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結局のところ  作者: こう
生徒会選!
12/12

生徒会選大変。

ようやく、第一章も終わり、区切りのいいところまでやってまいりました。

ここからは生徒会選、当選するのでしょうか。

 まぁ、生徒会選に出ると決めたはいいものの、こんなことになるとは。

 クラスに来るなり、クラス全員に問い詰められた。香代と春樹には事前に行ってたためまさかとは思ったが、違ったようだ。となると。

 「倉本、お前か。」

 「がんばれよ、応援してるぞ。」

 笑いながら言いやがった、後ではっ倒すぞ。その間も、クラスメイトはわいわいキャーキャー言っている。そういえばこの学校は、生徒会の力が大きいから、生徒の関心も高いんだよな。だからこんなに盛り上がってんのか。人気者みたいだな。クラスの全員に言われた。

 『今日の討論会がんばってねー』

 そうなのだ、関心が高いから大勢の前で、討論会なるものを、ほかの候補者とおこなわなければならない。演説会等も行われ、お祭りのようになる。候補者が全員出そろい。(皐月は滑り込みでセーフ)早速初日から討論会をやろうということだ。議題はこの学校が抱えるもしくは抱えるであろう問題や、社会で起きてる問題について、たまに、選挙についての時もある。演説会も同じことである。会長選は今回、4人の候補者がいる。副会長は3人だとか言ってたが。

 「それなりにやりますよっと」

 適当に答えておけばいいのだ。今日の議題は、いじめについてか。なるほどね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 いざ、会場の体育館に来てみたが、これは・・・

 「おいおい、人多くねえか。」

 すると隣の春樹が言う

 「なんか、全校生徒の、三分の二が来てるらしいよ。」

 マジかよ、しかも目安時間30分から1時間だー、長ぇよ半分にしろ。屋台出てんじゃねーか。ひまなのかお前等

 「あんた緊張してんの?ちょっと大丈夫?」

 「大丈夫だ、たかが100人だろ余裕余裕。」

 香代は心配そうな顔をして言う。

 「全校生徒900人ちょい居るのよ。100人で済むわけないでしょ。」

 嘘やろ、マジかよ

 「そろそろ時間でしょ、いったら。」

 はぁ、憂鬱、この学校に900人もいんのかよ。少子高齢化とかどこに行ったんだ。

 舞台裏に上がると、ほかの候補者がもうスタンバイしていた。舞台には4つのマイクが用意されていた。

 ちなみにここにいるやつ全員知らないんだが。そうすると、細身でかっこいい、いわゆるイケメンが近づいてきた。

 「君は四人目の候補者だね、僕は南部昴だよ、よろしくね。」

 3年か、てか、イケメンオーラめっちゃ出てるよ。できる男って感じだな。それに比べ俺は、猫背でだらしなく見えるかな、別に気にしてないけど。スクッ

 「よろしくお願いします。」

 背筋伸ばしてなんかないよ。ほんとに。ちょっと姿勢が良くなっただけで。また、人が来たよ。

 「私は蘆名雫。良い討論会にしましょう。」

 これもまた3年か、これは美人というよりはかわいい系だな。頼れて人望のある先輩という感じだな。

 「どうも、よろしくお願いします。」

 で、最後の一人か。

 「俺は、二階堂行親だ、よろしくな!」

 スポーツ系の見本のような人だな。ちょっとうざそう。

 「よろしくお願いします。」

 俺、よろしくお願いしますしか言ってないな。

 司会の人が今出て言ったな。

 「みなさん、今日は生徒会戦の、第一日目です。最初は討論大会です。候補者は4人。軽くプロフィールを説明しますね。」

 なかなかに盛り上がっている。

 「まず一人目。前生徒会副会長にして、クラスでも委員長を務める、頼れる3年。南部昴君です。」

 歓声が上がる。ほとんど乗りだろうがな。それと同時に、南部さんが舞台に出ていく。

 「次にこの方、部活でも、クラスでも人気者。後輩からも慕われる人気者。蘆名雫さんです。」

 同じく、戸惑ったように前に出ていく。

 「3人目は、バスケ部のキャプテンで部長。みんなを引っ張る。熱い男です。二階堂行親君です。」

 やっぱりそうだったか。てか、司会のおねーさんノリノリだな。

 「最後は、唯一2年生からの出馬。滑り込みからの当選、ダークホースとなれるのか。安東皐月君です。」

 出ればいいのか、それなりに拍手や歓声が、なにこれ恥ずかしいな。

 「司会はわたくし徳川零です。よろしくお願いします。」

 いよいよ、はじまんのかよ。いやだなーー。

 「では今回のお題に参りましょう。今回のお題は。いじめ問題についてです。いじめにかかわったことがない人間のほうが少ないレベルで行われています。実行者、被害者、傍観者。あらゆる立場で経験されていると思いますが。最初に話してもらう内容は、いじめをなくすにはどうしたらいいのかです。まずそれぞれの立場をどうぞ。」

 「じゃあ僕から、僕はいじめをなくすために一番必要なのは、他人をいたわる心だと思います。他人の気持ちを理解し、自分がやられたらいやなことはやらない。そうしてみんなで支えあうのが大事だと思います。」

