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追加メンバーを紹介するぜ!

 不二木の事件から1週間が経過し8月に入ると、お昼頃には太陽が真上に到達し、耐え難い日差しを大地にさんさんと照らしている。アスファルトから熱が照り返し、コンクリートジャングルの東京は、予想気温より遥かに体感温度は高かった。


 避暑地として北海道などに行くのもおすすめだけど、私はダンジョンの中でサウナに入っていた。

 

 私がいるエリアは55層。活火山内部の洞窟内を12人のパーティーで攻略していた。

 この構成は合同合宿のメンバーであり、来たるレイド・竜王討伐戦の為に集まっている。

 その中で4人の追加メンバーがヒィヒィ言いながらついて来ていた。


「中村一等陸尉、少し休憩しませんか?」


 JDSTの隊員の追加メンバーのひとり、油目さんがダラダラと汗を流しながら中村さんに休憩をしたいと願い出る。しかし、中村さんは歩きながら顔だけを油目さんに向け、叱責を飛ばす。


「バカもん! 普段の訓練でもこれくらい歩いているだろう!」


 怒られて油目さんは肩を落とす。


 折角なのでレイド・竜王討伐戦の追加メンバーの紹介をしよう。


 先程、中村さんに怒られたのが油目将暉あぶらめまさき二等陸曹さんは、JDSTの若手男性隊員だが、白魔道士と呼ばれるクラスを就いており、治療魔法や味方のバフを掛けたり後方支援に特化したクラスで、年齢は22歳で私より年下だ。

 先のヘルタイガーを狩っていた時にも油目さんはいたらしいが、残念ながら私の記憶にはなかった。


「ふふ。油目、まだまだね」


 そして、その横で油目さんを茶化すのは、油目さんの先輩にあたる人で柳瀬一二三やなせひとみ一等陸曹さんだ。

 彼女は結界師と呼ばれるクラスに最近なったそうだ。もしかしたら私がオークションで売ったやつのひとつかもしれない。

 そんな彼女はクラスの名前のとおり、結界を張ってモンスターの侵入を防いだり、攻撃を防いだりする事に特化したクラスである。

 今回、相手が竜と呼ばれるモンスターなので、中距離や遠距離からの攻撃が予想され、その対応策の為に招集されたらしい。元は九州熊本城ダンジョン攻略チームに参加していたらしい。


「さあ〜あんたらもJDSTに負けちゃ駄目よ〜♡」

「うい〜」

「はい!」


 萬田さんに声を掛けられたのは、長い槍を持ち、全身を格好良い黒い鎧に身を包んだ人物と、ダンジョン初級講習で会った人がいた。


 長い槍を持った人は園田嶽道そのだたけみちさん33歳独身。ヤル気の無さそうにダラダラと歩いているが、竜騎士と呼ばれるクラスについており、ATLANTISの中でも2番目に強い人らしい。


