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カルセドニーダンジョン⑮


シンシアさんがライノス達に、どこまでダンジョンを攻略できたか聞くために、皆で食事をする事にした。


今日の夕食のメニューはお肉と野菜がたっぷり入ったシチューだ。

ナユナ曰く本当は別のメニューを作る予定だったが、ライノス達も居るので大人数で作れるメニューがシチューしかなかったとナユナが謝ってたけど、これだけの量を短時間で作れるんだから、すごいと思うけどね。


「リースとユノスの回復をしてもらったのに、その上ダンジョンでは食料は貴重なのに、食事まで出してもらって本当にすまないな」


「いいわよ、気にしないでそのかわり……」


「言いたい事はわかっている。ダンジョンの情報だな」


「話が早くて助かるわ……とりあえずダンジョン話は後にして、食事が冷める前に食べましょうか」


それを合図に私達はご飯を食べ始めたら。


「うめぇー、久しぶりに干し肉とパン以外の物が食べれるなんて思わなかったよ」


「えっ、リース達ってダンジョンで料理とかしないの?」


リースがそんな事を言ったので思わず私は聞き返した。


「あぁ、一応、弱い魔物しか居ない所でなら、簡単な料理はしてたけどな」


「そうなんだ」


「魔物が強くなってくると火を使って料理をすると魔物が集まってくるからな。だから、りん達もダンジョンの奥に行く時は気をつけなよってSランクのシンシアが一緒に居るなら大丈夫か、ハッハハー」


とリースは豪快に笑った。


皆がご飯を食べ終わって食後のお茶を飲みながら、ライノス達にダンジョンの情報を聞き出した。


「それじゃあ、教えて貰いたいんだけど、ライノス達は何階までダンジョンを攻略したのかしら」


うわぁ、シンシアさんそんなストレートに聞いて大丈夫なんだろうか。


「うむ……君達には世話になったから話すが、地下9階まで攻略をした……だが地下9階には奴らが居た……」


「奴らって?」


シンシアさんは慎重に聞き返した。


「サキュバスだ……恥ずかしい話だが、俺達はアイツらの魅力攻撃で同士討ちをして全滅しかけたんだ」


ライノスは少し照れながら話した……

うーん、この話の流れだと魅力攻撃が効いたのはライノスだな。


「魅力攻撃ね、確かに厄介な攻撃ね」


「あぁ、まさか俺が魅力攻撃が効くなんて思わなかったよ。その所為でリースに怪我をさせてしまったしな」


「アタイもビックリしたよ。まさか、いつも真面目なライノスが魅力攻撃をされて、アタイ達に攻撃を仕掛けてくるとは思ってもいなかったよ」


「うむ、あの時はすまなかったよ」


やっぱり、魅力攻撃が効いたのはライノスだったんだ。

まぁ、真面目な人程むっつりて言うしね(多分?)


「なるほど、サキュバスか確かに厄介な魔物ね……『でも、私達には強敵でもないわね』」


シンシアさんはしみじみと言ったあとに、小さな声で強敵ではないって言ってたとおり、確かにサキュバスの魅力攻撃って男にしか効かなそうだし、私達は女性パーティだしね(今はオスだけど、もとは女なんで大丈夫だしね)


「さてと、ここからは本題なんだけど、まどろっこしい事は面倒臭いのでストレートに言うわね。地下9階までの攻略地図を私達には売ってくれないかしら、情報料はそちらの言い値で買うわ」


「本当にストレートに言うんだな……」


ライノスは呆れた感じで言った。


「ええ、ストレートに言わせてもらったわ。それで売ってくれるかしら?」


「ちょっとまってくれ!俺だけじゃ決められないので、少し仲間達と相談させてくれないだろうか」


「わかったわ」


とシンシアさんが言ったあと、ライノス達は私達と少し離れた場所に移動してリース達と相談しだした。


しばらくすると、相談が終わったライノス達が、こっちに戻ってきてこう言った。


「わかった。俺達がこのダンジョンで攻略した地図を売る」


「あら、嬉しいわ、それでいくらで売ってくれるのかしら?」


シンシアさんは嬉しそうに言った。


「白金貨10枚でどうだろうか?……もし高すぎならもう少し安くするが、ただ代わりに食料を少し分けて欲しい」


白金貨10枚って!?えっと……銀貨が確か1万円で金貨が10万円だから……1000万円!!

高い────────!!


「もう少し高くなるかと思ったけど、その値段なら払えるわ」


払えるのか────────い!!

