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獣耳に恋した狼  作者: 嘘月 快
1/1

プロローグ 誕生は・・・・・

 初投稿です。

めげずに頑張っていきますので、指摘などあればよろしくお願いします。


 俺は死んだ。なんてことはない、ただの病だ。

65年とそこそこな生を謳歌したが、傍から見れば少し短く感じるのだろうか。

しかし俺はそうは思えない。逆にここまでの人生よく頑張ったと褒めてやりたいくらいだ。


 貧乏な家系に生まれた俺は親を楽にさせてあげたいという気持ちを持って勉強をした。

差別され、虐められても俺はめげずに努力し続けた。最後にはハッピーエンドがあると信じて。


 そこそこ名の知れた大学を卒業した俺は一流の企業に就職した。

そこでもめげずに努力をし続けた。何度もやめようと思ったが、その度に脳裏に映るのは両親の働く姿だった。無理を言ってここまでさせてもらっているのに、辞めたら失礼だと感じ今まで頑張ってきた。

 そして努力の結果、係長,課長,部長,専務と出世していき、ついに社長に俺はなった。

 それからの日々は苦労の1言だった。

ライバル社に負けないよう新商品,新サービスの提示、海外への進出と色々とやってきた。


 ついに我が社の名前を世界に轟かすことに成功し、『よし、これからだ』と活き込んでいる所に体が限界を迎えた。

 何処の医者に見せても匙を投げられたが、自然と嫌な心地はしなかった。



 『あぁ、俺はやるべきことをやり終えたんだな』



 大勢に見守られながらふとそんなことを思った。

 確かに少し短い人生だったかもしれない。しかし後悔のない最高の人生だった。

 仕事の同僚,友人,同級生と大勢の人に見守られて最期を迎えるんだ後悔なんて何一つない。俺のやってきたことに間違いはない。 


 しかし、ただ1つだけ心残りがある。

それは・・・・・



  結婚くらいはしときたかったな。







 そんな感じで俺は()()()()()()を全うした。


 しかしこれは一体どういうことだ。


 瞼を開くと目前広がるのは()()()()()()()()()

そして土を踏みしめる感覚、鼻に抜ける木々の匂い、そして水たまりに反射する自分の姿。


 そろそろ現実逃避はやめにしよう。

 この世界に来て早半年俺は狼として生きてた。


 最後は確かに良かったが・・・こんな始まりは期待していない。


 あぁ神よ。俺は取り返しのつかない悪行を犯したのでしょうか?



 「ウォオオオオオオオオォォォォォン!!」

 (何故だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!)



 この日、大陸全土に轟く狼の遠吠えで人々は恐怖した。

 しかしある一定の人達にはこの遠吠えは泣いてるように聞こえたという。

 




 

 



 いかがだったでしょうか。

これから本格的に物語に入っていくので面白くなっていくと思います。

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