変化
第5話です
店に到着した。
俺は少し冷静に考えれられるになっていた。
「まあ座って、何頼んでもいいし、いくつ頼んでもいいよ。全部奢るから。」
「いや、やっぱ帰ります。」
これマルチ商法とかのやり方じゃん!
「わかったわかった! 流石に俺がおかしいや」
冷静に考えたらさっきからおかしいわ!
「じゃあメニューを見てくれ。話はそこからだ。」
真面目な顔でそういった彼は、メニューを広げて見せた。
「ローマ風ドリア!!!名前がおかしいぞこのメニュー!!!サイゼにこんなものはない!」
「そう言ってもらえてよかった、、、」
彼は安堵した表情を見せ、続けた。
「昨日、あんたが飛び込んだ瞬間を見たって言ったじゃん。その瞬間から何がどうなったかを話していこうと思う。俺の主観だけどな。まあ聞いてくれ。」
そう言って彼は語り始めた。
ーーーーーー
「俺はあの時、駅のベンチに座ってた。今日と一緒の場所だ。少し酔ってたが、物は認識できてた。
そんな感じで、人の出入りをぼんやり見てたんだ。
そしたら、あんたがいきなり電車に飛び込んだ。俺は一気に酔いが覚めて、目を瞑って、ひたすら『嘘であってくれ』と願ったんだ。次の瞬間、電車は何事もなくホームに止まり、中からアンタが運ばれてきた。
俺ははじめ、何が起こったかわからなかった。だって、目の前であり得ない出来事が起きてるわけだからな。
でも、酔いのせいかなとか、病気かなとか、色々考えた。
そこでいくつか仮説を立てて、俺は実験した。
そしてやばいことがわかった、、、」
ーーーーー
ちょっと待て、、彼は重要な事を忘れている!
俺は咄嗟に話を遮った。
「ちょっと待って下さい!貴方の話は気になるし、この話題をあげているだけで興味しかない。でも重要な事を二つ忘れています、、、」
「なに?」
「私が貴方の名前を知らないことと、僕らが未だに料理を注文してないことです。」
「確かに。これはいけんな。」
ほんと、いろんな意味でいけねーよ、、、
読んでいただきありがとうございます。
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