るか」


「うん。……どうしたの?ボーっとして?」


「いや、なんでもないよ」


「そう?」


美乃の様子に疑問を感じながらも葵は席を立ち、先に歩き始めた美乃に続いて歩き出す。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


葵と美乃が教室を出た直後。


「やっぱダメだったわ」


「やっぱりね」


「初対面でいきなり遊びに誘うのは無理よ」


「あーあ、米谷くん来てほしかったなぁ」


由里香含め数名が話をする。

このメンバーは今朝校門で葵の笑顔を見て特に心を打たれた人達である。

美乃に頭を撫でられ満面の天使スマイルを晒した葵を見て、可愛いー→お近付きになりたい→同じクラスだったラッキー!!と浮かれ親睦会と言う名目のお近付き作戦に出たのである。

まぁ、結果は見ての通りだが。


「まぁ、これから1年間一緒のクラスなんだからゆっくりと仲良くなっていけばいいさ」


「そうそう。いろんなイベントこなしていこうよ」


「まだまだこれからよ」


みんなで励まし合いこれから頑張っていこうと誓い合う。


「……」


「ん?由香里、黙り込んでどうしたの?」


「いやぁ、米谷くん私の名前覚えてくれてたのが嬉しくてさぁ〜」


黙っていたのでどうしたのかと思い声をかけられた由香里はにやーと口角を上げて笑った。


「あ、そうじゃん!!由香里名前覚えられてたじゃん!!」


「そうだ!!遠くで見てて羨ましいって思ってたんだ!!」


「そうよ!!いいよねー」


「ウチも行ったら名前言ってもらえたかな?」


「アタシはどうだったかなぁ?」


「ワタシも呼ばれたいなぁ〜」


みんな思い思いに喋った。

この4人がカラオケに行くまで暫く教室内は騒がしかったそうな。

読んでいただきありがとうございます。

感想・評価・ブックマークよろしくお願いします。


今回名前の出なかったメンバーの名前はいずれ……多分、きっと、出すと思うかも……です。


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