「どこかにドラゴンいないかね〜。いたら捕まえるのに」

「先輩、竜騎士なのに竜をテイムしてないからね」

「うるせぇばかやろう!」


 ゴツゴツの小手で失言した彼の兜を殴ると、良い音が鳴った。


「あいててて。勘弁してくださいよ〜」


 殴られた人は相変わらずドジというか空気が読めないというか……。思った事をすぐ口にしてしまうので、入社1日目でクビになったという、末留蒼すえとめあおいさんがいた。

 大手クランに入ったと聞いたが、まさかATLANTISに入ったとはつゆ知らず、思わず声を掛けてしまいそうになったしまった。

 勿論彼にも正体を隠しているのでダンジョン初級講座で会った事はナイショだ。


「ほのりんって実物めっちゃ可愛いよね〜。今度俺とお茶しませんか?」


 末留さん……目の前にいる人は、以前会った事がある私ですよ。


「間に合ってます」


 適当にあしらう。彼の為に言っているのだ。

 私の前を歩くマイクさんからチリチリと肌を刺す殺気を感じるのだ。

 どうしてマイクさんは私に固執するのかがよく分からない。恋愛感情? そんな印象は受けない。それよりももっと何か別の何を感じる。


 そんな事を考えていると、マイクさんが止まれのハンドサインをした。

 武器を構え、訓練通りに陣形を組む。


 蒸気が噴き出す岩の影に横穴がいくつも存在し、その中からガサガサと無数の音が響いてくる。音からして複数……いや数多くのモンスターが迫ってくるのが分かる。


「あれはアイアンソルジャーアントだな。この先は蟻の巣らしい」


 大型犬サイズの黒い蟻が出てくると、ルル様が鑑定結果を教えてくれた。


 蟻の巣かあ〜。女郎蜘蛛の巣ほどではないと思うけど、大量に出てくると大変だけど、スキルポイント稼ぎには最適かな。


 スキルポイントは定期的に消費し、スキルの強化をおこなっている。現在の所持スキルとスキルレベルは――。



◇まじかる☆スキル〈EX〉

まじかる☆ドレスアップ〈★★☆☆☆〉

魔法少女は普段は普通の少女

魔法少女は身バレしない

魔法少女の相棒

まじかる☆ボックス

魔法少女は諦めない

もうひとりの魔法少女


◇ましかる☆スキル

まじかる☆スターライト〈☆☆☆☆☆〉

まじかる☆シールド〈☆☆☆☆〉

まじかる☆グリッターネイル〈☆☆☆〉

まじかる☆アクアプリズン〈☆☆〉

まじかる☆エンジェルハンド〈★〉

まじかる☆ヒーリングシャワー〈☆☆☆〉

まじかる☆ゲート〈★〉


◇ノーマルスキル

全ステータスアップ〈高〉

光合成〈小〉

跳躍→空中3段飛び

毒無効

加速→高速移動

剛力→怪力

暗視

飛行

アイテムボックス〈小〉→〈中〉

発火

忍び足

罠探知

音探知

熱探知


◇まじかる☆アタッチメント

うさ耳カチューシャ

精霊のケープ

アメイジングコスモ



 戦闘で使う、まじかる☆ドレスやまじかる☆スターライトなどは優先的に強化している。

 まじかる☆エンジェルハンドとまじかる☆ゲートは強化できなかった。そういう仕様なのだろう。


 まじかる☆エンジェルハンドで対象者に【飛行】を付与させる実験を試してみたけど、ひとりにしかスキルは付与できなく、効果も5分程度だった。

 あまり使い道がないかと思ったけど、アタッカーに【怪力】を付与させて殴り込めば化ける可能性があったので要検証だ。



 スキル一覧を眺めなが、襲ってくるアイアンアントを叩き潰していく。

 アイアンアントと口顎の力は強く、岩をも砕く力をもっており、あれに噛まれたらひとたまりもないだろう。また、酸による攻撃方法もあるようで、気を抜くと大火傷を負う可能性もあり厄介な相手だった。


 1週間かけて41層から55層までパワーレベリングをしたお陰か、奈々子ちゃんと末留さんのレベルも40を突破した。60層までにはレベル50を突破し、伊豆の修善寺ダンジョンソロクリアを目指したいところだ。


「そっちに別タイプの蟻がいったぞ!」


 ケルビンさんが叫ぶと、萬田さんが真っ先に動きだす。


「ラブ♡【ラリアット】♡」


 羽の生えた蟻がケルビンさんの頭上を越えて飛んできたが、萬田さんのスキルが発動し、ラリアットが直撃すると蟻はバラバラに砕け散り、体液をばら撒く。


「あらやだ♡ぬるぬるばっちいわね」


 恐ろしく威力がある……。あんな技受けたら私でもバラバラになっちゃうよ。


 流石にまじかる☆ドレスの効果で即死はしないと思うけど、大幅に耐久値が削られるだろう。萬田さんだけは敵に回したくない。


「穴の数が多い、ひとつずつ調べると調べるとなると時間がかかるな……どうする?」


 中村さんが私に視線を送る。


 私が調べろって事よね? おkおk調べますよ。


「まじかる☆アタッチメント、うさ耳カチューシャ!」


 頭部にうさ耳カチューシャが装着され、音を立体的感じ取る。

 

 随分と入り組んだ構造みたい。いたる場所に蟻の反応もあるし……お、祭壇めっけ。


「ここの横穴が最短距離で祭壇に繋がってます」

「助かる」


 中村さんからお礼を言われたがこれも仕事だからね。

 このアライアンスパーティーは探知系クラスが存在せず、メアリーさんとルル様の鑑定頼りなのだ。それでも限界はあるし、ルル様は祭壇の大まかな位置を特定できるけど、ルートまでは分からない。なのでこういった洞窟内では私のうさ耳カチューシャは活躍するのだ。


 私がうさ耳をぴょこぴょこ動かしていると周防院さんがじっと私のうさ耳を見ている。どうやら興味があるようだ。


「つけてみますか?」

「え? いいんですか?」


 まさか貸してくれるなんて思っていなかったのか、周防院さんが照れながらもうさ耳カチューシャを受け取る。


「うわ! これすご!!!」

「凄いでしょ?」

「ひゃ~。私を中心に半径数キロが立体的感知できますね。私達が手に入れたアーティファクトを凌駕するほどの性能ですね……これってもらえます?」

「これ私の専用スキルなので消えちゃいますよ」

「うう……残念」


 その後菜々子ちゃんにもうさ耳カチューシャをつけてもらったが、ピチピチスーツがバニーガールを彷彿とさせ、妙にエロかったのは言うまでもなかった。



 

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