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結局のところ  作者: こう
先生とのバトル
6/12

反省文だよ

今回は早いよね?

これも実話を基にしていますので。

 「よく来たな、赤部屋に行くぞ。」

まじで!赤部屋って何。めっちゃ怖いんだけど。赤?赤だよな、赤と言えば血?????

 「ほら、ここだ。」

そんなことなかった、内装が基本赤いから赤部屋なのか。よかった。

 「どうも。」

そういって、一番手前の机の奥のほうに座った。担任は座りながら言った。

 「それで、本題の前に言っておきたいことがある。」

なんだなんだ、こわいなー。

 「お前は、授業中うるさいそうじゃないか。」

??そんなこと覚えにないんだが。

 「社会の吉田先生が言ってたぞ、うるさい人がいる、と言ってた人の中にお前が入ってたんだ。」

嘘だろ、社会の授業態度って悪かったっけ俺。

 「あの、間違いとかでは。」

すると担任は早口に言った。

 「そんなわけないだろ!自覚はあるはずだろう。」

えー、自覚無いから聞いてるのに。うーむ、素直に疑問をぶつけるか。

 「えっと、僕は吉田先生の授業がうるさかったという自覚はないのですが。」

すると、切れた口調で担任が言った。

 「先生がそう言っているんだ、先生が嘘を言っているとでも言ってるのか。」

いや、そんなつもりで言ったんじゃないんだけどなー。

 「あのー、でも僕はテストの点とか悪くないですし、提出物も出してますよ。他にもっとうるさい人がいる中で、なぜ僕がそのように言われなくてはならないのでしょうか。」

 ほんとに謎なんだよな、俺は自覚がないって言ってるのに。

 「まだ本題にすら入ってないんだぞ!吉田先生本人に確認してもらう。」

はぁ、ようやく担任がいなくなった。よし、吉田先生の件についてちょっと考えるか。

まず、これは何かの間違いだろう。さっきの言葉に偽りはないわけだし。しかもこれってまだ、本題じゃないんだろ?マジかよ。

うーむ。分からん。

そうしていると、うすらはげ、じゃなかった、担任が吉田先生を呼んできたようだ。

 「吉田先生、安東がこの前の件について身に覚えがないそうなのですが。」

 「そりゃそうじゃよ。」

吉田先生は70歳を超えてるからな。言葉も「じゃよ」を語尾にするらしい。いや、そういう問題じゃない。そりゃそうってどういう意味やねん。

 「安東君は授業はまじめに受け取りますよ。」

 『は?』

くそ、はもってしまった、死にたい。

 「えっと、座席表はありますかな?」

 「ええ、ここに。」

吉田先生は座席表を見ていった、

 「この座席表逆になってますよ、先生。」

そういって、座席表を指さす。

 「あっ、確かに。」

確かにじゃねーよ。俺のこの話はどーなんだよ、ドーナッツかよ。

 「すまなかったな、安東。」

 「いえ、大丈夫です。」

吉田先生のこういうところは信頼できる。担任に注意をしながら、こっちにも詫びを入れる。こういうことをさりげなくできるのは、この先生の美点だよね。座席表にはあらかじめ気づいててほしかったけど。

 「次までに直しときます。」

 「頼みましたよ。」

そういって、吉田先生は出て行った。

 「この件は、こちらのミスもあったし不問にしておく」

なめてんのか。不問どころか問題になること自体がおかしいんだろうがよ。それと、そっちのミスで疑ったことを謝罪すべきだろうがよ。

 「はぁ・・・」

 「何をため息ついてるんだ。」

そりゃつきたくもなるよ。罵声を浴びせてないだけでもありがたく思えってレベル。

 「本題は、お前のそういうところだ。この前の発言もそう、今回もそう。お前は先生という存在に対して、失礼すぎるんだよ。」

 「はぁ、なるほど。」

わけわからん。

 「とにかく、このことについての反省文を書いて来い。」

は?いまなんて?

 「明日までに書いて来いよ。」

そう言い残して担任は行ってしまった。そして俺は一言つぶやく。

 「反省してないのに反省文って、どうゆうことだよ」

次の話も実話だよ。読んでびっくりしないでね。

こんなこともあるんだよ、ほんとまいっちゃうよね。

では、次話で。

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