表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドリームブレーカーとヤギどらごん  作者: ヤギどらごん応援隊員
101/107

80話 タタラキヨシとヤギどらごん

よろしくお願いいたします




 少し前の話です。

ある噂が流行りました。ヤギどらごんぬいぐるみを屋外に隠すと次の日になくなってしまうというもの。SNSには世界中で検証された何百もの動画があり、この事象について証明されたようなものだった。カメラで撮影している間はヤギどらごんはなくならず、カメラ等を使わず1日経過すると綺麗になくなるというもの。ヤギどらごんぬいぐるみは金属反応しないし、特別な加工をしたヤギどらごんぬいぐるみがなくなることは決してなかった。


 僕は好奇心に従い、金曜日の放課後にヤギどらごんぬいぐるみを隠した。近所の雑木林にぬいぐるみをぶら下げる。獣道から30メートルくらい逸れた離れたところ。意識すれば目に映るところにぬいぐるみを吊るすことにした。


土曜日は朝早くに目が覚めた。

午前5時前。何もすることがなく、僕は寝間着のまま雑木林に行ってぬいぐるみを確認することにした。隠してから24時間経っていなかったが、噂通りぬいぐるみは消えていた。


帰り道にふと空を見上げると、ヤギどらごんが赤い羽をパタパタさせて飛び、小さな腕にぬいぐるみを抱いていた。


初めて妖精を見た。それよりどうしようもない不安感に襲われて僕は思わず口にした。

「ごめんなさい。ぬいぐるみ、やっぱり返してほしい」


ヤギどらごんは旋回して僕の頭上でぬいぐるみから手を離した。ゆっくり軽く落下するぬいぐるみは僕の手のひらに収まる。


次に空を見たときは妖精はもういなかった。


下へスクロールすると、

☆☆☆☆☆をタッチして評価できます。

ブックマーク、評価はより励みになります。 

ありがとうございました。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