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ドリームブレーカーとヤギどらごん  作者: ヤギどらごん応援隊員
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8話 イイタナミとヤギどらごん

よろしくお願いいたします。

 心の余裕、一人きりの自由な時間、程良い気温と優しい日射し。それが私に必要な全てなのかもしれない。


夏休みの朝10時、イイタナミは青色の帽子を被り、財布とスマートフォンをポッケにしまい家を出た。ただ目的のない散歩を目的とした。


普段であれば、学校で勉強をしている時間。今私の耳に入るのはセミの鳴き声と近くの学校から微かに聞こえてくる吹奏楽部の演奏。


道行く人は目的を持って移動している。遊び途中の子どもや家族連れの人々。皆楽しむことで頭いっぱいの中、私の頭の中は空っぽ。これが幸せだ。


歩くスピードは通学のときよりもずっとゆっくりと歩く。それだけで世界の進みが遅くなったような気がする。ゆっくりな幸せだ。


しばらくして気温はピークの時間帯。見かけたコンビニへ入り、アイスを食べることにした。友達といる時は食べないような、初めて食べるお高いやつ。コンビニ内の席で脚を伸ばして少し休む。涼しい幸せだ。


結局のところ、普段食べるものと、味の違いは私にはわからなかった。今度はバニラ以外の味にしようと心に決め、コンビニを出る。


眩しい日射しを喰らい、恨めしそうに空を見上げると、そこにはヤギどらごん型の大きな入道雲。


「はははっ」

自然と笑みが溢れた。


もっと幸せがほしい。もっと歩き続けよう。

次は公園の水でも飲もうかな。

ありがとうございました。

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