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<ジリー>


-ジオ国-


 「ヴェント、地下牢の様子を調べに行ってくれない?」


 「わかりました。少々お待ちください。」返事と同時にヴェントが消えました。


 ヴェントの報告を待ってから行動です。

お父様とお母様の様子が気になります。


 確か、地下牢って魔力を遮断してあったはず。

なぜなら、ジオ国に住む人は基本的に魔力が強いので魔術が得意。

他の国と同じ牢では脱獄が簡単なため。


 だから、お父様も魔力が遮断されて結界が途切れたのね。


 「ジリー、どうした?」


 「ん?」私が黙って考え込んでいたからジーンが声を掛けてきました。


 「今、どうしようかなって考えていたの。

ヴェントが戻ってきてから行動開始の予定ね。

そうそう、ジーンの家ってこの国とクハラム国の間の山よね?

お父様とお母様を助け出したら、ジーンの家に匿って欲しいけど、

駄目かな?そう長くのつもりはないけど。」


 「別にかまわないけど、人間が住める家にはなってない。」


 「じゃあ、ジーンの家の空いてる場所に家を建てさせて。

ジーンの家なら安心なんだもん。いつも会っていた場所の近くでしょ?」


 「ああ、場所ならどれだけでもある。

安心というか、許可のないものは入れないな。ポー、場所は近いか?」


 「我らなら近いが、人には近いと言えないな。

先ほどの家の方が近いと言えるだろう。」


 なんですって?ジーンったら、どんな耳していたのよ。

いつも呼んだらすぐ来てくれてたのに。


 「ジーン、いつも私が呼んだら来てくれてたけど、どうして?」


 「ん、ジリーの声は、呼べばどこでも聞こえる。移動は転移魔法。」


 「なんで聞こえるの?」


 「精霊たちも気づいていると思うが、ジリーの声には魔法が混じっている。

呼ぶ相手に直接聞こえる魔法だろう。」


 へっ?いまさらなんですが、なんてチートな。

というか私、魔法使えてるじゃん。と、喜んでる場合ではないですね。


 「ジーン、家の話は無かったことにして。先ほどの家を使うわ。」


 「ああ、それがいいだろう。結界を張ればいい。」そうしましょう。


 「ただいま、戻りました。」ヴェントが戻ってきました。


 「おかえり、様子はどう?」


 「ジリーのご両親は牢の中でしたが、他に誰もいないようでした。

ただ、お二人とも眠られているのか動かれませんでした。」


 「ヴェント、ありがとう。

地下牢は、魔術が使えないようになっているのよ。

皆に申訳ないけど、一緒に行って助けてくれないかしら?」


 「ジリー、聞くまでもない。手助けするために来ている。」

ジーンの返事と同時に他の皆も頷いてくれました。


 「ありがとう。

ひとまず、父と母をこの場所へ移動させたいかな。

いつもなら皆と転移だけど、地下牢は魔術が使えないので転移できない。

私をそこへ移動させて欲しい。で、様子をみて二人を連れてここへ。

後、声に出さないで心話のみでお願いね。何か罠があると困るから。

じゃあ、行きましょう。お願いね。」


 私のお願いの言葉が終わると、地下牢へ移動していました。

ヴェントの後について行くと牢の中にお父様とお母様が倒れていました。


 ヴェントに牢のカギを開けてもらって二人のそばへ。

お父様に触れてみると冷たく、脈がない?なぜ?

お母様は?お父様と同じで体温がなく、脈もない!


お父様!お母様!

また、間が…。ぼちぼち更新します。

別の話も進みませんのでこの話が完結してからにします。

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