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森の中の魔術教室  作者: 新谷志摩
第二話 私が教える魔術
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9

恐らくだけど、この世界に住む殆どの人が魔術帳を持っている。というより魔術を扱う者は必ず持っているというのが正しい。


魔字と言うが≪字≫なんて言葉を何故使うのか疑問なぐらい、それは一つの線で様々な記号を書いて繋げたような筆記体みたいな感じだ。そしてその数は膨大で、それこそ魔術で同じ記号使われたことあったっけ? と思うぐらい。


なので全部暗記するのは大変だから、基本自分が使える魔術の魔字を手の平サイズの手帳に記録するのが魔術帳。



「なぁ、先生。思ったんだけどさ。片っ端から魔術帳に書き込めばその数だけ魔術が使えるってことにはなんでならねーの?」



あれ? 一番学年が上で魔術を習ってる筈のシュウ君からその質問が来るとは思わなかったな。でも学生なら、まだ簡単な魔術しか習わないのかもしれない。



「えっと、魔術を事細かく説明すると、魔字を書いてエネルギーに変換させた後それを制御しなきゃいけないのね。例えば火球魔術なら魔素を魔字で炎に変換する、そしてその炎をコントロールすることで初めて発動してると言えるの。そのコントロールにセンスが重要で、人によって魔術によって出来る出来ないがあるの」



「え、じゃあ、私がさっきの操作魔術を習っても出来ない場合があるの!?」



「あるけど、そこをちゃんと教える為に先生がいるんだよ。シュウ君の質問だけど、片っ端から記録してもいいけど、簡単に言えば魔術には得意不得意があるから自分が使える魔術だけを記録するのが普通なの」



私がそう言うとホッとするカレナちゃん。既に出回ってる魔術は黒の書に全部書いてあるから調べようと思えば簡単に調べられるだろう。でも白の書を持っているのは私だけ。


だから私の教える魔術は別の魔術帳に記録してもらい更にその魔術帳に鍵をかける。そうすることで広まるの防がなければいけない。私の魔術が何に使われるか分からないしね。


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