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森の中の魔術教室  作者: 新谷志摩
第二話 私が教える魔術
9/11

7

私は授業をする時や気合いを入れる時にいつも着るフード付きの茶色いローブを羽織る。先生から貰った勝負服といやつだ。


いつも食事をしているリビングのテーブルを授業の時はそのまま使っている。生徒達が三人並んで座ってる向かい側の壁に、大きな黒板と教壇があるので私はそこに立った。




「それじゃあ、今日もよろしくお願いします!」



そして礼をすると三人も立ち上がり礼をする。



「よろしくお願いしまーす!」



生徒達が着席したのを確認してから私はまず黒板に白いチョークで≪魔術とは≫と書く。



「まずは、知ってるとは思うけど魔術の説明を……はいシュウ君!」



いきなり指名されたシュウ君はビクリと肩を震わす。



「うお……いきなり俺か、えっと……空気中にある魔素を集めて式を書いてー……魔術に変えるのを……魔術?」



シュウ君らしい回答だ。大体合ってるけど一応補足というか、修正というか。しっかり確認しておこう。



「魔素を集中した手で術式を書くことで魔素が別のエネルギーになります。そのエネルギーによって発動する力を魔術と呼びます」



黒板に説明を足していき、そして次の項目を書く。≪魔術の種類≫。魔術は大きく分けて二種類あるがこれを知ってるのはかなり少数だ。世界で使われてるのは片方だけだから。



「これはラウル君にお願いしようかな」



「はい! この世界では黒魔術と白魔術の二種類があります。火や風、水、雷などを中心とした黒魔術は生活には欠かせないものになり、と同時に戦争でも大きな力として使用されています。基本的には黒魔術と呼ばれるもの以外を白魔術と呼びます」



正解。私が教えた事はちゃんと覚えてるね。今日はそれにもう少し補足をしようかな。黒板に次々と私が先生に教えてもらったことを書いていく。



「この世界で偉業を成した≪大魔導師ミラトリース≫は自らが扱う魔術を二つの書に纏めました。それが≪黒の書≫と≪白の書≫です。ミラトリースの弟子が黒の書を持ち出しそれを複製し世界に広めたことで、飛躍的に人々の生活は進化しました。と同時に他国への攻撃手段としても注目されました」



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