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とりあえずエリクサーを作る為に執務室を出たけど。トイレには手を洗う大きな水瓶と柄杓があるけど、エリクサーを入れられる物が無いな。早く瓶見たいな物を手に入れて自家製エリクサーを作って持っていかないとやばい事になりそうな予感がする。(予感としては、あの二人が激しいキャットファイトがはじまる気がする)
そんな事思いながら、歩いてると。目の前に沢山の冒険者の人だかりが出来ていた。何だろうかと思って見ると。冒険者達がギルド内の店で色々な物を買っていた。
そんな冒険者達を見ていたら、マラカイトで知り合った。ガイ達のことを思い出した。
そう言えば、ガイ達が言ってたけど。使用済みの回復薬の瓶をギルド内の店に持っていくと回復薬が少し安く買えるって言っていたな。
あれから、少し経つけど。ガイ達は怪我をしないで元気にやってるだろうかとしみじみ思っていた。
そんな懐かしい事を思い出して、ぼーっと立っていたら、背後から足音とカチャカチャとガラスがぶつかる音がしたと思ったら
「君、そこに居ると邪魔だから、ちょっとどいてくれる」
「あっ、ごめんなさい」
俺が振り向いて謝った。木箱を両手で重そうに持った男の人は俺が避けた横をスーッと通って行った。その時その人が持っていた。木箱の中身が見えた時に、これだっと思い。その人に俺は話しかけた。
「すみません。その箱の瓶を売ってもらえませんか」
俺がそう言うと。木箱を持った男の人が不思議そうに俺を見ながら
「空瓶を欲しがるなんて珍しいね。君、いいよ。1個だけたなら、あげるよ」
そう言って木箱を床に置いて透明な空瓶を1つ持つと俺に渡してくれた。
「ありがとうございます。えっとこの瓶いくらですか?」
俺はお金が入った巾着袋を出しながら、いくらなのか聞いた。
「お金なんていいよ。使用済みの回復薬の瓶1つだけだから、タダであげるよ。それじゃあ俺は行くね」
「ありがとうございます」
俺がそう言うと。男の人は照れくさそうな顔して「いや、気にしないで」と言って瓶が入った木箱を持って冒険者達が群がってる店へと入って行った。
よかった~。あの混んでる店で回復薬を買ってそれを容器にしようと思ってたけど。思わぬ所で瓶がゲット出来て時間短縮になったな。木箱の人本当にありがとうございます!
◆◆◆
無事トイレに着いたけど。ギルドロビーがあんなに混んでたから、トイレも人が沢山いるかと思ったけど。何と人が一人も居ない。
人が居ないってことは、集中してエリクサーが作れるって事だから、ラッキー。
なんたって初エリクサー作りだから、集中したいしね。
それじゃあ、大きな水瓶に手洗い用の大量の水がはいってるし、この水を使って、個室にさっさと入ってエリクサーを作るかね。いつ人が来るか分からないからね。
《それじゃあ、個室に入れたし、クロ、詳しくエリクサーの作り方教えてよ》
そう俺が言うと。
《さっきも言ったけど。水に神聖魔法を掛ければ作れるよ。とりあえずやって見てよ》
《じゃあ、とりあえずやってみるよ》
相変わらずクロは責任感のない言葉を言ったので、こっちも適当に返事をした。
それじゃあ、やってみますか。俺は全神経を集中して力を込めて水が入った水瓶【トイレの手洗い用】に神聖魔法掛けた。
「ヒール!」
そしたら、透明な色の瓶は中の水が淡い虹色の光を放った後には虹色の液体が出来た。
《クロ!これってもしかして、エリクサーかな?》
《うん、この虹色は、昔見た事があるよ。下界を見てた時に聖女が作った。色と同じだから、多分エリクサーだと思うよ。念の為に鑑定して見てよ》
《そうか!鑑定したらエリクサーか分かるね。やってみるよ》
たまにはクロもまともなアドバイスを言ってくれるな。それじゃあ、鑑定してみますか。
「鑑定」
鑑定してみた結果は……
エリクサー+
死亡してなければ、どんな怪我もどんな病気もどんな状態異常治る神秘の秘薬。神聖魔法+と同じ効果である。
えぇー!神聖魔法と同じ効果って、それよりも神聖魔法って凄くないか、死亡以外治し放題って、あと神聖魔法+とエリクサー+に+が付いてることが気になるんだけど。他の人のステータスに+は付いてないんだよね。気になるけど。
まぁ、クロに聞いても分からないって言いそうだし。気にしない事にするか、特に不便じゃないしね。
それじぁ、エリクサーも作れたしナユナ達の所に戻るか。
あっ、そうだ。エリクサーは作れたけど。こんなに瓶いっぱいにエリクサーが入ってると全部使ったって言い訳が通らなくなるな。勿体ないけど、捨てるしかないか。残すのはだいたい1口くらいの量でいいしね。それにしてもエリクサー簡単に作れたな。
俺は無意識に、さっき、水瓶にエリクサーをそそいだ。手洗い用の水瓶にエリクサーを入れて1口くらいの量になった所で入れるのをやめて瓶に蓋をした。
「これだけの量だったら、余ったって言っても疑われないだろう」
俺は独り言を言ってトイレから立ち去った。
後に俺がエリクサーを捨てた水樽で手を洗ったら、手の傷が治って、さらに手の肌がしっとりもちもちになると言う噂が冒険者達の間で流行ったらしい(俺の耳には入らなかったけどね)




