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ドリームブレーカーとヤギどらごん  作者: ヤギどらごん応援隊員
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101話 二人の証言

よろしくお願いいたします。




 「殺したかった、憎かった。……違うな。興味がありました。人の血が見たかったんです。ああダメだ、今回はお前に譲るよ」


そう言って、男は新聞を広げた。


「私は幸せだったんです。両親は私に言いました。幸せでいなさい。幸せになる努力をしなさい。私はそれを実行しました。私は幸せです。私は幸せの国を作っているのです。幸せの国には私が選んだ人しか行けません。幸せって限られているでしょう? だから私が幸せで幸せな、幸せ幸せだから…………、あれ?」



男は新聞を読みながら欠伸をしていた。

気にせず女は続けた。


「えーと、ゲームなんです。この世界はゲームです。倒してアイテムを奪います。血で染まった財布を開くことは最大の快感です。人を殺すことも楽しいです。5人倒すごとに戦闘後のBGMが変わるのです。テテテテテこのイベントはいつ終わるのでしょうか。私たちとっても退屈です。よーしっ、今回はこんな感じでどーかなー?」



読み終わった新聞を綺麗に折り畳んで男は言う。


「あー、俺もそれでいいかな。 今日はどこへ行く?」


「私はー今日はー海岸がいいなー、なんとなくだけど」



二人は準備をして外へ出た。



二人は殺人の供述内容を考えることを生き甲斐としていた。



供述内容を考えるために

供述内容を実行するために

二人は人を殺していた。



「やっぱりドラマチックに捕まって、世間もびっくりな供述をするのがいーよねー」


「俺は、あっけない終幕と面白みに欠ける平凡な供述もいいと思うな」




二人は未だに捕まりそうにない。


明日はどんな理由で二人は殺人をするのだろきう。



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