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48 ゴルア王国から日本へ

<聖>


 「聖、この世界でやりのこしたことはないかい?」

 「何?急に。特にないわよ。」


 「じゃあ、宿に戻って持って帰るものの整理だな。その後で夕食ってことで。」 

 「了解。宿に戻りましょうか。」


 元の世界から持って来たものと、こちらの世界で購入したもの、分けるのに時間はかかりませんでした。


 「海、持って帰れない物どうしょう?」

 「一緒に片付けるから。」と言われたので渡しました。海は、一つにまとめてどこかに入れました。


 海も終わったようです。


 「聖、早いけど夕食にしようか?」

 「いいわよ。」


 食堂で夕食をのんびりととりました。


 「聖、今から森の家のまわり案内してよ。」と海。

 「そうね、最後に行きたかったから、ちょうどいいわね。」


 日が沈むぎりぎりの時間でしたので、暗くなる寸前でした。

グリーさんの家から川までのんびり散策しました。

ブランはもとの姿の戻り、妖精さん達も一緒です。


 明日の朝にお別れまだと思うと感慨深いものがあります。


 魔物も現れず平和な一時を楽しみました。


 「聖、お風呂へ入っていけば。俺は、もう少し散歩してるから。

上がったら呼んで。」


 「そうさせてもらうね。」


 お風呂から上がって、海へ携帯で連絡しました。


 「聖お待たせ。町はずれに転移するね。」

 宿の部屋へ戻ってから、海が風呂へ行ったのでベッドの上でゴロゴロしてました。


 明日には元へ戻れると思うと嬉しいなぁ。とんでもない1ヶ月と数週間だった。


 いろいろ思い出しているうちに寝てしまいました。


 「聖、おはよう。」海の声で目が覚めました。

 「おはよう。」


 「朝食後に宿を引き払うから。その後で、俺が最初に転移した森から元の世界に戻る。」


 「OK。」食堂へ行き、食事を取って、宿から町はずれへ。


 「ちょっと待って、この結界に中へ入って。邪魔されると困るから。」

ここ最近、海にまかせっきりですね。お姉さん失格?


 「さてと、ここに扉を出すから、そこの先は仮装パーティの控室に繋ぐからね。

おれは、場所を固定させるから、ブラン達は扉を通れるようにしてくれ。」


 「海、できたぞ。」ブランが海に返事しました。

 「ありがとう。聖、荷物を持って扉を通っていいよ。」


 「ブラン、みんな、ありがとう。元気でね。」

 「聖こそ元気でな。」ブランが代表ですね。


 荷物を持って扉を通りました。中は、更衣室。

私が変装した場所ですね。本当に戻れたんだ。

さて、また着替えるの嫌だなぁ。

 そうだ、海は?と後ろを振り返って扉を開けました。

ホテルの廊下でした。どこに行ったのかしら?


 そういえば扉を通る寸前に何か渡されたわね。手紙?メモ?


 「聖へ。

 俺は、元の世界へ戻れてないから、探してもいないぞ。

扉の固定の魔法は、そのままいないと発動できなかったから。

そんな理由で、聖だけ何とか戻したって訳。

聖がいなくなったことで俺はこの世界で最強になれたな。

だから、ハーレムでも作って楽しい人生でも送るよ。

 親父とお袋宛ての手紙も同封したから渡しておいてくれ。

幸せな人生を送ってくれることを遠くから祈っている。じゃあな。」


 海、何考えているのよ。一人だけ帰りたいなんて言ってないのに。

もう二度と会えないってこと?なんなのよ。

まだ、離れる心づもりなんてできていない。

 早く帰っておじさんとおばさんの所に行かないと。


 パーティの関係者に急用で帰ることを話して、海の家に急ぎました。


 おじさんとおばさん宛ての手紙。

 「親父、お袋、すまない。異世界へ召喚されて戻れない。

ファンタジーな世界で俺が最強なんだぜ。

この世界で楽しく生きていくから心配しないでくれ。

俺としては、親父たちが心配だが、なんともできない。

 信じられないかもしれないが、聖も一緒だったから聞いてくれ。

戻れない理由は、俺が戻れる魔法がないからだからな。

聖のこと頼むな。じゃ、元気で。」


 最初に手紙を読んだおばさんは、何ばかなこと言ってるのと笑ってました。

おじさんは、私の顔をみて冗談ではないと感じたようです。


 「おじさん、おばさん、本当なんです。」異世界での私と海のことを説明しました。

何とか信じてもらえたようです。しかたがないなと苦笑したおじさん。

海らしいとおばさん。


 私の手紙もおじさんとおばさんに渡して家に帰ることにしました。


 帰り道で車のヘッドライトが眩しいと思った数秒後にすごい衝撃を受けました。


 

 「あら、ブラン、数時間ぶり~。私どうしたのかしら?」

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