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勘違いの果て  作者: SSiNN
8/40

8.クラス会(前)

------------------


~都留飛菜子~

 昨日、意識が飛ぶ直前に私は何を言っていたんだろうか。

 気付いたら朝だった。

 雨田はまだ眠っている。昨日の夜に言った言葉を聞かれていないことを祈ろう…


~雨田隆一~

 昨日の夜に飛菜子が言っていた言葉が気になりすぎて眠れずにいたため、ものすごいクマが出来ていた。

『今まで生きてきて一番好きだよ』

 何だろう、likeだよな…

 そんなことを考えていると飛菜子が起こしに来た。

「朝ごはんはどうする?パン?ご飯?」

「どっちでもいいよ」

 まずい、目を合わせることができない。目が泳いでしまう。

「どうかした(まさか昨日の夜起きてたの?)?」

「いや、なんでもない。寝起きでピントが合わないだけだ。」

 嘘ではない、

「そっか、じゃあ準備してるからリビングに来てね」

「分かった」


------------------


 布団をかたずけ、朝食をとって気づいたらam10:10だった。カラオケには1時すぎだからもう少ししたら出発しないといけない。

「もうすぐ出発するか?」

「学校と同じくらいの距離があるからね。」

「華麗がメールで言ってきた待ち合わせは12時だな、昼食を一緒に食べるつもりらしい…」

「私も行くんだけどいいよね?」

「いいぞ」


------------------

<^kare^>『

 明日、ちょっと早いけど昼の12時に駅前に集合でいいよね

 』

<RI-512>『

 いいけどさ、時間早すぎないか?昼飯どうするんだ?

<^kare^>『

 着いてから一緒に食べようよ

<RI-512>『

 分かった。

 昨日、飛菜子からも一緒に行こうって言われたんだけどいいか?

<^kare^>『

 いいよ、大野も来るし。


------------------


「俺は出かける準備をするからいったん家に帰るわ」

「じゃあ、また後でね。」

「あぁ」


------------------


 服を着替えて財布の中の金を確認し、家を出た。同じタイミングで飛菜子が家から出てきた。

「じゃあ、行こうか。」

「あぁ」

「…」

「…」

 無言で歩いている時間が長く何か話題を探そうと考えていると

「昨日、何時くらいに寝たの?」

「分からん。寝る前に時計を見てなかった」

「昨日寝る前に雨田の真似をしようとして小説を寝ながら読んでたら気づいたら寝てたよ」

「寝ながら本を読んでていきなり寝て本が顔に落ちっていたのを見たぞ。」

「ほんと?!」

「あぁ、本の形が崩れるから取り除いたけどな。」

「ありがとう」

 あの状態で寝て本が落ちて目が覚めるっていうのを何度も経験しているが飛菜子は目が覚めなかったんだろうか?

「あの時寝てから意識はなかったのか?」

「え…、(あの時起きてたの?)…ずっと寝てたよ?」

「そうか(あの言葉は寝言か…)」

 それからしばらく他愛ない話をして、気づいたら華麗との待ち合わせ場所に着いていた。

「リュー、こっちこっち」

「華麗、そんなに大声出さなくても聞こえてるぞ」

「ごめんごめん」

「こんにちは華麗ちゃん、大野君」

「こんにちは」

「こんにちは」

「待ったか?」

「いいや今来たところ(少し前からだけど)」

「どこの店に行くんだ?」

「集まってから決めようとしてたから決めてない。」

「じゃあ意見を出し合おうか」

「俺何でもいい」

 大野、なんでもいいはやめてくれ…せめてどんなジャンルかでもいいから…

「私は重くないものなら何でもいいですよ」

「じゃあ、そこに新しくできたスパゲティの店は?」

「それでいいんじゃないか。華麗の意見に反対の奴はいるか?」

「私もそれがいい」

「俺も」

 全員が賛成が得られたので決定だな。


------------------

「わしはこのカルボナーラ」

「…私はこのミートスパゲッティ」

「俺ナポリタン」

「俺もナポリタン」

 ここの店結構評判あるのか?かなり人がいるな、

「リューと飛菜子、明日は暇?」

「暇だけど?」

「暇だと思う」

「明日どこか行かない?」

「いいけど…」

「でも、月曜日って社会の先生がテストするって言ってなかった?」

「それは、あの先生が生徒の実力を知りたいからって去年の過去問を出して調べるんだって」

「大野、それマジ?」

「マジ」

「それって百点取ったらどうなるの?」

「知らん」

「リュー、百点取ってよ」

「教科書からそのまま出てくるんだったらいけるよ」

「先生の反応が楽しみだな~」

「次回もあるならお前らががんばれよ」

「なんで?」

「いつも道理ならお前らは赤点ギリギリだからな」

「そうなの」

 そういえば飛菜子、お前は成績いいのか?

「俺と華麗は勉強してても集中力がないから成績は良くないんだ」

「リューは成績はいいけど教えることができないから、『教科書を丸々覚えてたらいいんじゃない?』っていうから」

「俺に教えることは向いてない」

「そういえば都留さんはどうなの?」

「勉強はしてるけど…授業で理解してるからあんまり時間はかけてないです。」

「テスト一週間前の勉強時間は?」

「数時間ぐらい?」

「頭がいいって羨ましいな」

「そうそう、私たち成績が悪いからお小遣い少なくて…」

「お待たせしました…」

 やっと料理が来た…


------------------


 食べ終わった後も話が続き、気づいたら集合時間に近づいていたので

「そろそろみんな集まってるかな?」

 今、12時49分そろそろクラスの奴らの待ち合わせ時間だ。4人で楽しく話していたら、気づいたらこの時刻、時間的に切り上げないとまずい。

「そうだな」

「そろそろ行かないと時間が危ないですね」

「じゃあ、出発しますか。」

 みんなすでに食べ終わっているのですぐに準備ができた。集合場所は店の前だったはず。



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