6,「布団と医師と僕」
今回は異常に短いです。
コメディチックに書けない私の文才に原因が…。
僕が立った状態で動きをとめて、すぐに動き出したのはお医師さんであった。
即座にかけ布団を手に取り、体が見えないようにかぶせる。
「何をやってるんですか、そんな恥ずかしいかっこのままいないで早く服を着てください!」
そんな言葉も僕には耳に入っていない。
分かるのはただ自分が自分でなくなってしまったことだけ。
「女の子なんだから服ぐらいちゃんと着なさい。」
お医者さんからまさかの追撃をくらった。
「女の子…」
思っている以上に生気のない声。
はっとした表情でお医者さんがいう。
「もしかして、昨日聞いてないの?」
困惑しつつ、僕は布団から唯一出ている頭をかすかに動かす。
お医者さんは頭を抱える。
「ああ、くそ、ミスった。」
その悪態はいまだ混乱しつつある僕の耳には聞こえなかった。
しばらくして真剣な表情に戻ったお医者さんは僕に向き合った。
「ええと、さっき分かったと思うんだけど…。
君は女の子になったんだ。」
その言葉に対して僕の精神は必死に否定をしようとしている。
けれども肉体は元の僕のものでは決してない。
認めたくはないが女の子のように見える。
けれど…。
僕が現実逃避をしていると、お医者さんから一言。
「とりあえず、服着れば。」
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さて、話をもとに戻そう。
ええ、服はちゃんと着れましたよ。
着方が分かんなくてお医者さんに手伝ったもらったりなんかしていませんよ。
そうです、顔が赤いのはそういう仕様です。
そんな風にぶつぶつと独り言を喋る僕を楽しげに見ているお医者さんがいた。
「さてと」
お医者さんのその一言によってゆったりとしていた空気は一変する。
「そろそろ話し始めようか。
君の体に起こったことについてしっかりと根源からね。」
(布団という)優しさに包まれた主人公。
まあ半裸で下着に手を突っ込んで硬直してると問答無用でされますわなぁ。
作者の変態性が分かる話でした。
次回は説明回。