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とある歌姫の受難  作者: 葉二
第一楽章
8/11

7,「医者の説明は長い。」

遅れてすみません。

久しぶりにこちらをかけました。

短いですが簡単な説明回になっています。

「さて、どこから話したものか。

えっ、さっきと話し方が違うって?

それはすまない。こちらが地なものでね。

不慣れな敬語なんか使ってまどろっこしい話をするよりもこの方がよいと思って変えたのだが不快であるようなら戻すけれど。」


「そうか、これでいいのか。

分かった。それでは始めるとしよう。」


「おっと、その前に自己紹介をしよう。

こちらだけ君の名を知っているというのもなんだか平等性に欠けるものであるし。」


「私は小澤真砂司(まさし)

職業は見ての通り医者だ。

年齢は25歳。

性別は一様女だ。」


「とりあえず、簡潔に自己紹介も終えたし、本題に入ろう。

といってもそんな長い話にはならないと思う。

でも心して聞いてほしい。」


「最初に謝らなければならないことがある。

ここまで話をすると引っ張ってきたが、君の性別が変わった理由が現代医学では全く解明できていない。

もちろん君の性別を男に戻すなんてことも不可能だ。

許してもらおうとは思っていない、けれど医学に関わる人間の一人として治療ができないことに対して謝ろうと思う。

本当にすまない。」



「こんな私に『頭をあげてくれ』と言ってくれるのか。

本当にありがとう。

目の端に涙が出てきた。」


「手間をかけさせた。

あとティッシュをありがとう。

さて、今分かっていることを話そう。」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




そうして、小澤先生が話してくれたのだが、医学用語などが混じって正直僕もよく理解できなかったので分かった点だけを簡潔に話そう。

まず、事故の怪我は完治しているし、後遺症(こういしょう)もないためには退院は早いであろうこと。

それどころか、なぜか失語症などのもともとの持病までもが完全に治っていて完璧な健康体であるということ。

そして最後に、性別が変化した理由が現代医学では説明がつかず、もとの男(・・・・)に戻れる(・・・・)可能性はない(・・・・・・)ということ。



すべての説明が終わり、僕は何も言えなくなった。

小澤先生がそっと席を離れる。

後に残ったのは空虚な僕と一つのイス、そして横開きの扉の閉じるガラガラという音のみ。


「失語症完治」と「性転換から戻れない…」を対比して書きたかったのですが…。


サブタイトルをすべて変更しました。

読んでくれた友人から著作権ダメな作品混じってるよと言われたためです。

不安なので一様すべて変えておきました。


章タイトルを付けた影響でクラシック風にサブタイトルがなるように作ったつもりです。

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