私が1人ツッコミをしていたら、シンシアさんはニコニコした顔でアイテムボックスから、白金貨10枚を出しライノスに渡した。


「白金貨10枚よ。ちゃんと数えてね。あとおまけで食料も付けるわね」


「あぁ……確かに白金貨10枚だ……」


「おお、スゲーな!流石Sランクだな」


ライノスと他二人は呆気にとられた顔をしていたけど、逆にリースは素直に喜んでいた……リースは大物だね。


「それじゃあ、早速で悪いんだけど地図を写させてもらうわね」


「わかった、ユノス悪いがシンシアに地図の説明をしてくれ」


「わかったよ。シンシア、さっきはありがとう、薬のおかげで魔力枯渇も良くなってきたよ」


「そう、よかったわ。じゃあ早速地図を写させてもらうわね」


そう言って二人は地図を写す作業に入った。


私は何もやる事がないのでナユナの所に行ってなにか手伝える事はないか聞きに行った。


「ナユナなにか手伝える事ってある?」


「手伝える事ですか……うーん食器洗いは終わってしまったので、今はないですね」


「そうか」


そんな事を二人で話して居たら


「おぉーお前ら何してるんだ」


リースが気さくに私達に話しかけて来た。


「えっと、暇だったからナユナに何か手伝える事ないか聞いてたんだ」


「そうか、暇なのか奇遇だなアタイも暇だから、どうたいアタイと話でもしないか」


リースがにっこり笑って言った。


「うん、いいよ。暇だからお話しよう。ナユナも混ざってよ」


「はい、わたしもリースさんのお話が聞きいです」


こうして、私達はお茶を飲みながら、ダンジョンであった事とか色々なたわいもない話をした。


「そう言えば、リースさんってオーガなんですか?額にツノがあるので気になってたんですよね」


あっそれ、私も気になってたんだけど聞けなかったんだよね、なんか悪い気がして。


「いや、アタイはハーフオーガだよ。親父が人間でお袋がオーガなんだ」


なんと!リースってハーフオーガなのか、私もハーフオーガって事になってるから、私もハーフオーガ何だって言ってみるか。


「リース、私もハーフオーガなんだよ」


「そうだったのか、仮面で顔が見えないからわからなかったよ。あとハーフオーガなのにりんはちっちゃいな」


「え……小さいの?」


ハーフオーガって普通はでかいのか、これは偽る種族間違えたかな。


「あっ多分!りんさんのお母さんが人間だったから小さいのかもしれないです」


ナユナ、ナイスフォロー!


「そうなのかい、だから魔法も得意なんだね」


うんううん?!もしかして、ハーフオーガって魔法があんまり得意じゃないの?!

もしかして、これって盛大にやらかしてしまったかも。


「まぁ、りん」


リースが私の肩をポンと叩いて


「アンタはまだ子供だから、そのうち大きくなるからクヨクヨしちゃダメだよ」


どうやら、私が偽る種族を間違えた事に悩んでいたのが、リースには私が落ち込んでるように見えたみたいだ。


「やっと写し終えたわ。ユノスありがとうね」


「いえいえ、お役に立てて良かったです」


そう言いながらシンシアさん達が私達の方に来た。


「どうやら、地図を写し終わった見たいだね。それじゃそろそろお開きにするかね」


「そうですね。時間も、もう遅いですしね」


ナユナは時計を見ながら言った。


「それじゃあ、そろそろ寝ようか」


「じゃあ、見張りの当番を決めないとね」


え?見張りの当番?なるほど普通はそういうのが必要なのか。


「あぁ、言ってなかったけど、今この場所には教会の護符が貼ってあるから、見張りは必要ないわよ。だからライノス達にも安心して休んでって言っておいてね」


ナイスフォロー!シンシアさん、私の結界だって言えないしね。


「護符を貼ってるのかい、それじゃあ安心して寝れるね。それじゃあ、アタイ達も寝る準備をするかね。ユノス」


「久しぶりにゆっくり寝れそうだね。リース、それじゃあ、シンシアおやすみ」


「ええ、おやすみ、ユノス」


そう言って二人はライノス達の所に歩いていった。


「それじゃあ、私達も寝る準備しましょうか、ナユナさんお願いね」


そうシンシアさんが言うと、ナユナがいつものようにベットを出した。

そしたら、いつものように……


『なんだ、あれは!?』(やっぱり驚くよね。最近はなれたけど)


『流石りん達だね』(これを見て驚かないなんてリースは大物だね)


『空間魔法かボクもあの魔法欲しいな』(やっぱり魔法使いだとナユナの空間魔法に憧れるんだね)


『Sランクってスゲーな』(まぁ、本当にシンシアさんはすごいと思うよ)




ライノス達のコメントに心の中でツッコミを入れてみた私だった……

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