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結局のところ  作者: こう
先生とのバトル
9/12

そうなるの・・・

これはさすがに、実話ではないけれどもね。

実話でないからと言ってクオリティーは落ちないので安心してね。

 「わかったか。」

 怒っている。まぁ、当然だろう。しかしそれを知りながらも答える。

  「どこにも問題はないですよ。」

先生は呆れと怒りとが混じった表情をしている。

 「これを読んでどこが普通だというのだ!」

 何を言ってるんだこいつ。

 「誰も普通の反省文なんて言ってませんよ。」

 先生は首をかしげる。

  「問題はありません、ただ、普通ではないだけです。」

 すると、担任は怒り言った。

 「普通じゃない反省文が、問題ないわけ無いだろう。」

 違う。違うんだよ。そこじゃ無いんですよ。

  「この反省文には間違ったことは書かれてますか?この内容の反省文に、嘘も、誇張も、何もしてないのにあの内容であることが、一番普通じゃ無いんですよ。」

 あいつがどう思っているのかは、知らないが絶対よく思ってないだろう。どんなことを言われるのかは、分からないがなんか面倒なことにはなりそうだな〜。

 「もう知らん。お前は...」

 少し考えているようだ。考えてから発言しろ。

 「今日はいないから...明日校長室だ!!」

 いないというのは校長先生のことだろう。校長室だ!と言われても、別に驚きも焦ったりもしない。

  「わかったか、明日の放課後だぞ。」

 念を押して聞いてくる。めんどくさいが行かないという選択肢はないだろう。

  「分かりました。」

 その返事を聞くと、担任はその部屋を立って行ってしまった。明日ね明日、めんどくさいけどまぁいいか。

 結局明日に向けての対策は全く立てないまま眠りについてしまった。

 しかも授業も何も考えず放課後になってしまった。



  「安東こっちにこい。」

 担任が呼ぶ、そろそろ始まるのか。

 先生に連れられ、3階から1階まで降りていく。そしてすぐ横の校長室にってあれ?

 過ぎていったよあれ?

  「校長室じゃないんですか?」

  「ああ、ちょっと場所が変わったんでな。」

 なるほどそれなら前もって行ってほしかったが、まぁ、それで先生が案内してるのか。

  「ここだ。」

 ここって、初めて来たな。どんなところなんだろうか、見たところ広そうだけど暗くてよく分からないな。

  「入ってまっといてくれ。ちょっと書類をとってくる。」

 じゃあ入るか―。人がすでにいるかもしれないから、一応ね。

  「失礼します。」

 数10人の目がこちらに向けられる。あっ、あの人は数学教師の人だ何でいるんだろう。

 しかし、形状自体は、職員室に似ている。間違えたのか疑うレベルで。しかし、小道具やパソコンがないため、全く職員室とは別なのだろう。

 そうして立ち尽くしていると、一人の女性が近づいてきた。見たところ教師だろうか。

  「やぁ、きみは・・・安東君だろう、早く入ったら。」

 何かの間違いだったと信じたい。校長と俺と担任の三人くらいのものだと思っていたのだが。ここにいるのは、今日来ている先生全員ではないか。

  「はい、でもどこに座れば。」

 先生は少し辺りを見渡し、最後に真横を見ながら言った。

  「そうだな、僕の横なら空いてるし君が良ければここに座るといい。」

 他に座るとこもなさそうなのでお言葉に甘えることにした。

  「ありがとうございます。では、失礼します。」

 すると、隣の先生は軽く自己紹介をした。

  「僕は、国語教師の六角照だ、よろしく。」

 こちらは何と返そうか、僕のことは知ってるみたいだし、自己紹介はいいよね別に。

  「よろしくお願いします。」

 そうすると、担任の先生が戻ってきた。

  「すみません遅れました。では、職員会議を始めます。最初に今回の議題の詳細につて説明いたします。」

 なんだよこれ、初めてこんなのに呼ばれたよ。議題ってまさか。

  「今回、皆さんも知っての通り、私のクラスの生徒で、教師に対し、非常に態度が悪いものがいるのですが、このプリントをご覧ください。」

 なんだこれ、俺のこと確定したようなもんじゃん。

 するとプリントが配られる。これは・・・

  「これは私のクラスの安東君に課した反省文です。前々から私たち教師に対して、しっかりとした態度ではなかったので書かせました。」

 これを読み、ざわめきが起こる、こそこそと聞こえてくる。そして一通り読み終わったころに、担任は口を開いた。

  「今回は、本人に来てもらいましたので、この場で説明をしていただこうと思います。」

 俺がしゃべんの、ええー、聞いてない聞いてないよ。すると、隣の六角先生が少し肩をたたく。

  「大丈夫?なんかさらしあげ見たくなってるけど、とりあえず行ってきな。」

 そうだ、今慌ててもしょうがない。冷静にやれば大丈夫。落ち着いてきた。

  「はい、大丈夫です。」

 そういって、前のほうに行く、もう焦ったりはしてないが、それでも緊張はする。何でこうなったのか。

マイクの前に立つ、その時は不思議と落ち着いていた。

 話そうかと思ったが、まだこの状況を理解できていないのか、多少のざわめきが残っている。眼だけはこっちを向いている。

 沈黙を保つ、ざわめきは先ほどの十分の一くらいにはなっただろうか。しかし何人かは、自分の書いた反省文えと、目を落としているようだ。まだ続ける。そうしていると、文に目を落としていた人物も、顔をあげてこちらを見る。しかし、もう少しだ、息を吸い静寂を持たせる。

 自分の静寂によって、相手の静寂を作り出すのだ。静寂は、放送事故などと言ったり、恐れられている節があるが、それは違う、使い方によってはこれ以上にない武器となることを忘れてはいけない。

 そして、完璧な静寂が作られる。ここだ、これ以上は逆効果になる。武器は自分も殺せるからね。

  「皆さま、今回の件についてご説明をさせていただきます。」

 ここから話す、一語一句がこの説明において、大事になってくるであろう。気を引き締めなくては。

学校の職員会議ってどんなものか知らなかったので、物語を作るうえで、都合よくなるように書きました。

あと、見やすくするために工夫してみましたが、どうでしょうか。できれば、見やすい行の使い方を、教えてください。

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