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 ”聖、起きろ!いいかげん起きんか!しばくぞ!

どうか、私の思うままに行動できますようにってなんだ!”

はい?私の昨日の願い事って誰かに言ったっけ?

夢だ。おやすみなさい。


 ”夢じゃない、おやすみなさいでもない。ばかもん。いい加減にせんか!起きろ!

違う世界に来たんだから危機感もたんか!”

ほぇ?なんで知ってるんですか?


 ”この世界で神の次にえらいんだから知ってて当然だ!

そんなことより殺気に気づけ!殺されかけてたんだぞ”

なんの冗談?この世界で知り合いいないし、まともに話した人もいないから…。

ありえないでしょう。 


 ”ったく、目を開けて見てみろ。わかるから”

しぶしぶ目を開けて周りを見ると、ベットのすぐそばで倒れている巫女さん。

と、真っ白な狼。うわっ、かっこいい。

セントバーナードなみの大きさで尾がふさふさ、もふもふしたい。切ってちょうだい。

ん、狼さんの顔色が変になった?


 ”ひ・じ・り”

あらら、黒いオーラも出てきましたね。


 [どちらさまですか?]


 ”巫女じゃなくてこっちかよ、私はこの世界の神使だ。

神の眷族で神意を代行している。結構自由な立場だ。

妖精たちが騒いでいたから様子を見にきたらこれだ。全くおまえは!”


 [へっ?妖精たち]

周りを見渡すとヴェント、アクア、リュミ、オプスとみんながスミにいました。


 [あれっ?皆どうしたの]


 ”聖、だ・か・ら、おまえの危険を感じて皆が起こそうとしたけど起きず、

助けを呼んだから私が来たんだろ”


 [ええっ、みんなありがとう]


 ””””無事で良かった””””


 ”おまえたちまで聖のペースになるな。さっさとここから出るぞ。

他の刺客が来たらどうするんだ。聖、動きやすいかっこうにしろ”


 [了解、巫女さんはどうするの]


 ”記憶操作して部屋へ戻す。聖を殺して川へ捨てたとな”

言い終わるや否や巫女さんが消えました。


 [うわ~っ、老人殺されたんだ]

なら、修道女バージョンでフードっぽく着こなせばいいか。

やっと老人バージョンの背中を曲げる機器外せる。


 [はい、皆後ろ向いててね]

ちゃっちゃと服を脱いで機器を外し、修道女に服装に着替えました。

機器は分解すれば10~30cmの棒が10本前後アルミで軽いから何かに使える

こともあるかもと袋に入れました。


 [あっ、魔方陣を写メに撮りたいから祭壇のあった所へ連れて行って]


 ”ちょっと待て、誰か人がいないか確認してこい”


 ”僕が行ってきます。少々お待ちください”


 ”””ヴェントよろしく”””

とヴェントが消えました。


 数分でヴェントが、戻ってきました。

 ”大丈夫です。誰もいません”


 ”じゃあ、皆で転移するぞ。聖は、忘れ物ないか?

もうここへは戻らないからな”


 [大丈夫、袋も貴重品も持ったから]


 [じゃあ、行くぞ]

言葉が終わると違う場所にいました。


 暗くてわからない場所です。

 

 [リュミ、少し光をお願い]


 ”わかりました。光を少々出します”

光のおかげで祭壇のあった場所だと確認できました。


 魔方陣を確認して携帯電話で写真撮影を行いました。


 ”聖、もういいな。ここから出るぞ”


 [いいですよ。お願いします]



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