カルセドニーダンジョン④
「やっと、地下2階に降りられたわ。まさかダンジョンでも、並ぶとは思わなかったわ」
シンシアさんはうんざりした感じに言った。
「それにしても、階段があった大広間凄く広かったですね」
ナユナの言う通り、あの広間はすごく広かった、あの広さは前世で通ってた学校のグラウンドぐらいの広さだったかも。
だけど……階段は狭かったから並ばされたけどね、なんで広間あんなに広いのに階段だけはあんなに狭かったんだろうってこのダンジョン作った奴もう少し階段を広く作っておいてよ、まったく設計ミスだよ!
「そうだね。階段は狭かったけど、あれは凄かったね。あの場所がシンシアさんが言ってたボスが居る場所だったんだね」
「ええ、でもわかっていたけど、ボスが居なかったのは残念だったわ。さてと二人とも今日中に地下3階まで行きたいから、進みましょうか」
と言いながらシンシアさんは地図を出して見ながら歩きだした。
「そう言えば、さっきから気になったんですけど、シンシアさん地図をマッピングをしないでいるんですけど、大丈夫なんですか?」
「あぁ、地下3階までなら、地図がもう出回ってるのよね。だから途中地図を書かなくても迷わず進めるのよ」
なるほど、もう地図が出回ってるほど、沢山の人が攻略してるって事か。
「と言う事はシンシアさん、沢山の人がもう地下3階よりも下の階に行ってるって事ですね」
ナユナも、私と同じ事を考えてたみたいだ。
「そこなのよ。ナユナさん、地図がこれだけ出回ってると、今どの階まで攻略されてるかわからないのよね。こんな事ならトーマ達に会った時に、どこまで攻略したか情報料を払って教えてもらえばよかったわ、失敗したわ」
「それなら、早く地下3階に行かないとダメですね!」
ナユナが元気よく言った。
「ええそうね。それじゃあ気を取り直して行きましょうか」
こうして私達は急いで地下3階を目指した。
……とは言え、地下3階までの地図が出回ってるから、結局地下1階と同じく大勢の人達と同じ道をひたすら進んだ。
突然シンシアさんが立ち止まって
「うーん、やっぱりここも魔物が狩り尽くされたわね」
「そうですね。この階に来ても一度も魔物のを見てないですもんね……」
そうなのだ、私達はダンジョン攻略もしたいけど。
でも一番の目的は、このダンジョンで魔物を倒して、レベル上げて出来れば進化がしたいのだ。
だから、魔物が居ないと私のレベル上げが出来ないじゃないか。
これは非常にまずいぞ、他の階もこんな感じだと、ここに来た意味が無くなっちゃうじゃん!
「あっ、りん君レベル上げの事は心配しないでね。多分地図が出回ってる地下3階までは魔物が居ない状態かもしれないけど、地下4階から人の数がぐんと減るから、魔物も沢山いるわよ」
どうやら、魔物が居ない事に私がしょげてるのがシンシアさんにバレてしまったらしい。
そうか、地下3階までは魔物が居ない状態なのか、それにしても地下4階からは人が少なくなるって言ってたけど、どういう事なんだろ?
「シンシアさん、地下4階から人が少なくなるって、どういう事なんですか?」
「それはね、低ランクの人達が安全に攻略できる場所は地下3階までなのよ、地下4階からはBランク以上がパーティに一人は居ないと攻略がきつくなるのよ、なので地下4階からは人がぐんと少なくなるのよ、だから地下4階まで力を温存しておきましょうね」
「はい、シンシアさんのお陰で少し元気が出ました」
「そう、よかったわ。それじゃあ今日中に地下3階まで行きましょう」
「よかったです。りんさんが元気を取り戻してくれて」
どうやらナユナにも心配をかけてしまったようだ。
「ナユナも心配かけちゃったけど、ありがとうね」
「それじゃあ、気を取り直して進みましょう」
とシンシアさんが言って私達は地下3階に続く大広間を目指して進んだ。
◆◆◆
なんとか大広間の扉まで着いたらそこでは、他の冒険者達がキャンプの準備をしてた!
「シンシアさん、みんな何をしてるんですか?!キャンプですか?」
シンシアさんが残念な子を見る目で私を見て
「りん君……りん君あれはね。もうすぐ夜だから夜営の準備をしているのよ、まぁ、夜営だからキャンプって言ってもいいかも知れないけど……とりあえず、地下3階に続く階段の前までこれたから、私達も今日は、ここで寝ましょうか」
「はい、そうですね……時間も、もう夜になってますから、ここに泊まるのが、一番いいと思います」
ナユナは時計を見てそう言った。
「それじゃあ、お昼は出来合いの物だったから、夜はちゃんとした物を作りましょう、ナユナさん夜営用の物と食材を出してもらえる?」
「はい、とりあえずテーブルやお鍋とかを先に出しますね」
そう言ってナユナはテーブルと調理器具を出した。
ナユナの空間魔法はいつ見ても不思議だな、あんな大きなテーブルをひょいと出せちゃうんだもん、そんな事をしみじみ思ってると
「今日は沢山歩いたから、しっかりした物を作りたいけど、りん君は置いといて、ナユナさん料理はできる?」
「はい、一応作れます」
「じゃあ、お手伝いお願いね。りん君は座って待っててね」
あれ?なんか……私ハブられてないか……とは言え「お手伝いしますね」って言える程、料理の腕がいい訳でも無いしなって言うか前世でも家庭科の時くらいしか料理をしたことしかないや私……
まぁ、ここはダンジョンの中だしね、私が手伝って食材を無駄にしたら大変だしね……よし!このダンジョンを出たらナユナに料理を教えてもらうっと!




