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死神は泣く  作者: haruharu
2/5

新しい世界

まだまだ未熟ですが、よろしくお願いします!

~第二話~

 目を瞑れば、いつでも思い出せる。響く断末魔と、敵から飛び散る真っ赤な血。今その記憶はトラウマとなり、僕の意識深くに根付いている。トラウマを植え付けた戦争は休戦状態、現在はとても平和で技術の進歩が甚だしくある。二つに割れた国の一つ、忠犬のシンボルを掲げるクイネ独立軍の支配下で生活するかたわら、新しい制度である学校にも通っている。今日もそんな...平和(?)休戦って平和っていうのかな...?

 まぁいいか。とりあえず平穏を手に入れた日々の中で、今日も登校している。もう学校が近く、遠目にちらほらと生徒が見える。

「?」

後ろから誰か走ってくるようだ。戦争で研ぎ澄まされた聴覚が接近を伝える。

「...?!」                                   、、、

視線をちらりと向けたところで、その人物が突然振りかぶる。そして投げた。投げられたのはナイフのようだ。唐突だな...。危ないし。女子のようだ。学校の制服を着ている。赤い髪をポニーテールにまとめているのが見えた。またあいつか。

 僕は右回りで、ナイフは僕から見て右寄り。近付いてくるナイフの柄をつかみ、そのまま威力を殺す様に少し右腕を引く。僕は自然体で、ナイフを投げた張本人を見る。駆け寄ってきた。

「ごめんなさいっ!!でも、私じゃないんだよ?あの、その、またあいつらがやれって...」

赤い髪の少女は申し訳なさそうに言う。言っている事は本当なのだろう、うっすらと目に涙を浮かべている。

「本当にごめんね?ユシュカ君」

上目遺いに言ってくる彼女に、僕、ユシュカ・ハルは、返事はせずにあいずちを返す。すると彼女は少し悲しそうな表情をした後、安堵したように良かった、と呟いた。彼女の名前はマカール・サキ。クラスメイトには、少し変わった名前と、その性格の良さと整った顔立ちで一部の人気を博している。正直、自分で投げといてごめんはどうかと。僕は思うのだが、彼女なりに苦労しているのだろう。問い詰めるのはやめておく。

 彼女とは学校に入ってからの仲だ。個人的にはあまり親しくしようとは思っていないのだが(というか関わりたくない)、そこは人間が出てきてしまって人の好意を無視できずにいる。1年の時、いつも一人でいた僕に話しかけてくれた一人目が彼女だった。話しかけ方はオドオドしていたし、理由がクラスの不良共に指示され、遊びに誘えと言われた、だったが。僕は悪いことをしたと思いなれない笑顔で彼女に謝ったのだが、何が気に入ったのか、それから彼女は指示されなくとも話しかけてくるようになった。そのおかげでこういうことがあるのだが、何故か悪い気がしないので放っておいている。今も隣で話しかけてきている彼女に、適当に返事をしながら歩く。学校はもうすぐだ。

 一時間目は何だったか。思考に馳せたところで唐突に思い出す。

「銃の扱い、だったか・・・」

思わずこぼす。

「え?あ、一時間目の授業?確か、今日からSMGに入るんだったよね」

SMGとは、もちろんサブマシンガンの事だ。そう、僕が通う学校。それは。

「銃の勉強なんて、物騒になっちゃったよね・・・戦争か~」

軍校そのものだ。





どうだったでしょうか。評価お願いします!中々上達するものではありませんが、よろしくお願いします。

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