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ドリームブレーカーとヤギどらごん  作者: ヤギどらごん応援隊員
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65話 流星に願いを

よろしくお願いいたします。



 夜は21時半。

僕と友達は中学の敷地を囲うフェンスに肘を乗せ、体重を預けて各々楽な姿勢でいた。

僕の手首に掛けてあるコンビニの袋には焼鳥1本とブラックサンダー1個。それと近くの自販機で買った力水サイダー。


僕は焼鳥を咥えながら、友達はグミを噛みながら暗闇を覗く。涼しい風は寝ぼけを覚ますように頭を覚醒させる。

理科の先生の言うことが正しければ光り始めて30分が勝負らしかった。


 空から光が落ちてくる。

まぁ綺麗だ。

長野の宿泊体験で見た夜空の星ほどではないが、それでも胸に残るものがある気がした。


中学生活も残り半年を切った。

受験という山場を控え、なぜ僕らは空を覗くのか。


本当に叶ってほしい願いは何か。

自分でもわかっていない。

そんな日々を疑問に思わないように生きている。


僕が残したものは何か。

理科室の椅子の裏に彫った「ヤギどらごん参上」くらいだろう。


掃除する時に気づかれるかな。

たったそれくらいのものである。



ありがとうございました。

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