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ドリームブレーカーとヤギどらごん  作者: ヤギどらごん応援隊員
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73話 ヨシミアキヨとヤギどらごん

よろしくお願いいたします。




 可憐なアキヨちゃん。


 彼女は理数科Aクラスの生徒。

髪を後ろに束ねるポニーテールが特徴の可愛い女の子。

成績優秀、スポーツ万能、人当たりよく誰にでも優しい。

そんな彼女に僕は夢中で、僕の高校生活は彼女に1ミリでも近づくためにあると思っている。


 そんなとき、ある噂を聞いた。

彼女は見ず知らずの人が書く嘘のブログに夢中であると。

その噂によると【お菓子の家】という名でブログを書いている人のことを彼女は「大好き」だと公言しているとのこと。


僕もすぐに噂の嘘ブログ

X(Twitter)漫画/お菓子の家 を読んでみた。

どうやら彼女はこの文章を読んだことで気がおかしくなったに違いない。

こんな文章を書く人間はきっと、28歳男性独身(働かなくていいなら働かない、養ってもらえるなら喜んで養われるオタク気質の人間)に違いない。


 僕は彼女を救い出す決心をした。

誰にも渡すつもりのなかったヤギどらごんぬいぐるみ(初期ロット※相場60万円相当)をプレゼントしようとしたが断られた。

僕のコレクションのプレミアムヤギどらごんグッズもどれも受け取ってくれない。


彼女の欲しいものはケーキがマンションのように連なるイラストシャツだった。

調べたらそれは嘘ブログの人が作るオリジナルシャツだった。

部活の練習着としてショートケーキマンションの服を好んで着ていることを照れながら少し恥ずかしそうに彼女は教えてくれた。



 嬉しそうにシャツについて語る彼女の顔を見て僕の恋は実らないことを確信した。それほどに彼女の顔には幸せが溢れていた。


敵わない。僕は嘘ブログを書く28歳男性独身(働かなくていいなら働かない、養ってもらえるなら喜んで養われるオタク気質の人間)に敵わず、恋の成就の夢は叶わない。



 僕の激レアのヤギどらごんグッズはどこへ行こう。

彼女に貰ってもらえないなら、このヤギどらごんグッズにとって本当の幸せとは何なのか。

部屋の中にヤギどらごんを並べて朝になるまで僕は一人考えることにした。



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