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結局のところ  作者: こう
先生とのバトル
10/12

説明会にて

いやー疲れた。

暴走してしまった。

 さぁ、一言目を言ったはいいが、ここからどうすべきか。

 自分の中での演説や、大勢の前で話すときに意識していることがある。

 一つは、時間の使い方である。その場で、自分が発した言葉を受けての反応を見て、時間の空ける感覚を変えるのだ。例えば流れを変えたい時に時間を長めにとると、スムーズに内容が入ってくる。逆に、その雰囲気や流れを引き継ぎながら話したい時は、当然だが間は長くとらない。全くとらないのは、NGだ。全くとらないと、早口に聞こえ、内容が入ってこないからである。

 二つ目は、発音の強弱である。これは説明するのは難しいが、一番大事なものだと思っている。挙げればきりがないのでこれくらいにしておくが、本番でできるかが一番の問題である。何せ今回は、ぶっつけ本番なのだから。最初は、静かに、ゆっくりと。

 「今回、私が、なぜ、あのような文章を、反省文として提出したのか、ということですが。もう先生方は、あの文を読まれたことでしょう。」

 ここで、小さく間をあけ、語気を強くする。

 「ここに書かれていることは、すべて事実であるということも、一部の生徒、そして、一部の教師の間では、周知の事実として知られているはずです。」

 集団とはなかなか分かってくれない、すぐに忘れるものだ、繰り返すことが重要なのだ、さらに語気を強める。

 「先生方皆さん、この反省文に、嘘が書いてありましょうか。ここに、この内容が嘘だと、こいつはうそを述べているのだと、そう思う方がいれば出てきてほしい。」

 ここでまた、間をあける。本当に出てこられれば困るところだったが、いなかったらしい。担任は、困惑の顔をしている。

 「この反省文の内容は事実なのです。このおかしい内容の、この信じられないような内容は、事実なのです。だからと言って、このような反省文を書き、提出するような理由にはなりません。しかし、私は、我慢ができなかったんです。授業も崩壊し、先生と遊んでいる生徒がいる。その一方で、先生に虐げられる生徒もいる。彼らは、周りよりも、つらく、大変だと思います。」

 大きく息を吸う、もはや自分でも、何を言っているのかわかっていない、何せ、原稿もないのだから。

 「その生徒たちは、面倒や、周りを気にして、黙って我慢するのではなく、むしろ、自分の中で、こう誓うべきなのだ、『私は戦う』と。」

 戦うことは大事だよ。我慢する必要なんてないことを我慢するのはもったいないしね。

 「そうでなければ、虐げられ、この信じられないような事態の真ん中に身を置かなければならないのだ。この事実に対して、彼らを見殺しにしていいはずがない。少なくとも私は、そう思った。だから、その第一歩として、この反省文を書き、それを突き付けた。」

 ここで少し冷静になり、辺りを見渡す、誰もが面を食らっている。少し間を取ると、ざわざわとし始めた、しかしここで話を終わる気はない。困惑しているのだろう。そして、みな自分を見て、静まる。そして続ける。

 「実際、この状況が正常だと思うならばこのままでも構わないが。はたして、この状況が良いものなのだろうか、生徒によって態度をがらりと変える、それは正しいのだろうか。先生として、どうなのか、ということである。もっと先生という仕事に誇りを持ち、自覚してほしい。このままでは、この事態による被害者は、10、20、30、40、50人という規模で、被害は拡大するだろう。そして来年には60人70人だ!」

 ここでの間は、あえて長くとるここがクライマックスになるからだ。

 「私は、この事態が自然に収束し解決できるとは思っていない。もし、解決する必要があると考えるならば、学校全体が全力を尽くすべきだ。この問題の解決は、突然、神が教えてくれるものではない。すべては、この学校にかかわる人すべて、一人一人の意思と行動にかかっているのだ。」

 何でこんなことに、しかも、途中から敬語じゃなくなってる!

 「今回は、そういう思いもあったので、反省文の提出をいたしました。」

 無理やりまとめたぞ!!でもこれは、やっぱりまずいよね。

自分でもね、演説の仕方とか、細かく書く必要ないと思ったんだけどついつい。

自分でも、途中本当に何かいてるのかわからなくなりましたよ。

読んでくれた方の感想があれば、それを参考に次回の展開を決めようかと。先生の反応とかね。

因みに、演説は、ヒトラーを参考にしているので、類似する点があるかも

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