試し③
第8話です。
よろしくお願いします。
届いた料理を食べながら、敬也はこんな事を言ってきた。
「あんたも何か能力持ってんじゃね?知らんけど」
「何か出来る自信はないですけど、、、」
「でも、アンタは助かったじゃねーか」
そう言って、またまた敬也の予想大会がはじまった。
「アンタがあんな行動をとって死ななかった経緯を見るに、障害を何かしら超える能力を持ってると思う。」
「障害ってなんですか?」
「わかれ! あの場面で言う電車のことだよ!」
僕ははっとさせられた。
確かにあの瞬間、僕はいつの間にか電車の中にいた。つまり、電車の壁を貫通してることになる。
敬也は続ける
「で、俺が思うに、瞬間移動とか、物質を貫通できるとか、そんな能力じゃねーの? 羨ましいぜ。」
「そんな事ありますかね?」
「やってみないとわからねーぞ。」
やってみないと分からない、、、ほんとにそんな現実はあるのだろうか、、、
「まず瞬間移動試して見てよ。」
「試すって、、、」
「意識するんだよ! ここにいきたいみたいな。」
ここにいきたい?
俺は知らない土地に逃げたいとか、海外でゆっくり暮らしたいみたいなことは考えたことあるけど、、
「ひとまず俺の隣に移動してみてよ。意識するだけでいい。」
「わかりました。」
俺は敬也の隣の空いてる椅子に座っていることを想像した。
何も起こらなかった。
「しょうがないね。次に物質をすり抜けられるか試してみて。」
「わかりました。」
僕はテーブルの上のコップを握り、コップをすり抜けることを意識した。
なにも起こらなかった。
「ほんとに意識してんのか?」
「してますよ!!」
「おけおけ。俺の思い過ごしかな笑 俺らが共有するあの出来事はなんだったんだろうな、、俺だけ得したってことでいいのかな?笑」
俺にもわからない。
これが現実か夢か、それすら信じられない状態にある。
読んでいただきありがとうございます。
<小話>
小説を書くつもりがない時にアイデアが浮かび、書くやる気が出て、
いざ書こうとするとアイデアが浮かばず、モチベーションが落ちる。
この現象なんなんでしょうね?笑
この現象から見るにリラックスする事が大切なのかな?なんて思います。
楽しく書くことが一番です。