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 巫女さんに案内されて神殿の隣の建物へ移動しました。

 そうよね、神殿の中な訳ないよね。

 自分の世界の神殿ってどうだっけと考えてしまいました。


 「こちらの部屋でお休みください。のちほど食事をお持ちいたします。では、失礼いたします」

と巫女さんは、部屋の前でお辞儀をして来た方向へ戻っていきました。


 私は、言われた通り部屋の扉を押して中へ。

 わぁ、自分の部屋より広くてテーブル、椅子、ベッドだけなんだけど16畳くらいあります。

 いいですねぇ、広い部屋。羨ましいです。

 借りたり泊まったりしたらおいくら?と現実的なことへ思考が・・・。


 そんなことは置いといて、さてこれからどうしましょうか。

 荷物を椅にかけてどっこいしょと腰をおろしました。

 肉体的な問題?、精神的な問題?

 まず、この仮装辛いです。腰と足が痛いのよ。仮装をとっぱらいたい。

 そうするには、誰にも会わないことが最低条件です。仮装がばれる訳にはいかないので

ひとまず食事後まで我慢。

 状況については、異世界トリップ小説大好きなおかげで定番の異世界トリップから想像して

対応しています。パニックおこしやすい私ですが、なんとか・・・。

 RPG関係は、ゲームを全くしませんので対応できません。もし、こちら関係だとお手上げです。


 魔王との戦いがあるということは、魔法はあるよね?いろいろな人種の人に会えるよね?

 まず、ここの世界におちつくしか方法がないなら図書館で最低限のお勉強をしたいし、

異世界人ってばれたくないというか一般人として生活したい!

 魔法があるなら学校も行きたいなぁ。(でも、図書館も学校もあるんでしょうか?)

 そのためには、ここからどうやって逃げ出すかですね。誰か何とかしてくれないかなぁ、

と他力本願で。


 「トントン」とノックの音が聞こえました。

 ドアまで行って扉を開ければ、ワゴンを押したさきほどの巫女さんですね。食事を持ってきてくれた

ようです。良い香りです、お腹が空いていることを実感しますね。

 野菜スープにパンです。巫女さんは、テーブルの上にセッティングしてお辞儀をして出て行きました。

 会話がほとんどありません。付き合い悪いですねぇ。


 さて、腹が減ってはとなんとやらです。食事しましょう。

 ん?味が無い?薄味?塩気がないです。パンは、ぱさぱさですね。とにかくいただきますと。

 パンをスープに付けながら食べて完食。食器をワゴンに戻して廊下へ出しました。

 これは、入口を塞ぐためにね。



 そろそろ精神的にギブアっプになりつつありますので寝ましょう。

 人の訪問があると困りますので荷物をベッドの下に入れて腰を曲げる機器の設定角度を

少々修正して痛くないようにすれば横向きで眠ることができそうです。

 着替えはありませんのでこのままでOKと。持ってきてもらえるかもしれませんが、

眠ることを優先させていただきましょう。

 では、おやすみなさい。

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