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<ジリー>
-ゴルア国-
森の家に戻ってジーンたちに海をベッドへ運んでもらいました。
そして話をするために居間のテーブルへ。
「何か変としか言えないわね。ジオ国を倒したいってことはわかった。
それと、事実の把握もできていないこともね。誰が何のために?
ただの侵略なのか、誰かが目的を持って動いているのかどうかね。
侵略ならできないから問題なしね。」お父様だけでも楽勝と。
「皆はどう思う?」しまった、聞いても返事ない。
海以外は、手伝ってくれるけど人の争いにはノータッチよね。
相談は、海が起きてからね。他にも相談できる人欲しいな~。
「聖、ジオ国の結界が弱くなってきていると仲間から連絡がきました。」
「えっ、ヴェント、本当?戻らなきゃ。
私は、一度お父様のところへ行きます。ジーンとポーは、つきあって。
ブランは海のそばにいて、海が目覚めて体調が戻ってからジオ国へ連れてきて。」
「わかった。早く行け。」ブラン。
ジーンたちは頷いてくれました。精霊の皆も私に着いてきてくれます。
-ジオ国-
ジオ国に入ったら城のお父様の執務室へ直接飛ぶ予定でした。
が、ジオ国へ入ると同時に魔力への干渉を感じ、ジオ国内へ入るだけにしました。
また、干渉されないように魔力の放出を小さくする方法があります。
けれども、それは魔力を使うことになりそうなのでパスですね。
精霊の皆に頼んで魔力の放出をわからないようにしてもらいました。
ジオ国へ入ると同時に結界が消えました。
もちろんそのままにできません。
お父様がジオ国を覆っている結界と同じものに、半透明の色を入れて誰が見てもわかるような結界で覆いました。
これは、お父様以外の人物が結界を張ったとわかるようにするためです。
お父様が王である限り結界が消えるはずがありません。意識がなくても魔力が放出されるからです。
そうなると魔力が無くなるような事態に陥ったか、遮断されるようなことがあったかですね。
いったい何があったのでしょうか?
とにかくお父様とお母様に合流して尋ねるのが一番でしょう。
城内の様子を伺うとお父様とお母様の気配が地下牢?
更新が遅くなり申訳ありません。+短い・・・すみません。
次回の更新は、ちょっと目先を変えて違うお話(短編)になりそうです。
先日見た夢が気になり話にまとめたいなぁと。