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第一章 永劫回帰(ウロボロス)/introduce

 ――死は厭いだ。


 私の日々は意味のないものとなった。

 日常に私は何処にもいない。

 ならば私のいない日常は日常ではないだろう。

 死は人と人を永久に乖離させる。否、人を世界から隔離する。死後の世界。黄泉の国。そんな存在すら分からぬ牢獄だ。

 沼足る瘴気に歪む罅。だから、自分も死ねば良いのかとふと思った。

 けれどそんな物に意味が無いことは知っていた。

 生き物は死ねば何も思うことは出来ない。ただの無だ。天国や地獄なんて在りはしない。何も考えず、何も感じず、ただただ何もない。

 生きているということは身体が生命活動を行っているという事だ。

 血が通い、心臓が動き、呼吸をし、脳が動けば生きているという事なのだろう。

 それは母胎の中で生まれようと。それは例え――

           


永劫回帰ウロボロス

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