表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
森の中の魔術教室  作者: 新谷志摩
第一話 私の大切な生徒達
8/11

6

まぁ、さっきはカレナちゃんに先に教えようとしたけど、ちゃんと学ぶには必要な物があるからセーフということで。と、その時ラウル君が開けていたドアからもう一人の男の子が入ってきた。



「先生こんちわー!」



先に来た二人より一回り大きい身長で茶髪の男の子、≪シュウ君≫。十五才の男の子でちょっと魔術は苦手だけれど剣術の腕は凄くて同学年では敵無しなんだとか。腰に木で出来た剣をいつも差している。



「先生、今日は道に迷わなかったぜ?」



「一年になるからそろそろ覚えようね、シュウ君」



この家には私の先生の貴重な魔術書や資料があるから、普通の人にはこの家、というか森自体に簡単に家まで辿り着けないように結界魔術を張っている。



だから決められた道順で来ないと森の外に出ちゃう仕組みなんだけど、シュウ君はまだここに来ようとして森から出ることがあるらしい。



「シュウ君、聞いてよ! またカレナちゃんが先に魔術を教えてもらおうとしたんだよ!」



「なに!? 俺らより早く学校終わるからってそれは無しだって前言ったじゃんか!」



「まだちゃんと教わってないもーん!」



また始まったか! いや私がカレナちゃんを贔屓したのが悪いん だけどまた始まったか!



「今日から本格的に教えるからその話は終わりー!!」



この可愛い子達が私の生徒。私が先生から教わった大事な事を引き継ぐ子達。


この世界で私は変えなくてはいけない。


きっと大変なことだと思う。長い年月がかかると思う。でも、私はやると決めた。




この世界の魔術の常識を変える。

それが私の夢であり目標であり、そして天国にいる先生への恩返し。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