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040-0444-4444

作者: Seiten Minagawa

Seiten Minagawaです!

ホラーに挑戦してみました……!

ブルガリアの都市伝説「呪われた携帯番号」から着想を得て書きました!

「……でさ、アイツもようやく付き合い始めたんだってよ」


 俺は友達と他愛もない話をしていた。


「ところでさ、最近聞いた話なんだけどさ……」


 友達はこういう噂話が好きだ。今日もまた本当かどうかもわからない話を持ってきたのだろう。


「携帯番号でさ、040-0444-4444って番号、知ってるか?」


「おいおい、そんな番号あるのかよ。むしろどっかの金持ちがこぞって手に入れようとする番号じゃないか?」


「それがさ、それだけじゃないんだよ。その番号はさ、こっちからかけても使われてないって言われるだけなんだけど、その番号からかかってくると……」


「かかってくると?」


「殺されるんだってさ、1週間以内に。しかも電話に出るまでかけ続けるからいずれは電話に出なければならない……」


 そんな感じの話は世の中にごまんとある。むしろ番号が出来すぎてて友達の作り話なんじゃないのかと疑ってしまうほどだ。


「そして殺されるときは、1人になった時なんだと……」


「本当かよ、怖いな……まあ気を付けておくよ。でもいろいろと出来すぎじゃないか?」


 友達の言うことを全否定するのもよくないので、ここは適当に相槌を打っておく。


 その時だった。


「あっ、携帯が鳴ってる……!?」


 友達の携帯に着信が入る。番号は……


「おいおい……040-0444-4444って……」


「マジかよ!」


 2人に戦慄が走る。


「どちらにしろ出ないと他の人がかけられないんだろ? 出るしかないんじゃないのか……?」


「ああ……出てみるよ……もしも……」


 どうやら電話の相手はすぐに切ったらしい。ワン切りか?


「まさか……殺されはしないよな……?」


「大丈夫だ……間違い電話か何かだ……」


 2人は恐怖を覚えたまま、しばらく他愛もない話をして解散した。




 家に帰ってから。


「何だったんだ……あの電話は。電話番号を用意するまでのいたずらなんて出来すぎてる……」


 友達にかかってきた電話が気がかりで仕方がなかった。


「兄貴、気分がすぐれないのか?」


「ああ、大丈夫だよ」


 妹が心配してくれた。兄として気丈にふるまわなければ……


「友達に電話してみるか……」


 友達に電話をかけてみる。


 出ない。


「あれ? トイレか風呂か寝たか?」


 時刻はすでに0時。友達はもう寝ていてもおかしくない時間だ。


 テレビをつけてみる。ニュースがやっている。


「今日未明、――市内で20代男性の死体が発見されました。近くに落ちていた携帯から、死体は市内に住む――さんのものとみられます。死体には身体中に切ったような跡が残っており、警察は惨殺事件として……」


 嘘だろ? あの電話番号の持ち主に殺されたというのか?


「兄貴……この人って兄貴の友達の……」


「嘘だ……嘘だ……」


 目の前の現実を否定したい自分がいる。


 夢か何かでも見てるんだ。


 そう思った矢先、俺の携帯に着信が入る。


 かけてきた相手の電話番号は……
















『040-0444-4444』

作中登場する「040-0444-4444」という番号ですが、「040」という番号は現在使われていません。

更に言うと4桁目に「0」の入る携帯番号はあり得ないため、今後「040」が携帯番号用の番号として開放されても存在しえない携帯番号となっています!

(「0400」という番号が0AB0特番として追加される可能性もなくはないですが、少なくとも2018年3月時点では「040」も「0400」も使われていないため存在しえない番号です!)

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