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昨日、結構泣いちゃったけどな。目腫れてないかな。


俺は部屋に備え付けられてる鏡を覗いて見たら、案の定目が腫れていた。

鏡を見ていたらコンコンとドアをノックする音が聞こえた後に控えめな声で


「りんさん、起きてますか」


「あっうん。起きてるよ。ちょっと待ってて、今ドアを開けるから」


ナユナがドア越しに、俺に話し来てきたので、俺は慌てて返事をして、急いで回復魔法を使って腫れてた目を治してから、ドアを開けた。


「ナユナ、おはよう。俺の部屋に来たって事は何か急ぎの用事があったの?」


「おはようございます。急ぎじゃないんですけど。シンシアが朝食を食べに行こうと言ったので、りんさんを呼びに来たんです」


「そうか、呼びに来てくれてありがとう」


ナユナにお礼を言いつつ俺達はシンシアが待ってる隣の部屋に移動した。


「あっ、りん君起きてたのね。おはよう」


「シンシアさん、おはようございます」


「それじゃあ、3人揃ったし食堂に行きましょうか」


「そうですね。食堂、昨日みたいに混んでないといいんですけど」


「うーん、昨日の混みようを見ると今日も混んでると思うわよ」


2人は食堂の話をしながら、部屋を出ようとした時に思い出したんだけど、俺まだ顔洗ってないじゃん。


「2人とも先に行ってて、俺まだ顔洗ってないから顔洗ったら、すぐに食堂に行くから」


「そうか、りん君の部屋は備え付けの部屋だから、洗面所がないんだったわね。それじゃあ、私達が先に行って席を取っておくわ」


「はい、お願いします。それじゃあ顔洗って来ます」


俺はそう言って急いで洗面所へと向かった。


顔を洗いながら思ったけど、男になるって決心したけど。

男でも身だしなみをくらいはちゃんとしないとなってな事を思っていたら


《りん、普通の男でもちゃんと顔を洗うよ》


《なっ、クロお前いつから、人の心を読める様になったんだ!?》


《オイラ、人の心を読むことなんて出来ないよ。ただ何となく言っただけだよ》


そうか、勘違いか、クロが新たな力に目覚めたかと思ったよ。心を読める能力が追加されたら、たまにポンコツ武器だなって思ってる事がバレたらうるさい事になる所だったな……それにしても、ただ何となくで俺の心を読むクロはやっぱりもしかして……いや、止めておこう。

こんな事を考えて、いつか本当に新たなの力に目覚めたら嫌だしね。


さてと顔も洗ったし、せっかく生えた髪も梳かしたし、おかしな所はないか鏡を見て再チェックをして、俺はナユナとシンシアさんが待ってる食堂に向かった。



◆◆◆



食堂はやっぱり昨日と同じで混雑していたから、ナユナとシンシアさんを見つけるのに苦労するかと思ったら、すぐに見つかったので手を振りながらナユナとシンシアさんが座る席に向かった。

そしてその席にはトーマさん達も一緒に席に着いてた。


「おはようございます。トーマさん達も一緒だったんですねってこの席昨日と同じ席じゃないですか。よく同じ席が空いてましたね」


俺がそう言うとニーナさんがニヤけた顔をして


「りん君おはよう。この席が昨日と一緒だった訳はね。トーマとエジが昨日酔いつぶれてたのは知ってるでしょう」


「あ~確かに酔いつぶれてましたね。お二人ともってまさか「そうそのまさかなんだよ。2人とも酔いつぶれたままここで一夜を明かしたんだよ」」


ニーナさんは俺の言葉を遮って教えてくれた。


あぁ、昨日なにか忘れてると思ってたら、そうかトーマさん達を置いてきた事を忘れてたのか。トーマさん達には悪い事をしちゃったな。


「まったくよ……ニーナもナタリアも起こしてくれよな。こんな所で寝たせいで肩が凝っちまったよ」


肩を大きく回しながらトーマさんが言った。


「トーマの言うとおりだ。2人とも起こしてくれよな。椅子で寝ちまったから、身体中が痛いぜ」


そう言いながら、エジさんは首を回したりトーマさん見たいに肩を大きく回してた。


「も~う、だから言ったじゃん。あんなにお酒を飲んだからダメだよって。まぁ、あたしも2人を忘れて置いてっちゃったし。今回だけ回復魔法を掛けてあげるから、2人ともこっちに来て」


ニーナさんがそう言って手招きをしたら2人は、してやったりという顔してニーナさんのそばに寄って行った。


「本当に今回だけだからね。次からは酔いつぶれない程度にお酒を飲んでよね」


「おお、わかったよ。ニーナ」


「肝に銘じる」


ニーナさんが少し小言を言ってから、回復魔法を2人に掛けてるのを見て。


うーん、勉強になるな。なるほど、あんな感じにゆっくりと魔法を掛ければいいのか。

よし、今度からはゆっくりと時間をかけて魔法を使うぞ(ニーナさん勉強になりました)


「流石、ニーナの魔法だな。身体の凝りも二日酔いもおかげで吹っ飛んじまったよ。ありがとうな」


「ああ、全くだ。ありがとよ」


「はいはい、治ってよかったわよ。本当はこんな事に使いたくないんだけどな~」


「しょうがないわ。ニーナ今回は置いて行った。わたし達も少しは悪いんだから」


ナタリアさんの言葉を聞いたニーナさんは満面の笑みを浮かべながら


「まぁ、ナタリアに言われたなら我慢する」


その言葉を聞いたナユナが微笑みながら俺とシンシアさんに聴こえるくらいの声で


「ニーナさんってナタリアさんの事が大好きみたいですね」


「そうね。まるで私達3人見たいね」


とシンシアさんが頷きながら言った。


その言葉を聞いてちょっとこそばゆい気持ちになったけど。だけど凄く嬉しい気持ちの方がいっぱいだった。


「それじゃあ、そろそろ朝ごはんでも頼もうか。あたし魔法使ったからお腹空いちゃった」


ニーナさんがお腹を抑えながら言った。


「それじゃあ、店員を呼ぶわね」


そう言ってシンシアさんが片手を上げて近くの店員を呼ぼうとした時にドカドカ音を立てて人をかき分けて俺達の席に近づいて来た集団が居た。そしてその集団の中心にいた奴が


「シンシア!あなたね!」


「げっ!エリーナ」


シンシアさんは普段なら使わない様な言葉を発して嫌な顔しながら、エリーナを見た。




うーん……今日はとってもめんどくさい事が起きそうなそんな予感がする。朝だった……

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