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ドリームブレーカーとヤギどらごん  作者: ヤギどらごん応援隊員
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55話 コシミズサエとヤギどらごん

よろしくお願いします。

 

 遠い昔の夢を見た。

不思議なことにたまに見る夢。

幼稚園児の頃によく見たリビングルームの風景。

壁かけの時計は11時30分を指してテレビの前に私はいる。

幼稚園を休んだ日は母と買い物へ行き、レンタルビデオ店で「PEANUTS」「バーバパパ」「学校のコワイうわさ花子さんがきた!!」なんかを借りて帰宅するのが大体決まっていた。


 テレビの画面が切り替わる。ビデオが再生される。夢の中の私は何を借りたのだろう。昼食を準備する音がリビングルームにも聞こえてきた。包丁とまな板の小気味良くリズミカルにぶつかり合う音。


いい匂いはしない。まだそこまで料理は完成していない。けれど私のお腹は空腹を覚え鳴り出す。


再生された画面にはヤギどらごんが映って、楽しそうに踊っている。とても残酷だ。夢に浸ろうとした私に見たこともない存在しないビデオなんて見せたら、意識が覚醒してしまう。夢から覚めてしまう。


じゃあね、お母さん。また食べられなかったよ。



「おはよう、子どもたち」



今日も私はお母さんをいつものように遂行するのだ。


ありがとうございました。

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