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実は血の繋がってない姉と弟が両片思いだったら、くっつくのは時間の問題だと思いませんか  作者: beru


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第十五話 夜這いをかけても主導権は……

「いち、に……」

「な、何、やっているのハル君?」

 翌日の夜、学校から帰ってきた俺は、腕立てや腹筋なんかの筋トレを熱心にやり、木乃香姉さんも訝し気な目でそれを見ていた。


「何って筋トレだよ。体を鍛えているの」

「ふーん。何のために?」

「それは……木乃香姉さんに負けない為に」

「は? 私に?」

 何のことかと、木乃香姉さんも面食らっていたが、言葉通りの意味だ。


 木乃香姉さんを力でねじ伏せる為に、俺は体を鍛えている。

 抵抗されても確実に犯れるように、自分自身を鍛えているのだ。

 護るためではなく、一番の想い人を汚すために――


(うおおお……最低最悪の弟であり、彼氏だな)

 その辺のDV彼氏何て目じゃないクズっぷりに、自己嫌悪と同時に異様な興奮すら覚えてしまう。

 何でこんな最低な男になってしまったんだろう。

 昨日、一線を越えて、無理矢理襲って男女の関係にはなったのだが、木乃香姉さんは何事もなかったようにケロっとして、俺に普段通りに接している。


 昨夜こそ、ちょっとよそよそしい雰囲気はあったが、朝になったら、元通りだ。

 頼んでもいないのに、俺の行ってきますのキスまでしてくれた。

 俺の事がそんなに好きなんだろう。でも、本当に男として見てくれているかはわからない。

 普段通りに接している彼女がとても苛立たしく、おちょくられているようにすら感じてしまうのが、癪に感じているのかもしれないな。


「何だかよくわからないけど、私もジムで鍛えて負けないようにするね。何か、最近のハル君、怖いし」

「そんなに怖いかな?」

「そりゃ、昨日、いきなりあんなことしたんだもん」

「ふーん。怒っている?」

「怒っているよ~~。お姉ちゃんの初めて、あんな形で奪うなんてさ。反省している?」

「してない」

「は、ハッキリ言うなあ……」


 本当に怒っているなら、いきなり義理の弟にレイプまがいの事をされた事をこんな軽く言える訳はないんだが、やっぱりおちょくっているんだろうな。

 これは益々お仕置きが必要だな。


「へえ。じゃあ、こんな事をされるのは嫌なんだ」

「へ? きゃあっ!」

 一旦、腕立てを停止して起き上がり、木乃香姉さんの胸を後ろから揉んでやると、案の定、悲鳴を上げる。


「こ、こらっ! セクハラ禁止!」

「嫌なら、警察に言ってもいいよ。もっと、真剣に嫌がりなよ」

「そんな事する訳ないでしょう! ほら、止めなさい……」

 警察にも言わないって言うなら、止める理由はないので、胸をブラウス越しに揉み続ける。

 やっぱり大きいなあ、木乃香姉さんの胸。


 モデルをやっているだけあってスタイルも良いし、彼女を抱けたのはもう一生物の勲章だろ。

 例え、無理矢理だとしてもだ。

 でも、他の男が木乃香姉さんに同じことをしたら、そいつは殺しちゃうかも。


「へへ、ええ乳しとるやんけ」

「あ、もう……じゃあ、気が済むまでやっていいから、もうやっちゃ駄目よ」

「む……」

 俺が更に乳を強く揉みしだいてやると、木乃香姉さんは抵抗を止めて、身を委ねる。

 あまり騒ぐと、近所迷惑になるという判断だろう。


 そんな反応が面白くない。

「木乃香姉さん、俺の事、好き?」

「す、好きよ。弟なんだから、当たり前じゃない」

 やっぱり弟か……これじゃあ、昨日、やった甲斐がない。


 あんな事をする弟が義理とはいえ居るかってんだよ。

「もういいや。お風呂、入ってくるね」

「う、うん」

 何となく面白くなくなったので、胸を揉むのを止めて、風呂に入る。


 お仕置きだ……あんなエロくて、俺をたぶらかす木乃香姉さんにはもっとお仕置きが必要だな。

 その為にはもっと体を鍛えないとね。

 もちろん、今だって力で負ける事はないんだが、万が一という事が無いようにさ。


「そろそろ寝たか」

 日付が変わる頃になり、木乃香姉さんも寝静まり、彼女の寝室に向かう。

 ふふ、今日は寝込みを襲ってやろうっと。

 蒸し暑い夜が更に熱く激しい夜になりそうだぜ。


「おっと、これも用意しないとな」

 抵抗されても良いように、ガムテープや拘束用に縄跳びも用意する。

 声を出されるとまずいし、念のためにな。


「おじゃましまーす。お、寝ているな」

 寝室に入ると、木乃香姉さんはぐっすりと布団の中で寝ていた。

 扇風機をかけているが、これは切っておこう。


 へへ、悲鳴を聞かせてやるぜ……この綺麗な寝顔がどんな顔になるか楽しみだなーっと、邪悪な欲望に支配されながら、彼女の布団をそっとめくると、

「ん? いいっ!?」

 木乃香姉さんが布団を捲ると、思いもかけない光景が目に飛び込んできて、声を上げる。


「ん……きゃっ! は、ハル君? どうしたの?」

「ど、どうって夜這いしに来たんだけど……な、何で裸なんだよ!?」

「え……だって、暑いし……」

 俺の声に気付いた木乃香姉さんが目を覚まして起き上がると、木乃香姉さんよりも俺の方が動揺していた。


 彼女は何と……全裸で寝ていたのだ――普段は、裸で寝ていることはないのに、何で今夜に限って。

 もしかして、俺が来ることを予見して? 準備万端で待ち構えていたのか?

「よ、夜這いって……もう、こういう事はしないでって、言ったじゃない。ほら、もう寝なさい。明日も学校でしょう」

「く……ここまで来て、引き下がれないね」

「へ? きゃあっ」


 帰れと言われたが、全裸の木乃香姉さんを見て、収まりが付くはずはない。

 木乃香姉さんには全く悪いとは思わないけど、このまま彼女を襲わせてもらう。

「こ、こら止め……あんっ!」

 

 俺に襲われ、最初こそ抵抗するが、すぐに俺にねじ伏せられ、縄跳びでも後ろ手を縛ってそのまま行為に走る。

 ああ……最低だ。最低だけど、罪悪感もないし、興奮すらしてしまう。

 何だかんだで楽しい夜が過ぎていき、気が済むまで木乃香姉さんの体を楽しんでいった。


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