表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドリームブレーカーとヤギどらごん  作者: ヤギどらごん応援隊員
2/107

2話 ヤマシマサヤとヤギどらごん

よろしくお願いします

 気が付いたのはたまたまだった。


休み時間のたびに女子で固まって楽しそうに会話するヤマシマサヤが、その日は誰とも話さず、一人で机に向かっていた。

ノートに黙々と何かを書いている。

テストが近い訳でもないし、課題がある訳でもない。

塾に行っているのだとしたら、学校とは別に課題があるのかもしれない。

何となく、彼女を見ていた。時より女子が寄って行っては、申し訳無さそうに手が離せないことをその度に伝えているようだった。


教室移動のときに友達と歩きながら、ちらっと彼女の机を見た。彼女は絵を描いていた。おいしそうなアイスの絵、色を塗る余白を残したであろうそれはシャープペンシルで描かれていた。トレーディングカードのイラストを参考にしているのか、食べ物が描かれたカードが何枚も彼女の机に広がっていた。


 俺は帰りにコンビニに寄り店頭にあるアイスをまじまじと見た。それは友達から気持ち悪がられるくらいに。彼女は美術部に所属している。放課後もあの絵を完成させようとしているのだろうか。


週刊少年誌をレジへ運び、大きなPOPがあることに気付いた。それは彼女が持っていたトレーディングカードの宣伝だった。有名アイスチェーン店とコラボして、絵柄にアイスが多く採用されているらしい。


俺はその店に残っていた5パックを買って外へ出た。

ありがとうございました。

ブックマークや評価してくださるとさらに励みになります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