 すると横にいた蘆名先輩もそれに続いた。

 「私もそれに近いわね、やられた側の気持ちになって考えることが大事よね。」

 それに加え二階堂先輩も。

 「確かにそうだな、いじめられてるやつがいれば、助けて、いじめてるほうにもしっかりと教えてやらないといけないよな。」

 名にそのスポーツやってる系の「教える」て、なんか怖い。というか卓球部もスポーツ系じゃん。すると長く間が空いていたようで蘆名先輩が助け舟を出してくれた。

 「安東君、君はいじめ問題はどうやったら解決すると思う?」

 優しい、優しすぎるよ、じゃあ、話し始めようかな。

 「僕は、三人の意見とは少し異なります。」

 先輩方は優しい顔で違う意見もあっていいんだよ。という顔をしている。スポ根先輩意外といい人なのかな。

 「僕は、いじめられっ子か、いじめっ子のどちらかが居なくなれば、一時的な解決は望めると思います。」

 先輩たちの表情が変わった。怒りとかの類ではなく、唖然といているようだった。

 「えっと、安東君、どういうことかな。」

 司会者の人が、疑問でしかないという風に問いかけてくる。

 「ちょっと言い方が悪かったですかね。まず、自分の考えではいじめはなくならないんですよ。だから、いじめられっ子がいなくなれば、次のいじめられっ子を探すまで、いじめはなくなりますし、いじめ子がいなくなれば、学校がなくなる。正確には最後までいじめられなかった子1人になります。ごくまれに3人くらい残ることもありますが。」

 すると、南部先輩が反論してきた。

 「確かに、なくすのは難しいけどさ、相手を思いやる気持ちを持てば自然になくなっていくんじゃないのかな。」

 「そうでしょうか、その、相手を思いやるっていうのを、できる人間が何人いるかって話ですよ。」

 けれども、南部先輩は反論を続ける。

 「いじめられた人は、相手を思いやる気持ちをもって、いじめをしなくなると思うし、いじめは止められるものだよ。」

 「それはあなただからでしょう。それに、いじめられた人間は、自分より弱い人間を探していじめますよ。」

 ここで、二階堂先輩も入ってくる。

 「そんなに言うけど、いじめられたこととかあんのかよ。」

 「もちろん、小学校の時とかは、一番ひどかったですけどね。暴力とかありましたし。そして、そいつらとは、クラスが変わったことで運よく逃げることができましたけど、その支配が終わった瞬間、僕はいじめに走りましたよ。程度は低いものですけどね。いじめてるときは気分が良かったですよ。あいつら、こんな気分だったんだなとか思いましたけどね、まぁ、むなしくなって1週間持たずに辞めましたが。」

 二階堂先輩が反論する。

 「いじめられてた立場ならいじめが嫌なことだとか悪だとかそういうこともわかるはずだろ。何でそんな風に言えるんだよ。」

 「そうですね、いじめは人がいなくなるだけじゃなくなりませんよね。じゃあ、人の感情を抜きましょうか?人の感情がなくなればいじめももちろんなくなるでしょ。」

 するとここで、蘆名先輩が入ってくる。

 「感情をとるの?ちょっと質問いいかな。何故感情をとるという結論に至ったのかと、助け合ったり、相手の気持ちに立つことで解決はできないのかなーとか。」

 「感情をとるという結論に至ったのは、感情がある以上、いじめがなくなる可能性が0にならないからですよ。愛情があれば、よく昼ドラであるでしょ。恨みによっていじめるとか。目立ちたいと思えば、目立つための道具にするためにいじめたり。いろいろありますからね。それと、助け合いができるような奴だったら、いじめなんてしてないでしょ。それに、それが通用するのは小学校までで高校生になっても相手の気持ちを考えずに行動してるような人は、手遅れだと思いますけどね。」

 司会が慌てて入ってくる。

 「では、3年生の先輩方は、助け合いによって解決できる。人のやさしさを信じたわけですね。安東君は、感情がある以上、いじめは出てしまうものだと、そういうことでよろしいですね。」

 大変そうだなー同情します。

 「助け合うことを知らないから他人を蹴落とす発想になってしまうのではないでしょうか。みんなで助け合うことが大事だと思いますよ。」

 「私も、いじめっ子も、いじめられっ子も、分かりあうことができると信じています。そうすれば、いじめはなくなるはずです。」

 「やっぱり、しっかり、いじめたやつに言ってやれば、治ると思いますよ。仲直りできるはずです。」

 なるほど、俺だけ違う主張か、まぁ、そうだろうけどな。

 「いじめは確かに悪いことですけど、いじめというはけ口がなくなれば、いじめっ子は万引きでもするんでしょうかね。いじめは、いじめられっ子には申し訳ないけど、必要なことだと思いますよ。」

 司会は、ひやひやしたまなざしで見つめていた。

 「それではみなさん。明日は、この話題に対する演説をやっていただきます。どうぞお楽しみに―」

 司会の方、ご苦労様です。

いやー、かなり駆け足できてしまったので、訂正をするかもしれませんが、そこのところ、よろしくお願いします。

今回も新キャラ、蘆名家、南部家、二階堂家、徳川家と4家新たに出ましたね。ちなみに、全員東北、関東の武将たちです。二階堂行親君は実在する武将ですよ。気になれば調べてみてください。ではまた次話で。

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